(现在的我们-山东卫视 より)
中国の7000m級有人深海潜水艇「蛟竜」号。
2009年の初潜航から約10年、通算潜航回数100回を越え、現在は、大規模なメンテナンスと修理、技術的アップグレードのための工事(蛟龙号载人潜水器大修)が行われている。
現在は、陸上のプールでの潜水試験が終わり、海洋での潜航試験の前段階。
紹介できる新しいネタが少ないので、手持ちぶさたにしていたところ、山東省のローカル局の番組で、蛟竜号のメイン・パイロットの1人、傅文韜(傅文韬(付文韬))が出演していました。
例の、熱水域での調査活動中に、熱水の直撃を受けたときのことを語っていた。
(via. YouTube)
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(via. YouTube)
2014-2015年の、西南インド洋での、蛟竜号試験性応用航行(中国大洋第35航次)のこと。
今年2月の、中東、カタールのアルジャジーラ放送による特別番組でも、傅文韜(付文韬)潜航員へのインタビューで触れていました。
「中国の深海探査 - China's Underwater Hunt」アル・ジャジーラ 「蛟竜」号の母船に同乗、密着インタビュー - pelicanmemo (2019-02-23)
やはり、熱水噴出孔に近づきすぎたのが原因。
突然に摂氏300〜400度の熱水が噴出して、観察窓(覗き窓)からわずか10数cmを直撃。舷側のチタンフレームの部分も焼いて、塗料がすっかり溶けてしまっている。
もし、あと10数センチずれて、熱水が観察窓に直撃していたなら、深海の圧力によって観察窓は破壊され、耐圧殻の中に海水が流れ込んで全員が死んでいただろう、と話しています。
(via. YouTube)
番組「现在的我们」の8分半くらいから。
アルジャジーラの番組でも、インタビューで少し語っています。(動画の12分くらいから)
母船「向陽紅09」に同乗取材したアルジャジーラの記者によるものなので、船上に帰還した直後の感想が語られていました。
前のブログ記事ではあえて触れなかったけれども、 子供が1才半の時(当時)の話で、遺される家族のことを考えて潜航員を辞める事も考えているんじゃないか?と感じられた。
番組動画25分。(英語(一部、英語字幕あり))
🇨🇳 China’s Underwater Hunt | 101 East - Al Jazeera English - YouTube
China's Underwater Hunt - Al Jazeera (14 Feb 2019)
覗き窓
耐圧殻の前方と左右に合計3つの覗き窓が付いています。頑強に製作された耐圧殻も高い水圧によってわずかに変形します。この変形に追従出来るように覗き窓の材料として使用されているのはガラスではなく、透明度が高いメタクリル樹脂です。樹脂板を3枚貼り合わせて、計138mmの厚さのすり鉢状の形状になっています。
(现在的我们-山东卫视 より)
番組「现在的我们(現在の私たち」は、共青団中央宣伝部と中共山東省委宣伝部、山東放送テレビによるもの(スポンサー企業も別にある)なので、お察し。
そういう番組だと分かって見ることをお奨めします。😊
母船「向陽紅09」のA型クレーンが故障して、蛟竜号を揚収できず1日以上海面で漂流せざるをえなかった時、耐圧殻の中で「我が祖国」を歌っていたというエピソードから、その歌を番組で合唱するあたりなー
技術的アップグレードの終わった蛟竜号の、装備の、ハンガーでの映像がいくらか出ている。
中国の7000m級有人深海潜水艇「蛟竜号」 母船へ回収できないトラブルが - pelicanmemo (2015-02-04)
中国の有人深海潜水艇「蛟竜号」南西インド洋潜航記 | 『深潜』第一集〜第三集 CCTV正月特別番組 - pelicanmemo (2016-01-10)
《现在的我们》:傅文韬——载人深潜英雄 - 山东卫视 - 齐鲁网
[大国工匠] 蛟龙号观察窗 - 综合频道《大国工匠》 - 央视网
(现在的我们-山东卫视 より)