（南海网）
中国、海南省で、海南省海洋・漁業監察総隊（海南省海洋与渔业监察总队）（以下、海南海監）と中国航空工業集団（AVIC）によって、大型ドローン（無人ヘリ）による海上での法執行活動の訓練、デモフライトが初めて行われた。
海南海監が購入したのは、スウェーデンのCybAero社製の「APID60」無人ヘリ。全長3.2m、全幅0.95m（ローターは含まない）。飛行時間6時間、飛行距離600km以上、飛行高度は5,500m。かなり大型の無人ヘリだ。
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ニュース動画（1分20秒）
中国海监- 海南海洋执法将引进CybAero APID 60无人机- YouTube
陸地だけでなく、船の上からも全自動での離発着が可能であり、風速8級でも飛行が可能だそうだ。可視光と赤外線での高精度の動画と静止画の撮影ができ、合成開口レーダー（SAR）や、メガホンなど、多くの監視・法執行のための装備を載せている。
訓練では、指揮センターの海南海監の法執行隊員が、無人ヘリから送られてくる動画を見ながら、違法操業している船（想定）に対して、違法操業の停止を命じるとともに、画像や動画、船の位置などの違法行為の証拠を記録した。
これまでの法執行活動と比べると20〜30倍の効率であり、違法行為の証拠の録画や撮影を確実に得られる事で、問題となっていた"穴"を埋めることが出来ると伝えている。
CybAero社のプレスリリースによると、中国航空工業集団（AVIC）は、少なくとも70機以上の無人ヘリと操作システムを、今後8年間で購入することを合意している。CybAero社は、中国の様々な場所でデモフライトを行って、中国市場での更なる販売拡大を目指している。
海南省での3日間のデモフライトには、漁政（漁業局）や海監（中国海監）、海巡（海事局）、造船所など70近くの組織や会社が招待されていたそうだ。
ーーーー（追記）ーーーーーーーーーーーーーーーー
中国、北京で開催された「第６回・中国国際警察用装備・反テロ技術装備展示会で、CybAero社の「APID 60」型無人ヘリが出品された。
中国海警曾购买的瑞典无人机（5/21｜环球网）（写真７枚）
ーーーー（追記ここまで）ーーーーーーーーーーーーーーーー
海南海監は、海南省が管轄する沿岸と島嶼、海域（南シナ海(*1)の大部分も含む）で、海洋・漁業に関するの法執行活動を行っている
（*1）中国共産党が一方的に主張している"九段線"に囲まれた、南シナ海の大部分の海域・島嶼が含まれている。）
海南海上执法首次引进无人机 预计下半年投入使用（2015-04-28｜南海网）
CybAero's demonstration flights in China a success（CybAero AB）
スウェーデン CybAero、中国航空宇宙大手 AVIC を通じて無人回転翼機 70 機を受注。総額 100 億円超に（ミリブロNews）
海南省海洋与渔业监察总队（海南省海洋与渔业厅）
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