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「ヘパリーゼ」ドリンク剤8製品+2を飲み比べ、比較してみた。【増補版】|『ヘパリーゼW スパークリング』『スーパー』『Hi』『キング』『ヘパカン』など

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ゼリア新薬の『ヘパリーゼ』。

「肝臓に作用して滋養強壮効果を発揮する肝臓水解物・ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミンを配合」(『新ヘパリーゼドリンク』の製品情報より)、「飲む人のため」と銘打ったドリンク剤や、錠剤を製造販売しています。

飲む人に効く ヘパリーゼ [ゼリア新薬]

 

2013年に気の迷い(笑)で「飲み比べ」やいろいろな比較をやりました。その後、ラインナップが増えたので今回、2013年の記事に『ヘパリーゼ Amino』『ヘパリーゼ W Sparkling』『ヘパリーゼ SUPER』について書き加えてみました。

(文章の構成上、厳密には出来ませんでしたが、今回書き加えた部分を紺色文字としました。)

元記事:「ヘパリーゼ」ドリンク剤6製品+1を比較、飲み比べてみた。|『ヘパリーゼWハイパー』『Hi』『キング』『ヘパカン』など: メモノメモ(2013年10月15日)(冒頭部分を残して、この記事にリンクさせています。)

 

以下、転載(増補修正版)です。

 

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『ヘパリーゼW』の発売から、販売ルートを薬局からコンビニへと拡大し、2014年10月1日には『ヘパリーゼW HYPER』が新発売されました。販促にも力を入れているのでしょう、TVCMを見た事がある人も多いのではないでしょうか。(YouTube

『ヘパリーゼW HYPER』の発売によって、「ヘパ」系ドリンク剤は7製品となりました。意外と多いのです。(さらに増えて10製品となりました(多分)。)

第2類医薬品・・・『ヘパリーゼ キング』『ヘパリーゼ 胃腸内服液』
第3類医薬品・・・『新ヘパリーゼドリンク』『ヘパリーゼ Hi』
指定医薬部外品・・『ヘパリーゼ Amino』
清涼飲料水 ・・・『ヘパカン』『ヘパリーゼ W』『ヘパリーゼ W HYPER』『ヘパリーゼ SUPER』
炭酸飲料  ・・・『ヘパリーゼ W Sparkling』

ヘパリーゼはゼリア新薬工業(株)の登録商標です。
ヘパカンはゼリア新薬工業(株)の登録商標です。
(Ⓡマークを全部に付けると、ちょっと読みにくいのでここから省略。問題があるようなら追記修正します。m(- -)m)  

 

【第3類医薬品】ヘパリーゼドリンクII 50mL×10

【第3類医薬品】ヘパリーゼドリンクII 50mL×10

 

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新製品が出たことですし、一度やってみたかった"飲み比べ"をしてみました。(我ながら変な事、してるよなあ(笑)

 

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「ヘパリーゼ」ドリンク剤10製品のうち、9製品に「肝臓水解物」「肝臓エキス」が配合されています。肝臓水解物=肝臓エキスと明確に書かれた資料を見かけなかったので、まったく同じものか確認はしていません。

清涼飲料水の『ヘパカン』『ヘパリーゼ W』『ヘパリーゼ W HYPER』『ヘパリーゼ スーパー』、炭酸飲料『ヘパリーゼW スパークリング』は、「肝臓エキス」配合。

『ヘパリーゼ 胃腸内服液』(写真の左端)は、「ヘパリーゼ」とついていますが「肝臓水解物」は配合されていません(生薬のオウレンとキジツを主成分とする胃腸内服液)。この記事では、この胃腸内服液以外の6製品を比較しています。(成分等の表記は記事掲載時点です)

(ゼリア新薬『ハイゼリーロイヤル』にも肝水解物50mgが含まれていますが、ロイヤルゼリー製品で別物なので比較はしていません)

タウリンやアミノ酸(BCAA)を配合している『ヘパリーゼ アミノ』(指定医薬部外品)。(『ヘパリーゼ』とついていますが、肝臓水解物は添加物(矯味剤)としてだけ配合されているので、別ジャンルのアミノ酸(BCAA)ドリンク剤と考えています。詳しくは比較していません。) 

