pelicanmemo

海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

令和8年熊本地震、災害時の食料備蓄率はどのくらいだったか?(2016年の熊本地震のときは全国平均の半分)(追記修正あり)

熊本県で起きた大地震によって亡くなられた方々、被災された方々には、心からの追悼とお見舞いを申し上げます。
 


2016年4月に発生した”平成28年熊本地震”のときには、「地震からわずか2日〜3日で支援物資が不足している」というTVニュースを見聞きしました。
当時、「自治体や避難所となる学校・施設の、食料や水の備蓄はどうしたのだろう?」と不思議に感じたので、当時の災害時の食料備蓄率を調べてみたところ、全国でも九州地方は特に低かった。

熊本県の災害時の食料備蓄率は約28%(2015年全国平均の半分程度でした。

今回、2026年7月に発生した”令和8年熊本地震”の時の食料備蓄率はどのくらいだったのか調べてみました。

 

熊本県による県民アンケートの結果、令和5年(2023年)に47.2%。

 

20260804200339第4次熊本県健康食生活・食育推進計画(食で育む命・絆・夢プラン)【概要版】(pdf)より)

--(追記:8/6)--------------------

熊本県ではなく熊本市による、今年(2026年)3月に公表された市民アンケートの結果では、「飲料水や食料の備蓄」は2023年度(令和5年度)は46.1%、2024年度(令和6年度)は59.9%、2025年度(令和7年度)は63.5%でした。

県全体のデータを調べていたので、熊本市の方は見落としていました。

20260806065318

令和7年度熊本市総合計画市民アンケート報告書
--(追記ここまで)------------------

 

2020年(令和2年)に九州で記録的な大雨と、球磨川など大河川での氾濫が相次いだことで急増しました。その後、ゆるやかな下降トレンドを示しています。

2024年(令和6年)1月1日の能登半島地震のあとに上昇したかもしれのかもしれません。令和8年には食料備蓄率は50〜60%と推測されます。
(追記修正8/6:最初、42〜50%としていましたが、熊本市の結果を反映させて50〜60%と修正しました)

 

2016年と比べると大幅に上昇しました。

熊本県の目標は60%以上。

 

20260804200326

第4次熊本県健康食生活・食育推進計画(くまもと食で育む命・絆・夢プラン)を策定しました - 熊本県ホームページ

 

農林水産省による調査で、2024年(令和6年)の結果は、全体で「何かしらの備蓄を行っている」は64%(飲料水含む)、「食品の備蓄は行っていない」は36%でした。
食生活・ライフスタイル調査:農林水産省

2025年(令和7年)に内閣府が実施した世論調査ではさらに高い。(調査目的や調査方法、質問項目・内容の違いによるものでしょう)

家庭において、3日分以上備蓄しているものはどれか聞いたところ、「飲料水」を挙げた者の割合が69.8%と最も高く、以下、「食料品」(59.8%)、「衛生用品」(38.4%)、「食品加熱用熱源」(27.7%)、「携帯トイレ・簡易トイレ」(27.2%)などの順となっている。(複数回答の質問、選択肢の上位5項目まで掲載)

防災に関する世論調査(令和7年8月調査) - 内閣府

 

災害時の食料備蓄率 熊本県は28% 全国平均の半分程度か - pelicanmemo (2016-04-17)

災害時の食料備蓄率 全国調査の結果(2016年) 九州地方、中国地方などが低い - pelicanmemo (2016-04-19)

 

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【アフリカ豚熱】フィンランドではじめて確認。感染イノシシが国境フェンスの隙間から侵入か?

20260802070742Yleより)

フィンランド食品庁は7月30日、南部の農地で発見されたイノシシの子豚3頭の死骸からアフリカ豚熱(ASF) ウイルスが検出されたと発表した。フィンランドでアフリカ豚熱(ASF)が確認されたのは初めて。

 

アフリカ豚熱(ASF(African Swine Fever))ウイルス陽性のイノシシ子豚が見つかったのは、フィンランド南部のキュメンラークソ(Kymenlaakso)県、ロシアと国境を接するヴィロラハティ(Virolahti)市。国営放送Yleによると、イノシシの子豚の死骸は、地元の農家が畑での作業中に発見した。国境のフェンスの隙間から侵入した可能性があると報じている。

 

20260802070900(Yleより)

 

