(鸣谢:HSH弗是弗拉基米尔的弗)
中国のネット上で 、中国海監が新しく導入する予定の中型航空機「新舟60(MA60)」の画像(一部)が公開された。
「新舟60」を開発した西安飛機工業公司の、微信(WeChat)の公式アカウントが公開したもののようだ。(via. 微博)
1枚目(冒頭のスナップショット画像)は「新舟60」の資料画像で、公開されたのは画像2枚のようだ。3枚目は機内。
問題は2枚目だ。
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(via. 微博)
機体番号は「B-00SL」。
「CMS」は「China Marine Surveillance(中国海監総隊)」、青い3本線も中国海監が保有する航空機であることを表している。中国海警局ではない。
投稿主も「中国海警or中国海监? .... 求高人解答!」と、「どっちなの? 詳しい人、教えて!」、と書いている。 ・・・詳しい人、教えて!
これまでの情報や公式発表から、国家海洋局の南シナ海を管轄する南海分局、中国海監南海航空支隊へ導入される機体だと思われる。恐らく「新舟90MPA」機の、受け渡し前の機体の視察(調研)だろう。
今年8月には、南海航空支隊の支隊長ほかが海南省を訪れ、「新舟60」機が使用するだろう飛行場の視察が行われた。同行した中飛通航(中飞通航公司)が、運用とメンテナンス等を受託するのだろう。
南海航空支队赴海南开展新舟60飞机基地机场调研工作 - 国家海洋局南海分局
「中国海警局」は、日本の「海上保安庁」と比較される。
しかし、統合再編されてから3年あまり、どこまで統合再編が進んでいるのか(どこまで統合再編を行うつもりなのか)不透明な部分が多い。保有する航空機(固定翼機・ヘリコプター)や人員、所属する組織(北海・東海・南海の航空支隊)と命令系統もそのひとつだ。
国家海洋局の、東シナ海を管轄する東海分局、東海航空支隊で使われているヘリ・航空機も未だに「中国海监」の文字とマークを付けている。続報を待ちたい。
海上保安レポート 2015年版 / 資料編 > 航空機の配備状況
中国海監南海航空支隊で、隊員の家族向けの見学体験会が行われた。
— ぺりかんめも (@pelicanmemo) 2016年9月7日
写真2枚(ヘリ5機、隊員10人)
南海航空支队开展“体验航空执法工作,共建和谐一流团队”主题家庭日活动 - 国家海洋局南海分局 https://t.co/Sm6KTejG3u
南海航空支队开展“体验航空执法工作,共建和谐一流团队”主题家庭日活动 - 国家海洋局南海分局
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めも
航空装備の統合再編と配備が意外と遅い。
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