『ヘパリーゼ アミノ』新発売 肝臓水解物は"添加物"で コンビニ向け滋養強壮ミニドリンク剤 - pelicanmemo

 

・売っている店で分けると、

薬局販売の医薬品『新ヘパリーゼドリンク』『ヘパリーゼHi』『ヘパリーゼキング』の3製品と『ヘパカン』、
コンビニ販売の、『ヘパリーゼW』と『ヘパリーゼW ハイパー』(写真の右側の瓶2本)と『ヘパリーゼW スパークリング』『ヘパリーゼ アミノ』。
スーパーや飲食店、カラオケ店で販売の『ヘパリーゼ スーパー』

 

・成分で分けると、

「肝臓水解物」「肝臓エキス」の他に

「ウコンエキス(クルクミン)』『ウコン抽出物』を配合している、『ヘパカン』『ヘパリーゼW』『ヘパリーゼW ハイパー』(写真の右側3本)、『ヘパリーゼ スーパー』の清涼飲料水グループと、炭酸飲料『ヘパリーゼW スパークリング』

ウコン以外の生薬を配合している、『新ヘパリーゼドリンク』『ヘパリーゼHi』『ヘパリーゼキング』の医薬品グループ(写真の左側3本)。(『ヘパリーゼキング』は箱入り。)

医薬品グループ3製品は「コンドロイチン(コンドロイチン硫酸ナトリウム)」200mgを配合。『ヘパリーゼW HYPER』にも入っています。(『ヘパリーゼW HYPER』には「コンドロイチン配合」とだけ書かれていて量は不明(参照(pdf))。原材料名表記(後述)から推測すると、54mgより多く120mgより少ない)

 

・値段(実売価格)で比較すると、

店頭とネットショップで、1本あたりの価格(実売価格)をざっと調べてみたところ、
『ヘパカン』 < 『新ヘパリーゼドリンク』 ≦ 『ヘパリーゼW』 < 『ヘパリーゼW スパークリング』 = 『ヘパリーゼW スーパー』 < 『ヘパリーゼHi』 ≦ 『ヘパリーゼW ハイパー』 << 『ヘパリーゼキング』 。

薬局販売品は3本セットや10本セット箱、6本セットがあり割安な上、安売りしてる店もあるのですが、定価販売のコンビニはどうしても高目になってしまいますね。

 

【第3類医薬品】ヘパリーゼHi 50mL×10

【第3類医薬品】ヘパリーゼHi 50mL×10

 

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○ 清涼飲料水の『ヘパカン』『ヘパリーゼ W』『ヘパリーゼW HYPER』『ヘパリーゼ スーパー』と、炭酸飲料『ヘパリーゼW スパークリング』を比較。

容量は100mlで同じ。 この3製品には黒コショウ抽出物が入っています。吸収を促進させる成分でしょう。
炭酸飲料『ヘパリーゼW スパークリング』には天然カフェインが入っています。 

・成分

肝臓エキス量:『ヘパカン』(100mg)=『ヘパリーゼW』(100mg)=『ヘパリーゼW スパークリング』(100mg)=『ヘパリーゼW スーパー』(100mg)<『ヘパリーゼW HYPER』(120mg)

ウコンエキス量:『ヘパカン』(30mg)<『ヘパリーゼW』(54mg)=『ヘパリーゼW スパークリング』(54mg)=『ヘパリーゼW スーパー』(54mg)=『ヘパリーゼW HYPER』(54mg) (*)ハウス『ウコンの力』(無印)は、クルクミン30mg配合。

カロリー:『ヘパリーゼ スーパー』(39kcal)>『ヘパリーゼW スパークリング』(34kcal)>『ヘパカン』(32kcal)>『ヘパリーゼW』(27kcal)>『ヘパリーゼW HYPER』(23kcal)
2015年新製品の 『ヘパリーゼ スーパー』『ヘパリーゼW スパークリング』のカロリーが高くなっていた。

 

・原材料名表記(長くなるので、最初の5つだけを引用)(記事掲載時点)

