(超级大本营军事网)
海上保安庁、第11管区海上保安本部によると、7月29日に沖縄県の尖閣諸島の領海に「海警2306」「海警2307」「海警2502」「海警33115」の4隻が侵入し、1時間半航行した後、接続水域に退去した。
FNNによると、31日に、その4隻が接続水域を出たのと入れ替わるように「海警2308」「海警2501」「海警1305」「海警31240」が接続水域に入ってきた。「海警1305」がはじめて確認された。
第11管区海上保安本部によりますと、沖縄県の尖閣諸島の沖合を航行していた中国海警局の船4隻は、午前8時すぎまでに日本の領海のすぐ外側にある接続水域を出ましたが、替わって別の4隻が接続水域に入りました。
新たに確認された「海警1305」は、渤海・黄海を管轄する北海分局に所属する。2015年に配備。尖閣諸島の周辺海域で頻繁に確認されてきた、東シナ海を管轄する東海分局の「海警2305」「海警2306」「海警2307」「海警2308」の同型船だ。
【#尖閣 情勢】7/25~7/31の動き(動きの詳細は下記URLの記事参照)
— 【公式】「能勢伸之の週刊安全保障」 (@nose_anpo) July 31, 2018
第11管区海上保安本部によると、領海侵入した中国海警2306・2307・2502・33115と入れ替わりで31日、新たに海警1305・2308・2501・31240が接続水域へ入域。なお、海警1305は初視認です。(燎)https://t.co/PO5x68gz6q #週刊安全保障 pic.twitter.com/lP58wlpron
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「海警1305」は、国家海洋局(中国海監)の3000トン級海洋監視船建造計画で建造された10隻のうちの1隻。北海分局には「海警1305」「海警1306」「海警1307」の3隻が配備された。(南海分局には「海警3306」「海警3307」「海警3308」の3隻)
2013年に中国海警局が正式発足してから、北海分局の公船が尖閣沖で確認されたのは、同年8月の、1000㌧級「海警1126」「海警1123」「海警1115」の3隻だけだ。当時はまだ、交代できる船の数が足りなかったのかもしれない。しかし、その後は、新造の3000㌧以上の海警船が、次々と配備され、北海分局の船(海警1xxx)は確認されなかった。
今回、「海警1305」が新たに確認された。7月1日から武警・海警総隊(中国海警局)に編入されてから、はじめての、これまでのパターンとは違う動きと言える。東海分局と省総隊に加えて、北海分局の公船もローテーションに加わるのだろうか?それとも・・・? 注意しなければならない。
中国海警局|尖閣周辺で確認された海警船。(船名の新旧対照まとめ)(2018/07/31更新) - NAVER まとめ
農業部の漁政(当時)の3000トン級漁業監視船建造計画が同時期に進行していたので、"海監型"3000トン級、"漁政型"3000トン級と区別して呼ばれることもある。(近頃はあまり見かけなくなったが)
全長98m、全幅15.2m。満載排水量3980㌧。
"海監型"3000トン級海警船の大きな特徴は、電気推進のアジマススラスターで360度回頭が出来る。
ヘリ格納庫とヘリパッドをもつ。ただし、これら新型の"海監型"3000トン級海警船で、ヘリコプターが運用されたという報道や発表は見かけない。
その一方で、同型「海警2308」が尖閣諸島の領海内で、ドローン(クアッドコプター)を運用したことがある。
【中国海警局】 尖閣諸島の日本の領海内で、中国海警局の公船がドローン(無人機)を運用 - pelicanmemo (2017-05-18)
これら"海監型"3000トン級海警船には、今のところ、機関砲などの固定武装の搭載は確認されていないようだ。ただ、ブリッジ前の甲板に、機関砲の台座らしい部分が2つあり、中央の尖塔の上にカバーがかかった装備(FCSかもしれない)がある。
【中国海警局】新たに配備された3000トン級「海警2306」 尖閣の領海侵入 ・・・何だ、あの装備は?: メモノメモ (2015年1月19日)
(鼎盛军事论坛 via. sinodefenceforum)
中国の党・政府の機構改革案によって、2018年7月1日から海警船隊は、武警・海警総隊(中国海警局)に編入された。
武警・海警総隊(中国海警局)となった後の組織構造は未だはっきりしていないが、国家海洋局・中国海監北海分局のときは、「海警1305」は青島が母港で中国海監第一支隊に所属していた。(母港は変わっていないだろう)
配備された2015年当時の船長は、民間の国有企業で大型船で船長をつとめていた人で、中国海監の大型船建造計画に合わせて行われた募集で採用された。年収30万元(約500万円(為替(2018/7/31)))の仕事をやめて、月給数千元(10万円〜15万円くらい?(同上))の海警の船長の仕事についたと話題になっていたものだ。
武警・海警総隊(中国海警局)に編入された現在、同じ人がそのまま船長を務めているのか?乗組員の人事は変わったのか?これからどうなるのか?は未だ分からない。続報を待ちたい。
【中国海警局】武警・海警総隊と、国家海洋局、中国海監 - pelicanmemo
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