中国の中部沿岸地域で流行シーズン入りし、感染者の発表や報道が増えているH7N9鳥インフルエンザ(以下、鳥インフルまたは鳥フル)。
日本も季節性インフルエンザの流行シーズン入りしており、感染予防に注意が必要だ。
H7N9鳥インフルについての、中国の衛生当局の公式発表は自治体によっていろいろで、大手メディアも報道したりしなかったりする。中国(大陸)メディアは報道しないのに、香港やマカオの特別区の衛生当局から本土からの通報例として発表、報道される例も多い。情報が交錯する場合もある。
少し細かい話だが、新華社が報道したので日本メディアも紹介しそうなので、1月11日の浙江省寧波市の発表例について少し。
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浙江省寧波市の鄞州区で、H7N9鳥フル感染者が2例確定と新華社が報道した。
寧波市衛生計画生育委員会(衛計委)による発表をもとに、寧波市のH7N9鳥フル感染者は2人で死亡例は無く、1人が重態で1人が軽症というものだ。
浙江宁波已确诊2例H7N9病例(1/11|新华网)
寧波市鄞州区では、1月5日に感染者の報道があった。
中国、浙江省寧波市で新たなH7N9鳥フル感染者。 浙江宁波确诊1例H7N9禽流感病例 -新浪新闻 https://t.co/iX6ZQu6Ncr
— メモノメモ (@pelicanmemo) 2016, 1月 5
てっきり新たに2例が確診されたと思ったが、寧波市衛計委の発表の表現が少し変わっている。増えたのは1例だけかもしれない。
我市无人感染H7N9禽流感死亡病例发生(当市では、H7N9鳥インフルエンザ感染者の死亡例は発生していない)(1/11|宁波卫生计生委)
ーー(追記:1/13)ーーーーーーーーーーーーーーーー
在上海日本国総領事館が、新たな発症例は1例と発表した。
1.浙江省寧波市衛生・計画生育委員会は1月11日,寧波市鄞州区で鳥インフルエンザA(H7N9)による感染例が2例確認されたことを発表しました。このうち1例は当館発「鳥インフルエンザ関連情報(第108報)」でお知らせした発生例と同事案であり,もう1例は新たな発症例です。
鳥インフルエンザ関連情報(第112報)(浙江省における最近の感染例)(1/12|在上海日本国総領事館
ーー(追記ここまで)ーーーーーーーーーーーーーーーー
どうやら中国ネット(微信)上で、寧波市の28才の患者がH7N9鳥インフルエンザが原因で死亡し救急隊員も感染したとの「噂」が流れていたようだ。その「噂」を打ち消すために市衛計委が急に公式発表を行い、新華社その他大手メディアも報道したのだろう。
寧波市の2人のH7N9鳥フル感染者について、病状以外の詳細は発表されていない。本当にデマなのか、それとも当局による安全デマか、続報を待ちたい。
前回の1月8日の記事の後、上海市で新たな感染者の発表があった。
【鳥インフル】 広東省深圳市、龍崗区で新たなH5N6鳥インフルエンザ感染者 7例目 H7N9鳥インフル感染者も増加傾向 - pelicanmemo
中国、上海市で新たなH7N9鳥フル感染者。58才女性。山東省戸籍。 上海市卫生和计划生育委员会 https://t.co/JvZplAJB1P https://t.co/FsutzVZazD
— メモノメモ (@pelicanmemo) 2016, 1月 9
上海市や広東省は比較的に透明性が高く、最低限必要な情報を発表するが、ホットスポットの1つだろう長江デルタ、浙江省の発表情報は少ない。
上海の日本国総領事館は、仕事が増えて大変だ。ご苦労様です。
鳥インフルエンザ関連情報>>最新情報(在上海日本国総領事館)