【H7N9鳥インフル】浙江省杭州市および周辺で相次いで確認　流行シーズン入り　新華網は記事削除

12月8日、中国、浙江省杭州市の疾病管理センターは、杭州市および周辺の紹興、温州などでH7N9鳥インフルエンザ（以下、H7N9鳥インフルまたはH7N9鳥フル）病例が相次いで確認されたと発表した。

杭州市がH7N9鳥インフルの流行シーズンに入ったと伝えた。

中国、浙江省、杭州市疾病管理センターによると、杭州市および周辺の紹興や温州などでH7N9鳥フル病例を相次いで確認。浙江多地发现H7N9病例-新华网 https://t.co/lHVz7Qdmte
— メモノメモ (@pelicanmemo) 2015, 12月 9

このニュースは、新華社通信のネット版である新華網も報道していたが、すぐに削除されている。

浙江多地发现H7N9病例（12月09日 23:25:09｜新华网）（削除）

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日本語のニュースでは、新華網日本語版が記事にしていたが、こちらも数時間以内に削除されていた。（Googleの検索結果一覧には表示される。（この記事公開時点））

新華網日本語版が、浙江省のH7N9鳥フルの記事「浙江省でＨ７Ｎ９鳥インフル感染を複数確認」（発表時間 2015-12-10 10:59:53）を出したようだけど、「已删除或过期的稿件」で閲覧が出来ない。（´ ・ω・`）なぜ？
— メモノメモ (@pelicanmemo) 2015, 12月 10

杭州市疾病管理センター（杭州市疾病预防控制中心）のウェブサイト記事や、杭州市の地方メディアの独自記事は残っているが、地方メディアでも新華網の記事を転載したものは削除されたようだ。

浙江多地发现H7N9病例（12月10日 08:44:48 来源：新华网｜浙江在线）（削除）

国務院新聞弁公室は、地方レベルの報道は認めるが、全国レベルでの報道は認めず広範囲での社会不安につながるような情報拡散を制限しているのだろう。

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入秋以来，沉寂多时的禽流感又出现了。杭州以及周边的绍兴、温州等地相继发现H7N9病例。市疾控中心提醒，目前我市已进入H7N9禽流感的新流行季。

杭州市疾病予防コントロールセンター（杭州市疾病管理センター）によると、H7N9鳥フル感染者はいずれも45才以上。男女比は半々。大部分が高血圧や糖尿病の基礎疾患があり、発病前に家禽との接触歴があるか家禽を飼っている。

感染地域は、７つの区・県（市）にわたって広範囲に分散し、農村での感染例が主だそうだ。

今年9月以来、疾病管理センターによる環境調査の結果、H7N9鳥インフルエンザ・ウイルスによる汚染は拡大しており、ヒトへのH7N9鳥フル感染者が散発するリスクも増加している。これから寒くなるにつれ感染リスクはさらに高まるだろう。

DNA検査の結果、ウイルスの変異は確認されていない。

浙江省では、昨年7月1日に施行された「浙江省活禽交易管理办法」により、杭州市の都市部での、生きている家禽を扱う市場を永久停止し、屠殺や脱羽毛処理を行う場所が定められた。毎月、市場の休場日を作り清掃と消毒が行われている。

とはいえ、〆てすぐの新鮮で美味しいニワトリや家禽を食べたい需要があり、供給もある。道端や路地裏で屠殺〜販売をするいわゆる"ブラック・マーケット"が幾度も報道されているし、市場の中でもこっそり売っている店もある。

杭州市政府は、12月7日〜22日の半月間、生きている家禽の交易、屠殺販売などの違法活動の取り締まりを強化と。杭州已进入H7N9禽流感流行季发现活禽违规交易请市民举报-浙江新闻 https://t.co/CPSa4j75R8
— メモノメモ (@pelicanmemo) 2015, 12月 9

城管も取り締まっているようだが、そこは中国社会のこと、ネット記事を削除するようには簡単にはいかないだろう。