中国航空戦力のすべて 中国のテクノロジーは世界にどれだけ迫っているのか? (サイエンス・アイ新書)
- 作者: 青木謙知
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2015/05/15
- メディア: Kindle版
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前の記事で中国海監のヘリコプターの新規導入について触れたので、ちょっと簡単にメモ。
(原型となった「Z-9(直九)」や、ユーロコプター(元アエロスパシアル)の「A-365(ドーファン2)」については書いていません。wikipediaなどをご参照ください。)
「H425」型は「H410(H410A)」の改良型。最新型というわけではない。
【中国海警局】 国家海洋局・中国海監のヘリ「B-7115」機が墜落 4人死亡 - pelicanmemo
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「H425」型は「H410(H410A)」型の改良型。最新型というわけではない。
発動機は同じArriel 2C(阿赫耶2C)、効率高めて高温や高地での運用に対応した。
最大離陸重量が4000kgから、4250kgに増加。メインローターを改良、燃料系統の見直し、キャビンの密閉製や静穏性を高めている。
その一方でカタログ上では、航続距離が少し短くなり、乗員が1人減ったようだ。
書籍『中国航空戦力のすべて』やwikipedia(記事公開時)では「H410A型の要人輸送型」と記載されているが、現在では、用途は要人輸送には限定はされない。
中国海監に導入される機体は、海上での法執行活動のための特別仕様機で、これまでに機体番号「B-70HD」「B-70HE」「B-70HJ」(*)の3機が確認されている。中信海直(中信海洋直升机股份有限公司)が運用管理を請け負った。
(*)追記:画像フォルダを整理したら「B-70HJ」を書き忘れていたことに気付いたので追記しました。中信の旗下の海直通航が請け負う。
次の引用画像は中国海監の、上がH410型「B-7115」機、下がH425型「B-70HE」機(導入予定)。
(画像は、飞友网と中国航空图库の写真をトリミングして引用した。赤丸等は管理人による。)
遠隔監視暗視装置、H410型では左舷にオプションで取り付けられていたが、H425型では右舷に取り付けられた。。
警告用スピーカーが設置された。撮影や警告が遠隔操作で出来るようになったのだろう、操縦席とキャビンの窓の小窓が無くなっている。
機種が少し長くなり、操縦席の上部と左右の窓が大型化し視認性が良くなった。これはH425型に共通する。
国家海洋局の、東シナ海を管轄する中国海監東海分局の、東海航空支隊と、南シナ海の南海航空支隊での導入が決まっている。最終的に何機が導入されるのか? 増強か、「H410」型の代替かは分からない。続報を待ちたい。
6月はじめに、中国海監・東海航空支隊のH410型「B-7115」機が墜落、乗員4人が死亡した事故(事故原因は調査中)があった。H425型の導入計画にも影響があるかもしれない。
H410型を導入した「海警83(現・海警3383)」「海监50(現・海警2350」をモデルシップに海監型3000トン級海警船を建造したから、搭載ヘリもほぼ同サイズのH425型にならざるをえなかったのかな?
H425直升机相关介绍 - 私人飞机网
H425参数配置 - 私人飞机网
直九 - 私人飞机网
Z-9輸送ヘリコプター(直昇9/AS-365N1ドーファンII) - 日本周辺国の軍事兵器
Z-9 (航空機) - Wikipedia
【中国海警局】新型の航空機・ヘリの配備間近か? 空からの監視、法執行能力も拡充へ - pelicanmemo
中国海警局 カテゴリーの記事一覧 - pelicanmemo
めも
中国海監で、中国海警局ではないけれども一応、カテゴリーに入れて、タイトルに【中国海警局】を付けた。大したことは書いてないです。