フィンランド食品庁は、動物疾病法に規定する疾病発生場所の周辺に感染区域を設定した。ASF感染区域では、狩猟や林業作業、キノコ狩り、ベリー摘み、その他同様の活動はすべて禁止された。犬の散歩は必ずリードをつけて、道路だけで許可される。犬の競技会や試験(犬ゾリや猟犬のテストなど)(Koirakokeita)も禁止とされた。その他、厳しい感染症対策が行われる。

設定された感染区域には7つの養豚場があり、そのほとんどは小規模だそうだ。

 

フィンランドで採取されたサンプルは、スペインのアフリカ豚熱に関するリファレンス・ラボラトリーに送られて確認のための作業が行われている。

ASF Suomessa 2026 - Ruokavirasto (フィンランドにおけるASF 2026年(フィンランド食品庁))

Yle: Itärajan aidassa on aukko – sikarutto saattoi kulkea siitä Suomeen - Verkkouutiset (Yle:東部国境のフェンスに穴があり、そこからアフリカ豚熱がフィンランドへ拡大した可能性がある。)(1.8.2026)

 

日本の農林水産省は、フィンランド政府の発表を受け、アフリカ豚熱(ASF)の我が国への侵入防止に万全を期するため、令和8年7月31日、フィンランドからの生きた豚、豚肉等の輸入を一時停止した。

フィンランドからの生きた豚、豚肉等の輸入一時停止措置について:農林水産省 (令和8年7月31日)

 

アフリカ豚熱(アフリカ豚コレラ)の記事一覧 - pelicanmemo

 

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ベネズエラ地震(2026)、災害は地震の何年も前から始まっていた。 - NGO報告

20260731051627

2026年6月24日、ベネズエラ北中部でマグニチュード7.2と7.5の地震が39秒間隔で連続して発生した。「ダブレット地震(Doublet Earthquake)」と呼ばれる。

震源は首都カラカスの西約160~170 kmだったが、最大の被害は首都カラカスやラ・グアイラ州に集中している。とくに2回目のM7.5の地震は、海岸線に沿ってはしる横ずれ断層のエル・グアジャボ断層(El Guayabo Fault)が震源なので、地震波の影響が海岸沿い遠くまで及んだと見られている。

地震から1か月が経過した。

7月24日時点で、確認された死者5,546人、負傷者16,740人。行方不明者の数は発表されていない。最終的な死者数はどのくらいになるか…、災害関連死も含めるとかなり多くなりそうだ。

 

ベネズエラ政府による影響が強いメディアやSNSでは、M7.2+M7.5のダブレット地震という世界的にも稀な大地震だったから、建物の倒壊がこれほど多かったという言い訳のような説明もされている。

しかし、人的被害と捜索救助活動については発災直後の政府当局による対応が少なく、ゴールデン・タイム72時間に充分な対応が出来ていなかったと指摘されている。

 

ベネズエラのNGO「トランスパレンシア・ベネズエラ(Transparencia Venezuela)」(*1)は7月24日、今回の地震災害に対して、国家の対応能力に関する技術的評価を、国際基準と過去の外国での地震と比較し数値分析を行ったレポートを発表した(使用されたデータは7月12日まで)
比較した外国の地震は、トルコ・シリア(2023年)、日本(東日本大震災、2011年)、ハイチ(2010年)、チリ(2010年)、中国・四川(2008年)。

(*1)世界各国の腐敗認識指数(CPI)などを発表している国際NGO「トランスペアレンシー・インターナショナル (Transparency International)」のベネズエラ支部

20260731051555
La insuficiente respuesta estatal: el desastre ocurrió antes del doble terremoto - Transparencia Venezuela
(国家の対応が不十分:災害は二重地震の前に発生した)

 

