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海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

ハイドロキノン・クリームを試してみた 失敗例と結果

プラスキレイ プラスナノHQ クリーム5g

プラスキレイ プラスナノHQ クリーム5g

 

話題のハイドロキノン・クリームを使ってみました。

10数年前、なにか変な虫かダニに刺されてその周辺が膿んだようで、皮膚に色素が定着して、少し大きめのシミが出来てしまいました。Tシャツを脱がなければ見えない場所だし、半分あきらめて放っていたのですが、この春に、ハイドロキノン・クリームを試す機会ができたので使ってみました。

失敗例はあまり見かけないので、少し書いてみます。

 

ハイドロキノン(ヒドロキノン)は、使う人によって効果がある/ない、皮膚に合う/合わないがあります。 米国や欧州では、使用に処方箋が必要等の制限もある成分だそうです(wikipediaより)。

この記事で書いた中には、用法用量を守っていないだろう方法もあります。
こういう使い方をしてこうなったという失敗談とその後、のひとつの例として読んでいただきたいと思います。皮膚科専門医等に相談や、製品の「ご使用上の注意」をちゃんと読まれた上で、適切な使い方をお奨めします。

 

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使用したハイドロキノン・クリームは『プラスナノHQ(クリーム・5g)』(製造販売元:株式会社ファヴールマルシェ)。
「ハイドロキノンを4%配合したポイント集中ケア用のクリーム」(販売広告より引用)。トレチノインは入っていない。

プラスキレイ プラスナノHQ クリーム5g

プラスキレイ プラスナノHQ クリーム5g

 

使用上の注意とは別に、

本品使用中は必ず日焼け止めをご使用ください。
成分の特性上、開封後変色(茶色)する恐れがあります。
なるべく空気に触れないよう保存し、早めに使い切ってください。

と特に記載があります。
衣服で隠れる部分でしたが、市販の日焼け止め(SPF 50+、PA++++)も使用。

皮膚病は特にありません。使用前に、皮膚科専門医等の受診や相談はしていません。
使用期間中の生活や食事(飲酒含む)は普段どおり(喫煙習慣はない)

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説明に、実際の"しみ"の写真を使えれば良いのですが、"しみ"の形が特徴的だったので、知る人が見たら誰だか分かってしまいます。しみの輪郭がはっきりしていたので、形を単純化して10円玉を使ったイラストで説明してみましょう。

最初は、"しみ"はこんな感じ。輪郭がくっきり。

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ハイドロキノン・クリーム(以降、HQクリーム)を少量出して、指先で薄くのばして"しみ"に塗ってみた。朝と夜の1日2回、入浴後は30分〜1時間あけて皮膚が乾いてから塗る。

1週間から10日続けても、しみが薄くなるようすはなく、HQクリームの効果は感じられませんでした。

 

そこで、目に見える効果がないのは使用量が少ないからだと考え、HQクリームを多めにつけて、クリームの白さがしっかり残るくらいの厚さで塗ってみた。
そのままだと服にクリームがつくので、大きい絆創膏やパッチでカバーしてみました。

5日から1週間くらいしたら、色が薄くなるどころか、クリームを塗った"しみ"と周辺の肌までが黒ずんできました。指先で軽く触るとそこの肌にぴりぴりとする刺激があります。

こんな感じ。

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「これはヤバい」と、使用を中止。 

幸いにも黒ずみは定着せず、
(注:これは当ブログ管理人の皮膚の場合で、あきらかな失敗例です。事前に目立たないところでのテストをお奨めします。使用中に、赤味、はれ、かゆみ、刺激、色抜け(白斑等)や黒ずみ等の異常があらわれた場合は、使用を中止しましょう。

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紫外線対策にもなると考えて絆創膏やパッチを貼ったのが、さらにまずかったのかもしれません。メラニンで黒くなる原因には、紫外線の影響だけでなく、皮膚への刺激もあるということを失念していました。

幸い、黒ずみは、炎症だったのか表皮の上の方だけで済んだのか、1〜2週間ほど皮膚への刺激になることを極力さけていたところ薄くなってきたので、HQクリームのテストを再開。

(注:症状を悪化させることがありますので、皮膚科専門医等にご相談されることをお奨めします。)

 

塗るクリームの量を少し減らし、クリームを塗った後は透明になって乾くまで放置したり、柔らかい布やガーゼで軽くカバーするだけにしておいた。

5日くらいしたら、色がまた少し濃くなってきた気がしたので使用を中止。指で軽く触るとそこの肌が少しぴりぴりとする刺激があります(前回より弱い刺激)

また日をあけて、おちついたら、量を減らして使用を再開。

 

試しはじめてから1ヶ月半〜2ヶ月。この頃になると、"しみ"の中に濃い部分と薄い部分が分かるようになりました。最初の原因の虫刺され(?)跡と、その周辺の膿んだ部分の違いでしょう。

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(補足:もう少し輪郭がぼけていた。作画ミス)

 

夏の強い紫外線が気になる時期になってきたところで、この春の試用を終了。
例年までの夏は、日焼けをすると"しみ"も黒くなり余計に目立っていましたが、今年の夏は日焼けすると紛れる程度まで"しみ"の色が落ちつきました。

今はこんな感じ

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幸運にも、良い結果となりました。しかし肌が黒ずんだ後、色が抜けずに悪化したり、まだらになっていたかもしれません。失敗例です。

 

ほかのハイドロキノン(ヒドロキノン)含有の製品で、同じようになるのかならないのか、黒ずみ・皮膚の刺激等の問題はどうなのかは分かりません。体調やホルモン・バランスでも変わるでしょう。

失敗例の経験者として言えることは、使用をする前に目立たないところでテスト(数日以上)をして確かめて、用量や用法には充分すぎるくらいの注意をして使う必要がある成分ということです。

特に、顔や首など目立つ場所や、肩や手・腕や足など日焼けしやすい場所、肌着や服と擦れる場所には、使用しないことも含めて慎重に考えるべきでしょう。

まず皮膚科専門医等にご相談されるのが良いと思います。

ヒドロキノン - Wikipedia

 

"しみ"のすぐ近くに直径2mm位の普通のホクロがあったので、そこにもHQクリームを塗っていましたが、ホクロの色が薄くなることはありませんでした。