pelicanmemo

海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

自宅で血液検査「スマホ de ドック」を使ってみた。 生化学14項目検査

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健康管理のために、年1回の健康診断とは別に血液検査をやってみたくなったので、以前から気になっていた、自宅で血液を採取し、郵送で血液検査を依頼して、ネットで検査結果が分かる血液検査サービスを試してみました。

使ったのは、KDDIの「スマホ de ドック」。(自治体によっては補助が付いて、特別価格でもやっていました。)

ほんのわずかな血液(0.065ml)で検査できます
スマホ de ドックは、従来の血液検査の約150分の1の血液(0.065ml)で、同等の検査結果が得られる「即時血漿分離技術」を採用。この技術は、日本、アメリカ、ヨーロッパなどで特許を取得しています。

KDDIのおウチで出来る血液検査 スマホ de ドック

一連の手順は、次の通り。 

・ネットで、検査の申し込み。
・料金振込み。(クレジットカードやコンビニ支払など)
・自宅のポストに、血液検査キットが届く。(受け取りサイン等の必要なし)
・ネットで、ユーザー登録。
・自宅で、血液採取。
・郵送で、血液検査キットを送る。(ポスト(屋内)への投函も可)
・ネットで、検査結果を確認。
(専門家(医師、看護師など)に健康相談が出来る。(検査結果を見てから30日間無料))

かなり手軽で簡単。

「スマホ de ドック」という名前ですが、スマホの専用アプリではなく、スマホやタブレット、パソコンのブラウザで見る"WEBサービス"です。(記事公開時点)

 

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今回、自分で積極的に血液検査をやってみて感じたのは、病気の早期発見のためではなく、生活習慣や食生活の見直しをした結果を、血液検査で「見える化」したことが良かった。😊

 

KDDIの「スマホ de ドック」が採用しているのは、デメカル血液検査セット(株式会社 リージャー)。 

必要な血液量0.065mlというと、わずか2〜3滴。健康診断で採取される血液量と比べると格段の少なさです。この量で充分な結果が出せるのは、こういうことだそうです。

血液希釈法は、最小の血液量で最大の生体情報量を得るために開発された測定法です。
この方法は、希釈液中に標準物質を存在させることで血液の希釈率を逆算し、各測定結果に対して希釈率補正を行うことで本来の血液測定値に近づけています。
この測定法は、定量測定であるため、定性測定よりはるかに高い制度の測定技術と言えますが、血液材料を直接測定する場合と比べるとその精密さと正確さは同等ではありません。
しかし、希釈法の精度と正確さは健常者と疾患をもった方を分別するには十分な性能を持っています。
(赤字強調は管理人による)

デメカルの特長 | 株式会社 リージャー

病院などに行く時間がなかったり、年1回の健康診断を受けていない人の「簡易検査」として良さそうです。

また、たとえばコレステロールやγ‐GTP、血糖や尿酸など気になる項目について、食生活や運動の習慣を見直した結果を、体重計や体組成計にくわえて、血液検査でも「見える化」することが出来ます。

この「見える化」が、かなり効きました。😊

 

・〜・〜・〜・

ネットで申し込んで、代金を支払う(クレジットカード、コンビニ支払(一部コンビニを除く)、auかんたん決済)と、郵送で血液検査キットが送られてきます。

申し込んで1週間ほどで、ヤマト運輸のネコポス便の小包み(縦18cm × 横24cm × 厚さ2.5cmくらい)が郵便ポストに投函されていた。受け取るため配達を待たなくて良いのはとても助かります。

 

開けました。

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左から、ランセット(指先に針を刺す器具)(桃色+白色の器具)2つ、血液吸引器(青緑色)、血漿分離デバイス(シリンダー(透明)、密閉キャップ(緑色))。アルミ袋に入った血漿分離デバイス(ボトル)(上)。消毒布とばんそうこう、取り扱い説明書等が入っています。

 

血液採取を、午前中に行うなら、 朝食を抜き検査までに飲食はせず、前夜の飲酒などをしないなど、普通の健康診断の血液検査と同じ注意をする必要があります。

 

まず、ランセットを開封し、押すと出てくる針で指先を刺して、血液を血液吸引器(チップ)全体が赤くなるまで吸い取ります。

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つたない文章で説明するよりも、解説動画で見た方が分かりやすいでしょう。 

KDDI「スマホ de ドック」サイトで、採血のポイントの動画が公開されています(動画6分15秒)。

スマホ de ドック 採血のポイント - YouTube

株式会社リージャーでも「Demecal 取り扱い説明動画 」が公開されています(動画3分50秒)。まず、お湯で手を洗うなどして、手指を暖めておくのが良かったようです。

Demecal 取り扱い説明動画(うす型キット) - YouTube

よくあるご質問・サービス内容について | KDDIのおウチで出来る血液検査 スマホ de ドック

 

実際にやってみると、ランセット(針)を指先に突き刺して穴を開けるところでうまくいかない。緊張していて力が入っていなかったか、指先の皮膚が厚かったのか、2度目で成功。
しかも、血の気が少なかったようで、指の付け根から第一関節に向かって血液を押し出す作業を3度やって、血液吸引器(チップ)の芯が全体的に赤くなるまで吸い取らせることが出来た。
血液吸引器(チップ)の芯に白い部分が残っていると血液量が足りないので、正しい検査結果が出ないかもしれません。しっかり吸い取らせましょう。しかし急いで吸い取らせようとして、血液吸引器(チップ)を指先の皮膚にこすりつけるのは良くないそうです。

 

その採取した血液を血漿分離デバイス(ボトル)に入れ、溶液がむらなく赤くなるまで振ります。

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密閉用のシリンダを押し込んで、緑色のキャップを締め込んで、終了です。

 

血液検査キットの箱に、採取した血液を入れたボトルと、使い終わったランセットや血液吸引器などを全部入れて、返信用封筒に入れて、郵送で送り返します。
注意:ランセットや血液吸引器などには血液が付いています。自宅で捨てずに、まとめて送り返しましょう。医療ゴミとして正しく処分されるそうです。)

 

採取した血液サンプルを、返送用封筒で、郵送で送る時に注意が必要です。

採血後は、速やか(なるべく当日中)に返送する必要があります(日数が経過すると血液が劣化し、再検査となる場合があります)
郵便局の窓口、または屋内に設置してあるポスト(コンビニ等)から返送してください。(温度変化による、劣化を防ぐため)

週末だったので、開いてる郵便局に持っていきました。
道端のポストに投函するのは避けるべきです。

 

返送した後、検査結果が分かるまで1週間くらい。メール等のお知らせは特に無く、「スマホdeドック」のサイトにログインしてみたら、結果が載っていました。

検査結果を見てから30日間、無料で専門家(医師、看護師など)に健康相談ができるそうです。

 

健康診断という「病」

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