pelicanmemo

海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

ペットボトルで作る“エコクーラー”は効果はないのか? 効果はあると思うのでイラストで説明してみた。

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(via. UNFIL)

先日、ツイッターやSNS、ネットで、バングラデシュで考案された「ペットボトルで作る電気を使わない“エコクーラー”」は温度を下げる効果があるのか? ないのか?と話題になっていました。

どうも、「効果がない」という意見が多いようです。

ただ、途上国の住宅事情や建材、簡素な住宅(掘っ建て小屋)といった重要な要素よりも、ただ、エコクーラーというデバイスだけを見たまま、考えすぎていると感じました。
このような検証記事もありました。
【検証】ペットボトルで作るエコクーラーは、本当に効果があるのか?実験で確かめてみた | 【レオパレス21】ひとり暮らしLab

 

このブログの中の人は、条件次第で「効果がある」派です。小難しい説明だけでは分かりにくいので、簡単なイラストを書いてみました。

 

バングラ以外でも、たとえば国際連合レバノン暫定駐留軍(UNFIL (UNITED NATIONS INTERIM FORCE IN LEBANON))のインドからの派遣部隊が見張り小屋で使っています。(記事冒頭の写真)(国際環境デーに合わせた、話題作りかもしれません)

INDIAN PEACEKEEPERS TURN PLASTIC BOTTLES INTO 'ECO COOLERS'


Eco-Cooler | Grey Dhaka unveils world’s first zero-electricity air cooler made from plastic bottles - YouTube

 

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【ヒアリ】 オーストラリアでの、ヒアリの発生地域[地図] | ヒアリ探索犬の力を借りたり、ヘリで上空から巣を捜索

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(via. ABC.au) (クイーンズランドのヒアリ探知犬)

日本国内で、5月にはじめて確認されたヒアリ。神戸港、大阪港、名古屋港、東京都品川区の大井埠頭、横浜港などで見つかりました。繁殖能力のある女王アリもごく少数ですが確認されました。
また、内陸部の愛知県春日井市(数匹(死亡含む))や、茨城県常陸太田市(ほぼ全て死亡)でも陸揚げされた後に運ばれたコンテナや貨物で確認されています。

 

定着させないための、緊張感のある、初期の対応がきわめて重要です。 

ただ、見つかった地区周辺で毒餌をしかけて駆除を試みる事は大事ですが・・・、ヒアリが定着した台湾でもオーストラリアでも、港湾地区や空港では集中的に撲滅ができても、内陸で定着・繁殖されてしまい10年以上たっても撲滅できずにいます。

まだ見つかっていない地域も含めて各地にトラップをしかけて、他のアリや昆虫などと一緒にヒアリが発見されるかどうか、見落とさないためのモニタリングを厳重に行う事も重要です(研究者や、行政の中の方々にとっては今更のことと思いますが、必要なことと思いましたのでブログでも書かせていだたきました。)

ある日ある時、日本の内陸の自治体の、あまり人が立ち入らない河川敷でヒアリの巣がたくさん発見される・・・なんてことが無ければ良いのですが。

 

台湾では、2003年10月にヒアリ(紅火蟻)がはじめて確認され、対応が遅れたため、桃園市を中心に急速に拡大しました。

【ヒアリ】 台湾での、ヒアリの発生地域[地図] | ヒアリ撲滅に成功した自治体も - pelicanmemo

 

台湾で、ヒアリ探知犬(ビーグル犬)の力を借りてヒアリの巣を探す様子が、日本のテレビ番組での紹介されて話題です。

実は、ヒアリ探知犬(Fire ant sniffer dogs)はオーストラリアが先駆者です。

台湾や中国よりも先に、2001年にニュージーランドやオーストラリアでヒアリが初めて確認されました。オーストラリアでは、ヒアリ探知犬の力を借りたり、ヘリコプターを使って赤外線探知器で上空からヒアリの巣を探しています。

オーストラリアでは、2001年2月22日に... 