『ヘパカン』:砂糖、トレハロース、肝臓エキス、大豆食物繊維、ウコン抽出物、...(参照
『ヘパリーゼW』:砂糖、肝臓エキス、ウコン抽出物、黒コショウ抽出物、トレハロース、...(参照
『ヘパリーゼW HYPER』:砂糖、還元麦芽糖水飴、肝臓エキス、ムコ多糖(コンドロイチン含有)、ウコン抽出物、...(参照

『ヘパリーゼW スパークリング』:果糖ブドウ糖液糖、肝臓エキス、ウコン抽出物、黒コショウ抽出物、食塩、...(参照
『ヘパリーゼ スーパー』:果糖ブドウ糖液糖、砂糖、肝臓エキス、ウコン抽出物、黒コショウ抽出物、...(いまのところHPには未掲載)

 

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まず、ハウス『ウコンの力』ぽい外見の『ヘパカン』(『ヘパカン』は平成20年10月新発売)、
コンビニ向けに配合を見直して、ウコンを80%増量した『ヘパリーゼW』、
配合を見直して、肝臓水解物を20%増量し、コンドロイチンを加えた『ヘパリーゼW HYPER』。
『ヘパリーゼW』の主要成分を基本に、天然カフェイン加えた炭酸飲料『ヘパリーゼW Sparkling』と、タウリンを加えた『ヘパリーゼ SUPER』。どちらもパイン味。

こんな感じでしょうか。

 

『ヘパリーゼW』が250円、『ヘパWスパークリング』と『ヘパリーゼ スーパー』が300円、『ヘパリーゼW HYPER』が350円・・・(´ ・ω・`)ウーン...

 

ゼリア新薬 ヘパカン 100mL×6

ゼリア新薬 ヘパカン 100mL×6

 

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○ 医薬品の3製品『新ヘパリーゼドリンク』『ヘパリーゼHi』『ヘパリーゼキング』を比較。

容量は50mlで、瓶もキャップもまったく同じ。
3製品とも基本は、「肝臓水解物」200mg、「コンドロイチン硫酸ナトリウム」200mg、「ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン(ビタミンB15活性成分)」20mg 、「タウリン」1000mgを配合。そこに製品によって、2〜6種類の生薬が配合されています。

同じ容器の『ヘパリーゼ アミノ』(指定医薬部外品)には、肝臓水解物は添加物(矯味剤)としてだけ配合されています。

 

・配合されている生薬など

『新ヘパリーゼドリンク』:ゴミシ、ジオウ。(参照
『ヘパリーゼHi』:ゴミシ、オウギクコシ、サンシュユ、ビャクジュツ。塩化カルニチン100mg。(参照
『ヘパリーゼキング』:ゴミシ、サンシュユ、ショウキョウトシシハゲキテン、ビャクジュツ。塩化カルニチン100mg。(参照) (太字は、その製品特有の生薬) 

 

「効能・効果」の表記は、3製品とも同じ。(『アミノ』は除く)

瓶パッケージには、『ヘパリーゼHi』と『ヘパリーゼキング』は「胃腸障害時の栄養補給・滋養強壮」と書いてあります。

「肝臓水解物」と滋養強壮の定番の生薬を加えた『新ヘパリーゼドリンク』、
そこに、胃腸と肝臓、腰痛に効果があるという生薬を加えた『ヘパリーゼHi』、
強精、インポテンツに効果があるという生薬を加えた、働き盛りの男性向けの『ヘパリーゼキング』、

こんな感じでしょうか。

【第3類医薬品】ヘパリーゼHi 50mL×10

【第3類医薬品】ヘパリーゼHi 50mL×10

 
【第2類医薬品】ヘパリーゼキング 50mL

【第2類医薬品】ヘパリーゼキング 50mL

 

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○ それで、効果は?

