pelicanmemo

海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

ジブチの、中国の軍事基地と各国の基地・拠点の場所(地図)

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(CNNより)

アフリカ東部、紅海の出入り口という要衝に位置するジブチ共和国(République de Djibouti)。フランスや、米国、ドイツ、イタリア、スペインが軍事基地・拠点を設置している。ソマリア沖・アデン湾で急増・多発している「ソマリア沖の海賊」への対処として、日本の自衛隊もジブチ国際空港近くに初の海外拠点を設置し、海上自衛隊も定期的に、海賊対処行動水上部隊の護衛艦を派遣している。

中国も、2017年8月1日に軍事基地を開設した。

その基地とは別の埠頭で、基地開設前に派遣され帰国した中国海軍の軍艦に対して、日本の海上自衛隊の護衛艦が潜水員を派遣し「違法」に接近させたという報道があった。中国の軍艦は、警告を与えて追い払ったそうだ。
もし、その情報が本当なら、祖国から遠い、第三国の港湾で行われた"まれ"なケースとなる。

 

中国軍基地の開設のニュースと一緒に伝えられたため、SNSやネットのコメントの中には、中国の軍事基地に停泊している軍艦に潜水士が接近したと中国が主張しているような勘違いがあった。

ちょうど良い記事の地図があったので、ちょっとメモ。

ジブチで、海上自衛隊の護衛艦の潜水士が、中国の軍艦に接近してたって? 元記事を調べてみた。 - pelicanmemo

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ジブチで、海上自衛隊の護衛艦の潜水士が、中国の軍艦に接近してたって? 元記事を調べてみた。

ジブチに派遣された中国海軍の軍艦に対して、日本の海上自衛隊がダイバー(フロッグマン、潜水士)を送って接近させたと、8月2日のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙が伝えた。これがもし本当なら、祖国から遠い第三国の、地政学的に重要な港で行われた、まれなケースとなる。

A Japanese naval ship sent frogmen to approach a Chinese warship as both ships were docking at Djibouti in eastern Africa, Chinese state media reported.
The incident, if confirmed, would constitute a rare case of Chinese and Japanese naval forces having friction at a key geopolitical port far from their homes.
(赤字強調は管理人による)

Japanese frogmen approached Chinese warship at Djibouti, state media say | South China Morning Post

・・・と書いてあるから、そう書いてみたんだけど、😊

中国メディアの記事はこちら。

いきなり「同時期に近くの埠頭に停泊していた日本の軍艦がフロッグマンを派遣し我が艦に接近」と、断定して書いちゃってます。

在军舰靠泊吉布提港休整期间,同时靠泊在邻近码头的日本军舰派遣蛙人抵近我舰。“这是不受国际法支持的危险行为,我舰可以采取必要措施制止直至行使自卫权。”简家民随即作出了判断,并指导进行了光电照射、喊话警告等驱离措施,组织收集了有关证据,而后又通过与吉布提方沟通,揭露了日舰在他国港口违法作业的不正当行为。
(赤字強調は管理人による)

检徽在亚丁湾闪耀 - 检察日报

ありがちなのが、アシカやアザラシなど海の動物の見間違えだろう。

(追記:ツイッターで、ジブチに鰭脚類は分布していないのでは?とのご指摘をいただきました。アシカやアザラシに限定して書いたのは誤りでした。)

 

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中国の国産4500m級有人深海潜水艇 海洋試験へ

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央视网より)

中国が開発をすすめている、国産の4500m級有人深海潜水艇が7月31日、江蘇省無錫市の中船重工702研究所から広東省に向けて出発した。母船「探索一号」と合流して、はじめての海洋試験段階へと進む。

 

国産4500m級有人深海潜水艇は、国家重点研究開発計画の「深海基幹技術と装備(深海关键技术与装备)」重点項目の1つで、7000m級有人深海潜水艇「蛟竜」号を設計・建造の中心だった中国船舶重工集団公司第702研究所(以下、中船重工702研究所)ほかが研究開発をすすめている。

「蛟竜」号では外国製だった耐圧殻やマニピュレータなどの研究開発に成功し、重要なパーツでは国産化100%を実現、全体でも90%以上に達しているという。

詳しくは、こちらの記事でまとめました。

中国の国産4500m級有人深海潜水艇 国産化率は90%以上に - pelicanmemo (2017-05-02)

 

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中国爆撃機の飛行活発化 台湾空軍の戦闘機が緊急発進 訓練弾を積んで発進? 発表写真に合成疑い?

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聯合新聞網 (2017-07-25)) より。27日朝にキャプチャ)

台湾の国防部は25日、中国の人民解放軍空軍の轟-6K(H6K)爆撃機1機が台湾海峡の中間線に沿って飛行したことを発表した。先週から、7月13日、20日、24日と、台湾周辺での中国軍機の活動が活発化し、日本の琉球諸島の宮古海峡も通過している。

台湾国防部は、戦闘機を緊急発進させて対応。21日の記者会見で、人民解放軍の動向は全て把握していると説明して国民に対して安心するよう呼び掛けた。

国防部(国防省)は21日、空軍が撮影した人民解放軍のH6K爆撃機の写真2枚を公開した。同部が自主的に空軍撮影の人民解放軍機の画像を発表するのは初めて。

中国大陸軍機、台湾の防空識別圏を侵犯 空軍撮影の画像を公開=国防部 | 中央社フォーカス台湾 (2017/07/21)

 

ところが、人民解放軍のH6K爆撃機の写真と一緒に写っている、台湾空軍IDF「経国」戦闘機の右翼のミサイルは発射ができない訓練弾だったのではないか?という指摘が出た。さらに発表写真も、もしかしたら合成写真ではないか? との疑いまでもたれていた。 

台湾国防部の陳中吉報道官は25日の記者会見で、空軍の活動の細かい部分は公開できないとしつつも、写真は合成ではなく「絶対に本物」と断言した。

 

すると、訓練弾を積んだ戦闘機がスクランブルした?😳

 

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【中国海警局】 4隻が尖閣沖の領海に侵入 国家海洋局の発表が少し違っていた

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国家海洋局 (2017/07/25)より)

7月17日と7月25日に、尖閣諸島の魚釣島の沖合いで、中国海警局の公船4隻が日本の領海に侵入した。中国の国家海洋局の発表によると4隻は「海警2308」「海警2306」「海警2113」「海警2106」(船名の順番は、国家海洋局の発表に合わせて書いた)。
中国海警局船4隻 尖閣沖の領海に侵入 | NHKニュース (2017/07/25)

 

この順番に違和感を感じた。「海警2306」よりも「海警2308」を先に書いて発表している。
しばらく様子を見ていたところ、25日の領海侵入でも同じ順番で発表が行われた。 

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中国海警舰船编队7月25日在我钓鱼岛领海巡航 - 国家海洋局 (2017-07-25)

 

改めて過去の、尖閣諸島の日本の領海を航行した時の発表を調べてみると、2016年10月18日に同じ2隻が航行し、その時は「海警2306」→「海警2308」の順番だった。その他の同型の3000トン級海警船「海警2305」「海警2307」と一緒に「海警2308」が航行する時も、数字通りの順番だ。

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中国海警舰船编队10月18日在我钓鱼岛领海巡航 - 国家海洋局 (2016-10-18)

 

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