(YouTube)
南シナ海、フィリピンが実効支配するアユンギン礁、守備部隊への補給物資を運んでいたフィリピン海軍軍艦を、中国海警局の大型船が追尾し妨害を試みたが、無事届けられた。フィリピンABS-CBNがテレビニュースで伝えた。
ーー(追記:03/15)ーーーーーーーーーーーーーーーー
妨害は無かったそうだ。誤訳でした。
フィリピン軍補給船、南シナ海の駐屯兵にギター届ける=中国監視船が追跡も妨害なし―比メディア:レコードチャイナ
タイトルを「中国海警局が妨害再開」から「中国海警局が追跡」に修正しました。
ーー(追記ここまで)ーーーーーーーーーーーーーーーー
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アユンギン礁では、1999年に座礁させたフィリピン海軍軍艦「シエラ・マドレ」にフィリピン海兵隊の守備部隊が駐留している。
昨年3月、はじめて中国海警局の大型船によって補給が妨害されたが、昨年4月にフィリピンと米国の間で新軍事協定が締結された後は妨害活動は止んでいた。再開されたようだ。
Chinese ships try to block Navy supply vessel anew(ABS-CBN News)
と、危機感を煽られるようなニュースだが、現場の雰囲気はちょっと軽い。
ニュース動画。3分10秒。
Pinoy troops on Ayungin get food, new guitar - YouTube
今回の補給物資には、国内のアーティストから寄贈されたギター数本と、生きたヤギやブタ丸ごとなどが含まれている。守備部隊は、国旗掲揚・国歌斉唱の後に、さっそくギターの伴奏で賑やかにしていた。
昨年3月の時のロイターの記事もそうだったけど、やっぱり、なんか軽いんだなあ・・・(´ ・ω・`)
中国監視船が南シナ海でフィリピン船妨害、領有権めぐり綱引き続く(2014年03月31日|Reuters)
南シナ海の座礁船が引火点となる危険(2014年3月27日|日経ビジネスオンライン)
ハーネット・カウンティ (戦車揚陸艦) - Wikipedia(「シエラ・マドレ」号について)
映像から確認できる、妨害をした中国海警局の船は、3000トン級「海警1307」と4000トン級「海警3402」。
「海警1307」は昨年12月に、渤海・黄海を管轄する北海分局に配備されたばかりの新造の海警型3000トン級。
今後も、北海分局から南シナ海への派遣が常態化していくのか、それとも単に、新しい海警船と船員たちに「おまえら、ちょっと南シナ海の最前線を体験してこいや」という実践的な訓練なのだろうか。
(*)英名:セカンド・トーマス礁。タガログ語(フィリピン):Ayungin、中国語:仁爱礁)。今回はフィリピンに合わせた。