医薬品の3種類の方は、
「やっぱり高いドリンク剤は効くわー」というドリンク剤のよくある感想。
生薬配合の製品なので、効く効かないは人それぞれかと思います。『ヘパリーゼキング』は生薬の種類から女性向きではないでしょう。

清涼飲料水の4種類の方は、
飲み会の帰りに、家の近くのコンビニで『ポカリスエット』を買う時、一緒に買って飲んで、これで明日の朝も大丈夫という安心感をもつにはいいかな。出張先でも、24時間買えるってのはとても便利。 

炭酸飲料は、
「容器を振らないでください。」と書いてあるけど・・・振ってしまう人はけっこういると思う。 ( ´・ω・`)

 

肝臓水解物に効果はない、ウコン(クルクミン)に効果はないという意見もあります。

例:
効かない医薬品&栄養ドリンク、ゼリア新薬「ヘパリーゼ」の正体――700本飲まないと効かない:MyNewsJapan
ハウス食品『ウコンの力』は毒にも薬にもならない 効かないウコン、危険なウコン一覧:MyNewsJapan

どうなんでしょう? 

自分の身体では、"それなりに"効果があるように感じられました。

でも、前の記事を書いた後、少し見方が変わっています。

いまの落とし所は、"「肝臓水解物」を"一時的に摂取"するだけでは効果は低いが、「ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン」や滋養強壮の生薬と合わせることで、(飲酒後の)肝臓での解毒効果を高めることを期待できるかもしれない"。(医学的・生理学的なエビデンスがある意見ではありません。)

 

「肝臓水解物(肝臓加水分解物)は、ゼリア新薬『ヘパリーゼ』シリーズだけでなく、ニプロジェネファ『ゴスペール・レバー』、イセイ『レナルチン』、東邦新薬『レバイデン』、科研製薬『プロヘパール』など、多くの肝疾患治療剤で使われています(参照)。

ヘパリーゼ以外のドリンク剤もあります。

肝臓エキスと肝臓水解物(肝臓加水分解物)の違い ウコンの力・レバープラスやヘパリーゼ: メモノメモ

ヘパリーゼ、肝臓水解物(肝臓加水分解物)について調べてみた: メモノメモ

 

肝臓水解物(肝臓エキス)だけを"一時的に摂取"することで明確な効果があるなら、肝臓水解物の錠剤『ヘパリーゼ プラス』を粉にしてたくさん飲めば良いと考える変人が出てきて、新たな民間療法が生まれているのではないでしょうか。
粉にはしませんでしたが、多めに飲んで試してみたのですよ(苦笑)
少なくとも自分の身体では、多めに"一時的に摂取"しただけでは、明確に違いが分かるほどではありませんでした。 

沈黙の臓器なので、普段から気を配ることが肝要なのでしょう。

注意)これは明らかに「用法・用量」をはずれた飲み方です。止めましょう(特に悪影響は感じませんでしたが、止めましょう)。 

 

もし「ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン」だけの効果なら、第一三共製薬の『リバオール』を1.5倍(30mg)配合している『リゲイン』(参照)が飲酒後に効くと言われているのではないでしょうか。


コンドロイチンについては・・・、ゼリア新薬工業はコンドロイチン製剤から始まった会社で主力商品なので、「うんうん、イチ押しなんだね」くらいの感想。サントリーが製造していたらグルコサミンが配合となったかも(笑)。

コンドロイチン硫酸 - 「健康食品」の安全性・有効性情報〔独立行政法人 国立健康・栄養研究所〕


結局、自分に合うかどうかは自分で確かめるしかないと思います。

成分少ないけど安い『ヘパカン』で充分な効果が感じられるなら、とてもコストパフォーマンスの良い身体を持っていてラッキーなのではないでしょうか。

当ブログ管理人は、翌日に残りやすい体質なので、『新ヘパリーゼ ドリンク』を常備し、飲み会の日には持っていきます。そして帰宅時に、近所のコンビニでポカリ500mlを買って、寝るまでに飲みきる。

ドリンク剤に頼るより、体内を脱水させすぎない事の方が重要なんじゃね?と思っていたりします。

メモ

今回、比較調査して飲み比べた個人的感想は

『Hi』、なかなかいいんじゃね? ( ´ ▽ ` ) 
でも値段高めだし、売ってる店少ないから時々で。

『キング』は、元気がなくなってきたらかな。

『W ハイパー』・・・ ( ´・ω・`) ウーン...

『スーパー』 ・・・ ( ´・ω・`) パイン味かぁ...

【第3類医薬品】ヘパリーゼHi 50mL×10

【第3類医薬品】ヘパリーゼHi 50mL×10