長くなるので簡単に要約。

報告書では、被災地への「展開速度の遅さ」と「専門能力の不足」を人的被害が拡大した最大の要因としている。

・初期対応の遅れ
地震発生後の政府の初動対応は不十分で、生存率が高まるゴールデンタイム(72時間)内に十分な人員や重機を投入できなかった。

・都市型捜索救助(USAR)の不在
国内の専門救助隊は機能せず、発災後約48時間から到着した外国の捜索救助チームに頼らざるをえなかった。

・被害状況・データの乖離
建物の倒壊数や被災者・行方不明者の数について、政府発表と、衛星データや民間機関の推計との間に著しい乖離がある。

・防災インフラの機能不全
地震観測網の激減により地震情報の発表が大幅に遅れたほか、公称されていた重機や輸送機などの防災資機材も運用できない状態だった。

・保健医療システムは地震前に崩壊
地震前から医療機材や上水道の不足で医療機能の低下・途絶が常態化しており、震災後の医療提供能力を著しく制限している。

・国家機能の「侵食」と制度的脆弱性
豊富な石油資源がありながらCPI(腐敗認識指数)の低迷が示すように腐敗と制度的崩壊が進んでいる。
汚職に伴う最大のリスクはまだ顕在していない。メディアの注目や国際的な圧力が薄れ始める時期、今後2〜4年にわたる復興資金で顕在化するかもしれない。

 

Home - Transparencia Venezuela

 

 

"First be prepared, and then transcend those preparations." This is the ultimate lesson offered by the staff of the TRB who first responded to the Great Eastern Japan Earthquake. It is our conclusion that the knowledge, efforts and preparation of our officers and staff, and their leadership in enacting all aspects of disaster response procedures, were the reasons behind our success. Our hope is that our experience and this work will contribute to successful disaster responses in the future.

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東日本大震災のとき、国交省の人が言った「備えていたことしか役には立たなかった」という言葉が忘れられない - Togetter

 

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韓国、海洋警察庁の3000トン級「太平洋18号(3018)」、北太平洋公海漁業パトロール(2026年)を終えて帰港

20260731194515(海洋警察庁長のX(Twitter)ポストより)

韓国、海洋警察庁の3000トン級警備艦「3018」艦が、北太平洋の公海における漁業法執行パトロールを終えて江原道の墨湖港(묵호항)に帰港した。7月10日に出港してから、20日間の任務を終えた。

海洋警察庁は、北太平洋水産委員会(NPFC)加盟国として国際的責任を履行し、公海上の違法・無報告・無規制漁業(IUU Fishing)を防止するとともに、任務遂行能力を強化するために今回のパトロールを推進したと発表した。

韓国によるNPFC漁業パトロールは昨年(2025年)、10年ぶりに再開されたのに続いて2年連続。

韓国、海洋警察庁の3000トン級「太平洋16号(3016)」、横浜に寄港 北太平洋の公海における漁業パトロール - pelicanmemo (2025-08-01)

 

今年のNPFC漁業パトロールでは、はじめてシップライダー(Shiprider)プログラムにより米国海岸警備隊(USCG)職員2人が3018艦に乗船した。公海上での不法操業の監視と情報共有、乗船検索手続きなどの経験を共有し、米国アラスカ州のダッチハーバー(Dutch Harbor)へ寄港した。アラスカでは米国海岸警備隊と実務協議を開いたそうだ。

 

20260731201223

 

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【中国海警局】北太平洋公海漁業パトロール(2026年)へ、「海警6501(長山艦)」と「海警6305(五虎艦)」

20260727201348

7月27日、中国海警局の「長山艦(长山舰)」と「五虎艦」が、北太平洋の公海における漁業法執行パトロールのため青島を出港した。
予定日数は45日、帰港は9月10日頃だろう。

中国海警舰艇编队起航赴北太平洋开展公海渔业执法巡航 - 维权执法 - 中国海警局 (2026-07-27)

 

北太平洋の公海における漁業法執行パトロール(北太平洋开展公海渔业执法巡航)は、北太平洋漁業委員会(NPFC)の加盟国として資源管理のため行うもので、中国は毎年2隻を派遣している。中国海警局の直属第6局(青島)と直属第1局(上海)が1年ごとに交代して実施している。

今年は直属第6局から、5000トン級「海警6501 長山艦」(もと海警1501)と、漁政型3000トン級「海警6305 五虎艦」(もと海警1302)が派遣された。

 

直属第6局ではずっと「海警6501 長山艦」と「海警6306 石城艦」(もと海警1303)が派遣されていたが、今年(2026年)の6501の僚艦は「海警6305 五虎艦」(もと海警1302)となった。

漁政型3000トン級が必ず派遣される構図は変わっていない。

「海警6305 五虎艦」が派遣されたのは、それだけ国際水域における漁業法執行活動に従事できる教育を受け、資格をもった隊員が増えているのかもしれない。

 

一方、「海警6306 石城艦」は黄海で、韓国との間の暫定措置水域(PMZ)における警備に狩り出されている。

 

中国海警局 カテゴリーの記事一覧 - pelicanmemo

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