コーヒー豆がきれたという、
— ぺりかんめも (@pelicanmemo) 2020年5月9日
必要至急の外出〜♪
「不要不急の外出」の反対語というと「必要至急の外出」かなー、と思ってツイートしたんだけど、そのあとモヤモヤが続いている。😓
「不要不急」の反対語は、「要→急」の順番なら「必要至急」となるが、日本語としては「至急に必要だから外出します」の順番の方が正しいんじゃないだろうか?
逆に、「至急に必要な外出」(至急必要)の反対語は、「不急で不要な外出」(不急不要)ではなかろうか?🙄
ネットSNSで調べてみると、「不急不要の外出」を使っている人も多々見かける。
・・・では、なぜ「不要不急」と、「要→級」の順番に逆転して使われているのだろう?
「不要不急」と「不急不要」について、国立国会図書館で調べてみた。
- 「不要不急」よりも「不急不要」の方が古く、明治時代の末期から使われていた。
- 「不要不急」は、1930年代(昭和10年代後半)の第2次世界大戦の戦時頃から使われはじめた。1970年代(昭和40年代後半)から増え、2000年代から激増した。
- 4文字熟語として発音しやすい「不要不急」の方に収れんしたのかもしれない。
「不要不急」の2000年代からの急増は、天気予報などで、自然災害への対策の定型区として使われたのだろう。「不急不要」も増えたがふたたび逆転することはなかった。 - 明治や大正、昭和時代前半では、消費や投資や活動は「必要だから」行うものであり「急ぐのか?」を問う方が大事だったが、高度成長期がきて豊かな時代となったことでその消費や活動は「必要ですか?」と問われるのが優勢となったのかもしれない。
そういえば、WW2戦時中の標語に「欲しがりません、勝つまでは」がある。これは「不要不急」の順番と似ている。戦後に「不要不急」が増えた事と関連があるかどうかまでは分からない。
「不要不急の外出」という表現は、「あなた(わたし)の行動は、『必要なものですか?』 → それは『急ぐものですか?』」の順番で問いかけている。
その行動が「必要かどうか?」は個人の解釈、生活様式や価値観によるので、いくらでも緩く考えることが出来る。
それに対して、その行動は「急ぐものかどうか?」の方だと、少し立ち止まって考えるだろう。
もしも、「不要不急の外出」自粛という表現ではなく、「不急不要の外出」自粛という表現の方が当たり前に使われていたとしたら、なにか変わっていただろうか?
オチ無し。🙂
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ちなみに、「必要至急」という表現は日本語には無い。あるいは、かなりおかしな表現のようだ。