（自由時報より）
中国の、中央電視台(CCTV)が毎年、春節（旧正月）の前日（除夕）に放送している年越しカウントダウン特別番組「春節聯歓晩会」、通称「春晩」。
今年（2019年）は豚年（豬年）にも関わらず、「番組の中で「豬」の文字はまったく使われていない」、中国ネット民が発見と、台湾の自由時報が伝えた。
さらに、中国版ツイッターと言われる"微博"で「春晚沒有豬」（春晩に豬はない）と検索すると、「関連する法律、法規と政策により、検索結果は表示されません（根據相關法律法規和政策，搜尋結果未予顯示）」と表示され、敏感詞（禁句。政治と社会情勢的に好ましくない語句など）になっていたそう。（2月6日に検索してみたところ、この表示は出なかった）
台湾のネット掲示板では、アフリカ豚コレラ(ASF)の流行を隠蔽する思惑があるのではないか？と、疑いの目を向けたようなコメントもあった。
中國《央視》每年春節均為開播「春晚」節目娛樂大眾，不料卻被發現今年疑為了隱瞞非洲豬瘟疫情，節目中全程未提「豬」字，讓中國網友非常沒有過年的感覺，建議政府「別十二生肖了，把豬刪掉吧」。
（赤字強調は管理人による）
台湾、検疫探知犬 🐶 からのおねがい。 肉製品や動物由来製品 🥟 は持ってこないで。🐷🐮🐔 - pelicanmemo
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（農林水産省）
中国で昨年8月に、アフリカ豚コレラ(African Swine Fever(ASF)、非洲豬瘟)が、アジアではじめて確認された。台湾当局は、国内へのウイルスの侵入と、飼育豚や野生のイノシシでの発生に非常に危機感をもっている。もし台湾でアフリカ豚コレラが発生したら、被害額は2000億台湾ドル（約7300億円）にのぼるという試算も。
これまでに、中国からの旅行者や帰国者が持ち込もうとした荷物や、国際宅急便で中国から送られた小包みの中の、ソーセージや腸詰めなどの豚製品から、ASFウイルスが見つかってきた。
蔡英文総統は1月1日の新年の談話の中で、アフリカ豚コレラ(ASF)を特にとりあげて、中国に対して、関連情報を隠すことなく、検疫のための協力を求めている。
人々の安全については、中国で猛威を振るっている家畜伝染病「アフリカ豚コレラ」（ASF）を例に挙げ、中国は農産品の検疫・検査協力に関する両岸間の取り決めを守らず、台湾への即時報告を行っていないと言及。
【アフリカ豚コレラ】 台湾の大衆グルメ、魯肉飯（ルーローハン）が食べられなくなる？？ - pelicanmemo
ところで・・・、😊
「春晩」の番組の中に「豬」がいなかったのは、
中国共産党が掲げる「民族団結」という政治原則によって、国内のイスラム教徒など少数民族の習俗やタブーに対する（上っ面での）配慮として、「豬」の図案や文字を使っていないのだそうです。
前回の豚年（2007年）からの対応らしい。
中國豬年春晚開鑼 中共應反思政治正確式“民族团結” - 多維新聞網 (2018-09-04)
