(OIEより一部引用し追記)
(太い黒線が、ロシアと中国、モンゴルなどの間の国境。少し分かりにくい)
ロシア、極東の沿海地方とアムール州で、はじめてのアフリカ豚コレラ(African Swine Fever, ASF)が発生した。
どちらの発生地区も、中国の黒竜江省との国境に近いことから、中国からの野生イノシシや、豚肉・豚加工品の密輸入や持ち込みによって、ASFウイルスがロシア国内に入り込んだと考えられている。
(追記 9/26:ユダヤ自治州で、はじめてのASFが発生した(詳しくは、後の方に追記した))
(追記 9/26:沿海地方とアムール州の、1ヶ月の感染拡大について追記した(詳しくは、後の方のそれぞれの個所に追記した))
ロシア、シベリアでは2年以上も前、2017年3月にイルクーツク州で1件(病死40頭)、2017年10月にクラスノヤルスク地方南部で1件(病死27頭)の、アフリカ豚コレラ(АЧС)の発生があった。その後は発生していない。
バイカル湖よりも東の、極東ロシア(極東連邦管区)では、アフリカ豚コレラ(АЧС)の発生は起こってはいなかった。
ユーラシア大陸におけるアフリカ豚コレラの発生拡大状況(2007年~) - 農林水産省(2019年8月14日現在)(pdf)
(余談だが、ロシア沿海地方では、豚コレラ(Classical Swine Fever(CSF)、古典的豚コレラ)の発生が、年に数回、報告されている。OIE (2019/08/15))
ロシアで、2019年にASF発生は、養豚場・養豚農家で8件(*1)、野生のイノシシで12件あった(~2019/08/10)。2019年は20件しか起きていない。
ロシアでのアフリカ豚コレラ(ASF)の流行は、ほとんど落ち着いていると言っても過言ではないだろう。
だから余計に、極東ロシアでの初めての発生と、新たな空白地帯での感染拡大が心配されている。
(*1)東欧に近い中央連邦管区と南部連邦管区、沿ヴォルガ連邦管区で6件、極東連邦管区で2件。
ロシアにおける、2019年のASFの発生状況(Активные вспышки АЧС на территории Российской Федерации в 2019 году)(pdf)
ロシアでは、中国でのアフリカ豚コレラ(ASF)の発生と感染拡大に対して、早い時期から、国境を接する黒竜江省や内モンゴル自治区からロシア領土内への、ASFウイルスの侵入を警戒してきた。
(連邦動植物検疫監督局(2018/10/03))
記事のこの後の部分は・・・、昨年に書きました、ロシア極東やシベリアでのアフリカ豚コレラ(АЧС)、の状況の記事など、予備知識として参照されていたら分かりやすく読めるかもです。😊
【アフリカ豚コレラ】 ロシア、極東ではどうなっているのか? | 西の果てから、東の果てへ。 - pelicanmemo (2018-12-23)
【アフリカ豚コレラ】 ロシアでは200万頭、全豚の8.3%を殺処分? | サッカー・ワールドカップで中国へ拡大か?(2/2) - pelicanmemo (2018-09-26)
アフリカ豚コレラ カテゴリーの記事一覧 - pelicanmemo
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