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【中国海警局】 ドイツ沿岸警備組織の代表団、北京を初訪問 欧州から初めて

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人民网より)

ドイツ沿岸警備組織の代表団が中国をはじめて訪問した。

7月18日には北京で、ドイツ沿岸警備組織の連邦海事警察の本部長(*1)と、中国海警局の王秋彧副局長が会談した。今回のドイツ沿岸警備組織の代表団の訪問は、欧州の海上法執行組織でもはじめての訪問となる。

 

会談で、二国間の友好協力関係を強化することで原則的に一致した。ハイレベルの相互訪問へ発展させ、隊員訓練、技術開発、交流などの実務での協力を行い、両国の海上法執行の安全保障レベルを引き揚げることで合意したそうだ。

会談後、連邦海事警察の本部長一行は遼寧省の大連を訪れて中国海警の部隊を見学する。 

中德海警加强友好合作 共同维护海上安全稳定 - 人民网

中德海警加强友好合作 共同维护海上安全稳定 - 中国网

中德海警加强友好合作 共同维护海上安全稳定 - 中国海洋报 

 

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韓国、海洋警察庁、海洋水産部の外庁として復活 | 心配なところも・・・

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(メディアトゥデイ / 聯合ニュースより)

韓国の国会は20日、文在寅(ムン・ジェイン、문재인)大統領が提出していた政府組織法の改正案を可決した。2014年のセウォル号の沈没事故の後に解体され、国民安全処のもとで海洋警備安全本部として格下げ再編された海洋警察庁が、海洋水産部の外庁として3年ぶりに復活する。

 

中央政府の組織は、現在の17部(省に相当)・5処・16庁から、18部・5処・17庁に再編される。国民安全処は廃止され、行政自治部に機能の一部を移管して、行政安全部として改編されることとなる。消防庁と海洋警察の業務を除く、災害強力・支援・管理、防災・民間防衛、中央災害安全対策本部の運営などをになう。消防庁は、行政安全部の外庁として独立する。

 

海洋警察庁の復活に関して、本部の移転も話題になっていた。釜山市への移転期待もあったが、文在寅大統領の選挙中の公約の通りに、現在の世宗市から仁川市に戻される公算が高いのだろう。

海洋警察庁の復活について、良い話ばかりではない・・・

 

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【ヒアリ】 「「ヒアリに刺されたら死ぬこともある」という噂は完全にガセネタ」? 本当にガセネタ?

日本国内で確認されている、南米原産のヒアリについて、新聞やテレビの報道、ワイドショー、ネットニュースで「殺人アリ」「米国で年間100人死亡」といった危険性を煽るような書き方がされてきました。
そんな中、環境省は、米国で年間100人が死亡しているとのホームページの表記が不正確なおそれがあるとして、そのページを削除しました。

一方で、環境省はヒアリに刺されてアレルギー反応の「アナフィラキシーショック」を起こして死亡した例がアメリカで確認されているとして、引き続き注意を呼びかけています。

「米で年間100人ヒアリで死亡」表記を削除 環境省 | NHKニュース

この環境省の対応と発表に対して今度は、「「ヒアリに刺されたら死ぬこともある」という噂は完全にガセネタ」(引用、後述)など、煽るような書き方をするネットニュースや、いわゆる"まとめニュース"、ネットの書き込みがあります。

これまで、ヒアリについて危険だ危険だと過剰に騒いで拡散して、揺り戻して今度は、デマだガセだと過剰に騒いで拡散しているように感じます。

 

ヒアリの国内侵入のリスクを、過剰に小さく感じさせてしまうのではないか少し心配です。

(科学的に)安全」以上に「安心」が強く語られる近頃の日本で、もしヒアリの巣が自分が住む町で見つかったらどうなることか・・・

ヒアリの発見に対して過剰な危機感を持つのは良くないですが、ヒアリに安心感を持ちすぎるのも良くありません。ヒアリの侵入に対する緊張感が必要です。

 

ブログ管理人が読んだ中では、NHKやハフィントン・ポスト日本語版の記事、毎日新聞の記事もバランスのとれた内容になっていました。

環境省・野生生物課の担当者はハフポスト日本版の取材に以下のように答えた。

「アメリカの研究者の報告でも“数十人死んでいる”という記述が見かけるが、確実な裏を取ることができなかった。全く死亡例がないと断言しているわけではない過剰に恐れすぎることはないが、警戒は怠らないで欲しい
(赤字強調は管理人による)

ヒアリの死者、確認できず 環境省が「年間100人以上死亡」の記述削除 - ハフポスト日本版 

「米で年間100人ヒアリで死亡」表記を削除 環境省 | NHKニュース

ヒアリ:「米100人死亡」否定 環境相、根拠確認できず - 毎日新聞

 

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