pelicanmemo

海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

【中国海警局】 4隻が尖閣沖の領海に侵入 国家海洋局の発表が少し違っていた

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国家海洋局 (2017/07/25)より)

7月17日と7月25日に、尖閣諸島の魚釣島の沖合いで、中国海警局の公船4隻が日本の領海に侵入した。中国の国家海洋局の発表によると4隻は「海警2308」「海警2306」「海警2113」「海警2106」(船名の順番は、国家海洋局の発表に合わせて書いた)。
中国海警局船4隻 尖閣沖の領海に侵入 | NHKニュース (2017/07/25)

 

この順番に違和感を感じた。「海警2306」よりも「海警2308」を先に書いて発表している。
しばらく様子を見ていたところ、25日の領海侵入でも同じ順番で発表が行われた。 

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中国海警舰船编队7月25日在我钓鱼岛领海巡航 - 国家海洋局 (2017-07-25)

 

改めて過去の、尖閣諸島の日本の領海を航行した時の発表を調べてみると、2016年10月18日に同じ2隻が航行し、その時は「海警2306」→「海警2308」の順番だった。その他の同型の3000トン級海警船「海警2305」「海警2307」と一緒に「海警2308」が航行する時も、数字通りの順番だ。

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中国海警舰船编队10月18日在我钓鱼岛领海巡航 - 国家海洋局 (2016-10-18)

 

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ペットボトルで作る“エコクーラー”は効果はないのか? 効果はあると思うのでイラストで説明してみた。

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(via. UNFIL)

先日、ツイッターやSNS、ネットで、バングラデシュで考案された「ペットボトルで作る電気を使わない“エコクーラー”」は温度を下げる効果があるのか? ないのか?と話題になっていました。

どうも、「効果がない」という意見が多いようです。

ただ、途上国の住宅事情や建材、簡素な住宅(掘っ建て小屋)といった重要な要素よりも、ただ、エコクーラーというデバイスだけを見たまま、考えすぎていると感じました。
このような検証記事もありました。
【検証】ペットボトルで作るエコクーラーは、本当に効果があるのか?実験で確かめてみた | 【レオパレス21】ひとり暮らしLab

 

このブログの中の人は、条件次第で「効果がある」派です。小難しい説明だけでは分かりにくいので、簡単なイラストを書いてみました。

 

バングラ以外でも、たとえば国際連合レバノン暫定駐留軍(UNFIL (UNITED NATIONS INTERIM FORCE IN LEBANON))のインドからの派遣部隊が見張り小屋で使っています。(記事冒頭の写真)(国際環境デーに合わせた、話題作りかもしれません)

INDIAN PEACEKEEPERS TURN PLASTIC BOTTLES INTO 'ECO COOLERS'


Eco-Cooler | Grey Dhaka unveils world’s first zero-electricity air cooler made from plastic bottles - YouTube

 

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【ヒアリ】 オーストラリアでの、ヒアリの発生地域[地図] | ヒアリ探索犬の力を借りたり、ヘリで上空から巣を捜索

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(via. ABC.au) (クイーンズランドのヒアリ探知犬)

日本国内で、5月にはじめて確認されたヒアリ。神戸港、大阪港、名古屋港、東京都品川区の大井埠頭、横浜港などで見つかりました。繁殖能力のある女王アリもごく少数ですが確認されました。
また、内陸部の愛知県春日井市(数匹(死亡含む))や、茨城県常陸太田市(ほぼ全て死亡)でも陸揚げされた後に運ばれたコンテナや貨物で確認されています。

 

定着させないための、緊張感のある、初期の対応がきわめて重要です。 

ただ、見つかった地区周辺で毒餌をしかけて駆除を試みる事は大事ですが・・・、ヒアリが定着した台湾でもオーストラリアでも、港湾地区や空港では集中的に撲滅ができても、内陸で定着・繁殖されてしまい10年以上たっても撲滅できずにいます。

まだ見つかっていない地域も含めて各地にトラップをしかけて、他のアリや昆虫などと一緒にヒアリが発見されるかどうか、見落とさないためのモニタリングを厳重に行う事も重要です(研究者や、行政の中の方々にとっては今更のことと思いますが、必要なことと思いましたのでブログでも書かせていだたきました。)

ある日ある時、日本の内陸の自治体の、あまり人が立ち入らない河川敷でヒアリの巣がたくさん発見される・・・なんてことが無ければ良いのですが。

 

台湾では、2003年10月にヒアリ(紅火蟻)がはじめて確認され、対応が遅れたため、桃園市を中心に急速に拡大しました。

【ヒアリ】 台湾での、ヒアリの発生地域[地図] | ヒアリ撲滅に成功した自治体も - pelicanmemo

 

台湾で、ヒアリ探知犬(ビーグル犬)の力を借りてヒアリの巣を探す様子が、日本のテレビ番組での紹介されて話題です。

実は、ヒアリ探知犬(Fire ant sniffer dogs)はオーストラリアが先駆者です。

台湾や中国よりも先に、2001年にニュージーランドやオーストラリアでヒアリが初めて確認されました。オーストラリアでは、ヒアリ探知犬の力を借りたり、ヘリコプターを使って赤外線探知器で上空からヒアリの巣を探しています。

オーストラリアでは、2001年2月22日に... 

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【中国海警局】 ドイツ沿岸警備組織の代表団、北京を初訪問 欧州から初めて

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人民网より)

ドイツ沿岸警備組織の代表団が中国をはじめて訪問した。

7月18日には北京で、ドイツ沿岸警備組織の連邦海事警察の本部長(*1)と、中国海警局の王秋彧副局長が会談した。今回のドイツ沿岸警備組織の代表団の訪問は、欧州の海上法執行組織でもはじめての訪問となる。

 

会談で、二国間の友好協力関係を強化することで原則的に一致した。ハイレベルの相互訪問へ発展させ、隊員訓練、技術開発、交流などの実務での協力を行い、両国の海上法執行の安全保障レベルを引き揚げることで合意したそうだ。

会談後、連邦海事警察の本部長一行は遼寧省の大連を訪れて中国海警の部隊を見学する。 

中德海警加强友好合作 共同维护海上安全稳定 - 人民网

中德海警加强友好合作 共同维护海上安全稳定 - 中国网

中德海警加强友好合作 共同维护海上安全稳定 - 中国海洋报 

 

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韓国、海洋警察庁、海洋水産部の外庁として復活 | 心配なところも・・・

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(メディアトゥデイ / 聯合ニュースより)

韓国の国会は20日、文在寅(ムン・ジェイン、문재인)大統領が提出していた政府組織法の改正案を可決した。2014年のセウォル号の沈没事故の後に解体され、国民安全処のもとで海洋警備安全本部として格下げ再編された海洋警察庁が、海洋水産部の外庁として3年ぶりに復活する。

 

中央政府の組織は、現在の17部(省に相当)・5処・16庁から、18部・5処・17庁に再編される。国民安全処は廃止され、行政自治部に機能の一部を移管して、行政安全部として改編されることとなる。消防庁と海洋警察の業務を除く、災害強力・支援・管理、防災・民間防衛、中央災害安全対策本部の運営などをになう。消防庁は、行政安全部の外庁として独立する。

 

海洋警察庁の復活に関して、本部の移転も話題になっていた。釜山市への移転期待もあったが、文在寅大統領の選挙中の公約の通りに、現在の世宗市から仁川市に戻される公算が高いのだろう。

海洋警察庁の復活について、良い話ばかりではない・・・

 

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