（蘋果日報）
10月31日、台湾の行政院農業委員会は、金門島で、台湾に入境前の旅客用の農産物廃棄箱に捨てられていたソーセージから、アフリカ豚コレラ (African Swine Fever(ASF)、非洲猪瘟)のウイルスの陽性反応が出たと発表しました。台湾国内での確認ははじめて。
ソーセージからアフリカ豚コレラ 旅客が入境前に放棄 金門の港／台湾 | 中央社フォーカス台湾
見つかったのは、台湾の本島ではなく、中国大陸のすぐ近くに位置している離島の金門島。
金門島は、中国の福建省厦門（アモイ）市と、貨客船・フェリー（小三通（通称・通航・通郵））で連絡しています。その台湾の水頭埠頭で、旅客が入境する前に農産物違反品を放棄するための廃棄箱に、10月25日に入れられていたソーセージ（香腸）からASFウイルスが確認されました。
ソーセージは、中国最大手の肉加工製造メーカーである「双匯食品（集団）（双汇实业集团」が製造した「双匯 香脆腸（双汇 香脆肠）」で、真空パックされた製品。
双匯集団は、台湾で確認されたソーセージは、製造加工の過程で加熱されているので、アフリカ豚コレラ(ASF)のウイルスに感染能力はないと発表しました。
これだけの短い発表だったので、双匯集団は、同社の豚肉と豚製品の中にASFウイルスが入っていたことを公式に認めたと受けとめられています。
いまのところ、製品回収のお知らせは無いようです。
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（台湾、金門島の出入国ゲートでの、検疫犬等による手荷物調査（10月4日）（中央社））
台湾ではこのような食肉の、違法な持ち込みに科せられる罰金を、現在の最高15000台湾ドル（約5万5000円）から30万台湾ドル（約110万円）に大幅に引き上げる見通しです。
台湾、アフリカ豚コレラに警戒 食肉違法持ち込みの過料大幅引き上げへ | 中央社フォーカス台湾
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8月3日、中国の遼寧省瀋陽市で、中国ではじめてのアフリカ豚コレラ (African Swine Fever(ASF)、非洲猪瘟)の発生が確認、発表されました。11月までに50ヶ所以上の養豚場・養豚農家でのASF発生が、公式に発表されています。
遼寧省瀋陽で8月上旬に起きたASF発生例のうちの１つは、この双匯集団の系列会社の屠畜場でした。
中国の国内で、はっきりとした表現を使った発表や報道はありません。
だから、日本で、はっきりとした表現での発表はなく、日本語の報道も多くはありません。
ですが、やはり・・・、中国の国内で流通している豚肉や豚加工品の製品の中に、アフリカ豚コレラ(ASF)のウイルスが入り込んでいます。
8月下旬には、韓国の仁川国際空港と済州国際空港で、10月には日本の北海道の新千歳国際空港で、中国から入境した旅行者の手荷物の中のソーセージやスンデ（朝鮮風ソーセージ）、餃子からウイルスのDNAが確認されました。
これだけなら、ASFが発生した地域の零細業者や、ブラックマーケットと言えたのかもしれませんが、最大手のメーカーの豚製品にもASFウイルスが入り込んでいることが分かりました。
（蘋果日報）
ちなみに、央視(CCTV)が、2011年3月の消費者特別番組で、飼料添加物「瘦肉精」について特にとりあげられたのがこの「双匯」の豚肉。
瘦肉精（痩肉精）とは、塩酸クレンブテロールという薬品で、飼料に加えることによって赤味が増す肉になるそうです。中国で飼育されている豚の６割に、このような薬品や抗生物質、消毒薬などの各種の薬品が濫用されているとも言われています。
中国の食品製造加工会社では、米国マクドナルドへの消費期限を無視した鶏肉を使用したチキンナゲットや、米国KFCへの成長ホルモン剤を大量に投与した速成鶏など、この手の話題には事欠きません。
中国では４億頭以上の豚が飼育され、世界の５〜６割を占めています。大部分が中国国内で消費されているとはいえ、単純計算で世界の３割近い飼育豚が、そのような飼育環境におかれているという事実。不安を感じても仕方がないでしょう。
さらに、アフリカ豚コレラ(ASF)のウイルスまで加わってしまった。大手メーカーも含めて、中国のどれだけの豚肉・豚製品にウイルスが入り込んだのか分からなくなった。
双匯集団は、台湾で確認されたソーセージは、製造加工の過程で加熱されているので、アフリカ豚コレラ(ASF)のウイルスに感染能力はないと発表しました。
これだけの短い発表だったので、双匯集団は、同社の豚肉と豚製品の中にASFウイルスが入っていることを公式に認めたと受けとめられてもいます。
いまのところ、製品回収のお知らせは無いようです。
ーー（追記）ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ラジオ・フリー・アジアの電話取材に対して、双匯集団のお客様サービスは、双匯の豚肉製品は安全であり問題はないので、台湾でASFウイルス画検出された双匯「香脆肠」は、偽物製品を暗示している、と回答したそうです。
本台向双汇集团查询，含非洲猪瘟病毒制品如何流出中国？客服表示，双汇的猪肉产品安全，没有问题。暗示在台湾发现的含非洲猪瘟病毒双汇「香脆肠」，是被冒牌生产。
双汇客服：我们现在双汇所有的产品都是安全放心的，所有的都是经过严格的检验，之后才能出厂的。那个产品都没有涉及，我们现在所有出售的产品，我们中国大陆在售的肉制品，都没有发现非洲猪瘟。我现在只能这样说，我们的产品都可以在网上查到真伪，是不是我们的产品查那个条形码。上中国物品编码中心，就能查到是不是双汇的产品。
ーー（追記ここまで）ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中国の国務院、農業農村部など、アフリカ豚コレラ（非洲猪瘟、ASF）の発生を食い止めようと、ぱっと見、強硬策をとってきています。しかし、アフリカ豚コレラのウイルスの「殲滅戦」だ！「狙撃戦」だ！、と威勢のいいことを会議で言うするほどには効果は上がっていないそうです。
中国での肉消費量の過半数を占める豚のこと、感染症の発生を封じ込める以上に、豚肉・製品の安定した供給は維持しなければならない。供給が滞ると、中共が恐れる社会不安に繋がってしまいかねない。
その対応の甘さの隙間で、許可されていない屠畜・解体や、生きた豚や豚肉・製品の不法輸送を看過させてしまっている。
対応が、後手後手に回って、手が付けられない状況になったと感じます。
8月から農業農村部ほか当局からの発表・報道を追いかけていると、徐々に会議や記者会見での発表での表現が、厳しく、強い表現になってきているのが分かります。
アフリカ豚コレラ(ASF)のウイルスに汚染された豚肉、冷凍豚肉、豚加工品、ソーセージやベーコン、豚顔皮や豚足、その他の製品が流通ラインにのってしまった。
それらの調理残滓や料理の残飯が、豚のエサ（泔水）として使われている。加熱なしでの使用は禁止されましたが、どこまで守っているのやら・・・
今後、一旦おさまりかけたと思っても、時限爆弾のように、どこかで爆発するのでしょう。
旅客攜入中國大陸豬肉產品驗出非洲豬瘟病毒基因 將持續嚴罰違規攜帶肉品入境行為 - 行政院農業委員會
双汇发展：高低温肉制品在加工过程中均能杀死非洲猪瘟病毒_财经_腾讯网
台湾媒体爆出非洲猪瘟病毒被疑普遍存在双汇肉品中，双汇拟赴台调查真相！ - 搜狐网
