(10/10:地図を追記修正。14例目まで)
韓国の農林畜産食品部は9月17日、韓国ではじめてのアフリカ豚コレラ (African Swine Fever(ASF)) が発生したと発表した。
農林畜産食品部は17日、「きょう午前6時30分ごろ、京畿道坡州市内の養豚場がアフリカ豚コレラ発生農家に確定した」と明らかにした。
(追記 10/10:〜14例目が発生。DMZの中の野生イノシシの死体で陽性。)
(追記 10/12:DMZよりも南ではじめて、野生イノシシ2頭から陽性。|記事の後の方に地名とツイートを随時追記中です)
アフリカ豚コレラ(ASF)が発生したのは、ソウル市の北、京畿道の北西部の、軍事境界線(38度線)を隔てて北朝鮮と接する坡州市(파주시(パジュ市))の煙多山洞(연다산동 (Yeondasan-dong))にある繁殖養豚施設。
北朝鮮との軍事境界線(38度線)からわずか10kmしか離れていない。
9月16日の午後6時頃、母豚5頭が死んでいるのを養豚場の管理人が発見し、農林畜産食品部へ報告をした。農林畜産検疫本部による検査の結果、17日午前6時半にアフリカ豚コレラのウイルス陽性が確認された。
子豚の死亡や発症は無かったようだ。ここから発症後の早い時期に発見したとみられている。
ここは繁殖養豚場で、約2450頭(母豚340頭、子豚2100頭以上)の豚を飼育し、10週になった子豚を、同じ農場のオーナー家族が運営している2つの養豚場(19~20km離れている)に移して肥育していた。
ASFウイルスの潜伏期間中に、肥育養豚場へ移された豚が感染していた可能性は否定できない。そこで、繁殖養豚場と2つの肥育養豚場の豚、3950頭の殺処分が行われている(計4700頭という報道も)。
また、肥育養豚場の1つから9日に62頭、16日に136頭が出荷されていたことがわかった。その養豚場は一次検査で問題は見つからなかったが、それらの豚肉は市場へ流通しないよう対応するそうだ。
肥育養豚場の豚にまで感染拡大していたかどうか、殺処分される前に採取された血液サンプルの分析が行われている。
幸いにも、坡州市の養豚場は密集してはおらず、ASF発生した養豚場から半径3km以内に他の養豚場は無い(10km圏内に19の養豚場がある)。
ところで、「アフリカ豚コレラ」は、韓国語では「アフリカ豚熱病(아프리카 돼지 열병)」と書かれます。
(北朝鮮の、党の機関紙である労働新聞でも「アフリカ豚熱病(아프리카 돼지 열병)」が使われている)
以前は「豚コレラ(돼지 콜레라)(CSF)」「アフリカ豚コレラ(아프리카 돼지 콜레라)(ASF)」と表記していたけれども、「コレラ」だとヒト感染症のコレラを感じさせるとして、家畜伝染病予防法が改正され「돼지 열병(豚熱病)」「아프리카 돼지 열병(アフリカ豚熱病)」に変更された。
'돼지콜레라'가 '돼지열병'으로 명칭 바뀐 이유는(종합) | 연합뉴스(2016-06-29)
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