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海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

【中国海警局】中国海監東海航空支隊 2015年度工作会議

20150324192406国家海洋局东海分局

国家海洋局・中国海監東海航空支隊で、2015年度工作会議が行われ、航空支隊の2015年度の業務計画が報告された。全人代が閉会した後の今の時期、あちこちで工作会議が行われている。

載っている写真が興味深かったのでこれについて重箱の隅を少し。

 

会議室の壁に掲げられているパネルの、Y-12型「B-3887」機は、2012年年末に尖閣諸島で領空侵犯した機体で、この東海航空支隊に所属する。

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中国海監の、航空機・ヘリを運用している航空支隊は、北海・東海・南海それぞれの分局に1支隊ずつある。そのうち東海航空支隊は、浙江省舟山市にある舟山普陀山空港を拠点(舟山航空基地)とし、近ごろは福建省で中継用に使用できる空港を探しているようだ。

 

中国海警局が正式に発足してから、航空装備の運用体制はどうなっているのか気になっている。

中国海警局に統合再編された海上での法執行組織の公船は、全部ではないが、海警局のマークとラインに塗り替えられている。一方、中国海監の航空機・ヘリはこれまで通りで、塗り替えられた映像や画像は見かけていない(*1)。また、たまに航空支隊のヘリの活動が報道されても、呼び方は「中国海监〜航空支队」のまま。

記事によると、東海航空支隊の指導部の顔ぶれは、支隊長:蒋博文、副支隊長:戴春山、政委:严振辉で、2013年1月と変わっていない。

 

上からの命令系統は、国家海洋局・海警司/中国海警局・海警司令部、中国海警指揮センターに整理されていると思うが、不透明な部分も多い。

中国海警局の名義での、対外的な法執行活動は行っていないということなのだろうか?

新たな航空装備の導入計画も進めているようなので、じきに何か発表や報道があるのかもしれない。

 

会議に参加している隊員の制服、肩章・記章は変わらず「中国海监制式服装着装管理规定」に準拠している。

襟章は、翼を広げた海鳥をあしらったデザインだ。ちょっとお洒落 ♪

20150324192405

 

中国海监东海航空支队召开2015年度工作会议(国家海洋局东海分局)

【中国海警局】新型の航空機・ヘリの配備間近か? 空からの監視、法執行能力も拡充へ

【尖閣】領空侵犯した国家海洋局・中国海監の航空機 "B-3837"機 Y-12IV型・主要諸元: メモノメモ(2012年12月13日)
【尖閣】に接近してきた中国海監の航空機 "B-3806"機(12/22, 12/24): メモノメモ(2012年12月22日) 

 

(*1)正式発足した直後に、海警局マークを付けたY20輸送機の画像が中国ネットで流れていた。加工されたPS画像だろう。