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【中国海警局】 尖閣諸島沖のニュース、海警局の船の画像で何度も「歪み」が… #FNN #週刊安全保障 #尖閣

尖閣諸島の周辺海域で、毎日のように接続水域や領海を航行している中国海警局の船。海上保安庁から公表される船は、一般人は、マスメディアのニュース記事の画像でしか見るしかできない。

FNNのネットニュース番組「能勢伸之の週刊安全保障」の公式ツイッター @nose_anpo では、いつも船の画像を載せてくれている。

中国海警局の船の再編成が、現在進行形で行われているので、船の外見から分かることは非常に多い。

 

とてもありがたいのですが・・・、そのFNNの報道で使われる中国海警局の船の画像の“歪み”が、ちょっと無視できなくなってきた。
検証画像を使って、マニアックなところを少し。😊

 

他テレビ局のニュースにはずっと酷い資料画像を使っている例もあるので、FNNの尖閣報道はずっと信頼できる。もしも、FNNや「能勢伸之の週刊安全保障」 の関係者の方が見ておられましたら、キズが浅いうちに直して再発防止をおすすめしたいと思います。

 

たとえば、今日も尖閣諸島の沖を航行している「海警2502」の、11月25日のツイート画像と、3年前の初確認された2016年11月のツイート画像を比べてみよう。🤔

画像を重ね合わせてみた。少し分かりにくいが、ずれている。

20191127200941

 

2つの画像の「海警2502」の全長を合わせておいて、舷側の「中国海警 CHINA COAST GUARD」の文字の下の線を基準線として、船体の中央部分を比べてみた。

上部構造物の高さが、明らかに違っている。

20191127200951

 

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いつ頃からだったか・・・、「この娘 この船って、こんなにシュッとしてたっけ?」と違和感を感じていました。😊

  

海保からの提供画像が歪んでいるのか、FNNの記事の画像が歪んでいるのか、分からなかったけれども、11月25日に #FNN #週刊安全保障  の公式ツイッターが、(うっかりだろう)「海警6303」を「海警63303」とツイートした時にはっきりした。

1週間前(11月18日)の、「海警6303」の番号の船が初確認されたツイート画像は、上下方向に潰れている。

20191127201013

 

#FNN #週刊安全保障  のスタッフが、海上保安庁第11管区海上保安本部から提供された「海警6303」のオリジナル画像を使って、画像をトリミングする時に、(うっかりだろう)画像の縦横比を変えてしまったのではないでしょうか?

 

#FNN #週刊安全保障  が伝える中国海警局の船の画像は、基本的に、初確認の時の画像をずっと使っている。

喫水線の波の形や、背景の空の雲の形から、もとは同じ画像ということが分かります。

 

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2501だけでなく他の船でも起こっていて、歪みがさらに大きい船もある。

他メディアが公開している中国海警局の船の画像と比較してみよう。

 

雑誌「世界の艦船」2019年11月号では、中国海警局の船の番号が変わった事を写真付きで記事にしていた。その画像と比べてみよう。
(その記事では、船のタイプと番号を勘違いしていたので、当ブログで指摘させていただいた。番号のパターンは現在進行形で変わっている。(12月号でも同じ間違いしているけど、この記事では余談)
【中国海警局】 『世界の艦船 2019年11月号』 ・・・「違う、 そうじゃないんだ。」 - pelicanmemo

 

「海警1301」の2つの画像を、舷側の数字と文字を基準にして重ね合わせてみた。

上下方向に、大きくズレている。

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(船尾でも微妙にズレている。船の角度がコンマ数°ズレていて、調整しきれなかった。)

 

2つの画像の「海警1301」の全長を合わせておいて、舷側の「中国海警 CHINA COAST GUARD」の文字の下の線を基準線として、船体の中央部分を比べてみた。

20191127201010

舷側の文字の位置ではほぼ同じだが、ブリッジ、煙突の天辺、マストの天辺と、上にいくにつれて、ズレが大きくなっていることがわかる。

 

 

「海警1301」の、「世界の艦船」2019年11月号の画像と、FNN「能勢伸之の週刊安全保障」ツイート画像は、明るさと色調が少し違っていた。

違う時に違う条件で撮影された、別の画像を元にしている可能性はあるだろうか?🤔

念のため、2つの画像の元は同じ画像かどうか、喫水線の波の形や、上部構造物と水平線の位置関係、船尾の国旗のはためき方を比べてみた。(背景の空の雲では、FNNの画像が不鮮明だったので比較は出来なかった)

元は同じ画像だと分かる。

20191127201006

 

 

では、中国海警局の海監型3000㌧級「海警1301」の画像は、「世界の艦船」2019年11月号の画像と、FNN「能勢伸之の週刊安全保障」ツイート画像の、どちらが、海保から提供されたオリジナル画像に近いのだろうか?
(ここまで読まれていたら、2502や6303(63303)の例から、FNNの画像が歪んでいるのがほぼ確定と感じられるだろう。一応、さらに別ソースから調べてみました)

 

海監型3000㌧級海警船の画像で、最新のものというと、中国ネットの微博で公開されていた、青島の「海警6302」の画像がある。今年8月頃に公開されたもの。

「海警1301」の同型船であり、ちょうど尖閣沖で確認された「海警6303」も同じ青島の同型艦だ。(こいつもいずれ尖閣沖で確認されるだろう)

 

20191127201006

20190814124933(微博より)

FNNのニュース画像よりも「世界の艦船」2019年11月号の画像の方が、より確からしいということが分かる。(船の角度が違うので、重ね合わせての比較は大して意味がない。)

 

海監型3000㌧級海警船は、全体にずんぐりしている。シュッとしてはいない。

海上保安庁の3,500トン型巡視船 (救難強化巡視船「PL-31 いず」など)と比べると、全幅は同じくらいでも、全長は15%ほど短い。

20160324200216
(via. Google Map)

【中国海警局】 1万トン級「海警2901」と「PLH-31 しきしま」 写真で比較 - pelicanmemo (2016-03-24)

 

おおもとの海上保安庁には、報道機関に向けた情報公開だけでなく、ホームページ等での最もオリジナルに近い正しい画像を、正しい情報の公開を、心がけてほしいものです。

  

【中国海警局】領海侵入のニュースの裏側 | 海警局の船に再編成の動き (海警1302, 1103, 2102, 2203) - pelicanmemo

【中国海警局】海警局の船に再編成の動き | 番号の変更はほかの船でも (海警2501, 1301, 1305, 14603) - pelicanmemo

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