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海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

【中国海警局】浙江省温州市に、1万トン級海警船の停泊地、航空基地など巨大基地を建設か

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中国海警拟在温州建大型基地 - 浙江交通 http://www.zjt.gov.cn/art/2015/6/5/art_17_861759.html

中国海警局が、浙江省温州市に1万トン級海警船が停泊できる埠頭や、航空機・ヘリの格納庫などを備えた大型基地を計画していると、読売新聞ほかが報道した。 

 

今月初め、温州市が中国海警局など関係部門と開いた基地建設に関する会議の内容が、浙江省のホームページに掲載された。それによると、計画中の「温州指揮総合保障基地」は敷地面積50万平方メートル、岸壁の長さ1200メートルで、排水量1万トン級までの大型船など最大6隻の艦船の停泊を可能とし、飛行機やヘリコプターの格納庫、大型の訓練施設も建設する。総工費は33億4000万元(約670億円)で、中央政府が全額負担する。
中国、「対尖閣」で大型基地を計画(6/13 07:14|読売新聞)

中国、尖閣監視の大型基地を計画 沿岸部の温州に(6/13 11:27|朝日新聞デジタル)
中国:海警局が尖閣監視へ大型基地 温州に建設計画6/13 11:38|毎日新聞)
中国、対尖閣で拠点基地建設へ 大型船の停泊可能 距離近い温州市に海警局が計画6/13 12:51|産経ニュース(共同))

 

浙江省交通運輸部や、温州市港航管理局のウェブサイトに掲載されていたそうだ。13日に確認したところ、すでに削除されていた。

 

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中国の掲示板やフォーラム、個人ブログに記事が残っていた。
また、浙江省の交通運輸部の関連政府サイトの記事のキャッシュが残っていたので、スクリーンショット画像と、記事末尾に全文を転載している。

温州市交通運輸局が、上部組織である浙江省交通運輸庁に対して報告・発表したもののようだ。すぐ削除された事から、うっかり転載された記事なのではないだろうか。

 

中国海警局の、温州指揮・総合保障基地(温州指挥和综合保障基地)は、約5ヘクタール(750亩)の敷地に、1200mの岸壁を備え、インフラ建設と大型訓練基地、法執行船が6隻(最大、1万トン級)が停泊できる埠頭、総合業務ビルと、固定翼とヘリの格納庫などを備える。総経費は33.4億元で、全て中央政府が負担する。

目建设总用地规模约为750亩、占用港口岸线1200米,基础设施建设包括大型训练基地、6个执法船泊位(最大靠泊能力为1万吨级)、综合业务大楼、固定翼飞机和直升机库等,工程总投资约33.4亿元(全部为中央财政投资)。

 

注目したのは、まずこの経費は中央政府が負担するという点。

これまで中国海警局に関するお金について、まったくと言っていいほど目にしたことがない。

国家海洋局/中国海警局の設備ならば、装備に関わる予算編成は国家海洋局が受け持つべきだろうが、中国海警局としての職責に関わる部分では、中央政府が負担しているのだろう。この事から、これまでの中国海警局の3000トン級以上の大型海警船の建造費も、予想通り、中央政府が負担しているのかもしれない。

 

次に、会議には、中国海警局、温州市海洋局、瓯江口新区管委会、そして温州市港航局など関係組織の指導者が参加している。このうち「瓯江口新区」とは、温州市の、東シナ海にそそぐ瓯江の河口にある新経済区のこと。温州市が大規模都市開発を行っている。

海警局大型基地に、飛行機やヘリコプターの格納庫が建設されるなら、滑走路も必要だが、瓯江口新区城市の建設計画を見るとそのスペースは無い。

 

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凭海筑新城·明润瓯江口--瓯江口新区城市色彩规划方案编制完成 - 温州·瓯江口新区
投资环境——瓯江口新区交通条件 - 温州·瓯江口新区

 

ちょうど、瓯江口新区の対岸9kmに、温州龍湾国際空港(温州龙湾国际机场)がある。

中国海警局は、日本の海上保安庁に比べても航空装備が弱く、固定翼機はY-12型プロペラ機で長距離の飛行は厳しいと言われる。現在、中型航空機や新型ヘリの導入を進めているとの報道があり、ある程度の規模の滑走路と、中型機を整備する設備が必要となるだろう。

もしかしたら温州龍湾国際空港を利用しつつ、その海側に、中国海警局温州基地が建設されるのかもしれない。

温州龙湾国际机场 - 维基百科(wikipedia)

【中国海警局】新型の航空機・ヘリの配備間近か? 空からの監視、法執行能力も拡充へ - pelicanmemo(2015-03-16)

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そしてもう一つ注目したのは、この報道をはじめて行ったのが、読売新聞というところだ。

日本メディアの中で、中国の軍事関係や、準軍事組織となりつつある中国海警局のニュースではずっと産経新聞が先鞭をきってきた。ところが、ここのところ、海警局の話題では元気がない。産経ニュースも産経WESTも不気味な沈黙を守っているように感じられる。

 

思い返してみれば読売新聞は、建造中の1万トン級海警船が「海警2901」であると、産経に先駆けて報道していた。他の話題でも、読売(上海)は気になる記事を書いてくるので注目をしている。

 

ぜひ、読売 vs.  産経で、「中国海警局」報道合戦をやってもらいたいものだ。 

 

【中国海警局】建造中の1万トン級の船か? 大型哨戒ヘリを搭載?: メモノメモ(2014年10月28日)

中国海警局 カテゴリーの記事一覧 - pelicanmemo

 

中国海警拟在温州建大型基地

发布日期:2015-06-05 来源:浙江省交通运输厅

  近日,温州市发改委牵头组织“中国海警温州大型基地建设”情况对接会,中国海警局、市海洋局、瓯江口新区管委会、市港航局的有关领导参加了会议。
  我国自2012年9月中国政府公务船舶对钓鱼岛及附属岛屿开展了常态化巡航,2013年3月国务院重组国家海洋局,以中国海警局名义开展海上维权执法。从此我国海上维权执法开始了新的篇章,为了更好地履行中国海警海上维权任务、维护我国海洋权益,中国海警局拟在温州建设“温州指挥和综合保障基地”。项目建设总用地规模约为750亩、占用港口岸线1200米,基础设施建设包括大型训练基地、6个执法船泊位(最大靠泊能力为1万吨级)、综合业务大楼、固定翼飞机和直升机库等,工程总投资约33.4亿元(全部为中央财政投资)。
  温州是我国大陆距离钓鱼岛最近的沿海城市,距钓鱼岛只有356公里,在东海海洋维权方面具有明显的区位优势。温州基地建设有利于钓鱼岛海上维权的常态化巡航,有利于海上维权执法船舶的综合保障,有利于中国海警人员训练水平的提高,有利于温州在国家海洋经济建设中的地位提升。中国海警温州训练基地建成,能够很好地吸引海洋人才和学术交流,既是促进温州海洋经济发展需要,同时还能有效弥补温州海上搜救力量不足的局面,形成中央和地方优势互补的救助体系。
  中国海警温州基地项目中国海警局内部已经立项,下一步将对温州灵昆、洞头、乐清等几大选址方案充分比选论证后,明确最佳选址方案;并按基本建设程序加快推进各项前期研究工作。(温州市交通运输局报送)

 

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