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海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

『ラム酒大全 : 定番銘柄100本の全知識』 ラムを知りたいならこの一冊

ラム酒大全: 定番銘柄100本の全知識

ラム酒大全: 定番銘柄100本の全知識

 

どちらかというとお酒は飲めるほうだろう。家族や友達と一緒に飲むのも楽しいし、一人で飲むのもまた楽しい。美味しい日本酒が増えていて、近頃はクラフト・ビールも楽しい。
そして時々、しっかりした味わいのラム酒が飲みたくなる。ストレートかロックで。

以前から、ラム酒の銘柄について詳しい日本語資料が無いか探してきました。これが探しても、あまり見かけない。

洋酒やスピリッツの本の中で、ラム酒が取り上げられることはあっても一章10ページくらい、日本の酒販店の棚にある誰でも知っているような有名メーカーとボトル紹介で内容も薄い(安い居酒屋のカクテルのようだ)

雑誌でたまに「ラム酒特集」を見かけるけれども、大手酒造メーカーが広告主だったり、内容も基本的なものが多くて薄いか甘すぎる。ファッション系の雑誌だと、とりあげる銘柄が高価だったり手に入りにくいことが多く、面白そうでも新たに手は出しにくかった。業界情報誌に手を出すほど頑張りたくはない。

 

「あまり飲んだことないから、よく分からない」層への、ラム酒についての日本語の情報が欠けていると感じていました。
そこに、ぴったりな本が今年出版されました。

『ラム酒大全 : 定番銘柄100本の全知識』

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一般雑誌のB5版に近い大きさの本で、図や写真が多くて分かりやすく、文字も大きめです。全320ページ。

 

最初の蘊蓄、「ラムの歴史」「ラムの生産国地図」「ラムの分類による違い」「ラムの原料 サトウキビを識る」「ラムの製法 ー ラムが出来るまで」だけで55ページとたっぷり。図や写真が多くて分かりやすい。
「宗主国ごとによる味わいのちがい」項目やそれぞれのブランドのページの主なボトルの[辛いー甘い]・[軽いー重い」チャート(日本酒でよく見るチャート)は分かりやすい。当然、銘柄ごとの違いはあるけれども、イメージしやすくとっつきやすいだろう。

 

ブランドの解説は、地域ごとと国ごとに分かれていて、地域の特徴やカルチャーなどのコラムと、1つのブランドあたり1〜2ページを使って、詳しく解説しています。(Amazonの商品ページの画像に目次3ページもあります)

はじめてラム酒をという友達に、ブログ管理人が奨めている、ストレートでもロックでも美味しい、店頭ではあまり見かけないけれども比較的に手に入りやすい、"カリブ海地域"のジャマイカの「アプルトン・エステート12年」の解説から、抜粋して紹介してみましょう。
(注:お奨めは「ホワイト」や「ゴールド」ではなく、「12年」です。)

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製造元のJレイ&ネヒュー社は精糖工場として砂糖を生産していて、所有者の孫の代になって蒸留所を創業してラムの製造が開始された(1655年〜)。

サトウキビの収穫時期は1月〜5月。焼き畑はせずに7〜8割を自社農園で作っている。水は蒸留所内にある泉の湧き水を使用していて、酵母はアプルトン独自の自然天然酵母(企業秘密)を創業当時から使用しているそうだ。

ジャマイカでは、ブレンドしたラムの中で最も若い熟成年数をボトルに表記することになっているので「アプルトン エステート 12年」は12年〜18年熟成されたラムがブレンドされている。
など、詳しい解説が載っています。

アプルトン エステート 12年 750ml

アプルトン エステート 12年 750ml

 

以前は、ラム酒に強い酒屋を探したものですが、今はネット通販で手軽に購入できるのがうれしい。それでも、まずどう検索すればよいのか、次にどの銘柄を選べば良いか、元となる日本語での情報が少ないのを残念に感じていました。

 

日本でもラムは作られています。
有名どころでは、沖縄の「ヘリオス・ラム」や「コルコル」(南大東島)、八丈島の「ルリカケス・ラム」。沖縄と小笠原だけだと思っていたら、高知県や岡山県、滋賀県、静岡県にもあるのをはじめて知りました。

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高知県安芸市「セブン・シーズ」(2015年〜)、滋賀県大津市「ナインリーヴズ」(2013年〜)、静岡県「ヨコスカ・ラム」(製造中止?購入はできる?)、岡山県「クロスロード」(2015年〜)

「イエラム・サンタマリア」(沖縄・伊江島)、「海底熟成ラム Mother」(小笠原(母島)が紹介されています。

 

ラムを知りたいならこの一冊。ここからさらにもう一杯。😊

ラム酒大全: 定番銘柄100本の全知識

ラム酒大全: 定番銘柄100本の全知識

 

Amazonの商品ページには、目次3ページほか8点の画像がアップされています。

Amazonの商品の説明より

内容紹介
ここ数年、静かに人気が拡大しているラム酒。
カクテル「モヒート」のベースとして有名ですが、実は、ラムは世界に約4万銘柄もあり、味のバリエーションの広さ、歴史の深さ、物語性…知れば知るほど、その魅力が尽きないお酒です。
本書はそんなラム酒の魅力を銘柄ごとに紹介。
長年、世界中のラムファンから愛し続けられているトラディショナルなラムから、原料となるサトウキビの産地以外で作られた新しいラム、さらに近年増えつつある日本国産のラムまで、約100の銘柄を掲載しました。
1本ずつ、その味わいや特徴、産地や歴史を詳しく紹介した決定版・ラム酒大全です。
いまラムにはまっているラムファンはもちろん、モルト・ウィスキー以外のスピリッツを楽しんでみたいあなたにもラム酒ガイドとして最適。
飲んでみたくなるラムが見つかります。

著者について
日本ラム協会:国内で唯一のラム酒の普及を目的に設立された協会。 ラムの祭典「ラムコネクション」の開催をはじめ、 ラムの魅力を多くの人に伝えるため、さまざまなアプローチを展開。 幅広いラムの奥深さ、楽しさを伝える「ラムコンシェルジュ」資格講座も開催している。