(中国海警局より)
9月22日〜25日、第25回北太平洋海上保安フォーラムサミットが中国の上海市で開催された。
北太平洋海上保安フォーラム(NPCGF (North Pacific Coast Guard Forum))は、北太平洋における海上の安全・セキュリティの確保、海洋環境の保全等を目的とした各国間の連携・協力について、北太平洋地域にある主要6カ国(米国、カナダ、日本、韓国、中国、ロシア)の海上保安機関による多国間の枠組み。
2000年に東京で第1回会合が開催された後、毎年、各国持ち回りで行われている。今年(2025年)のホスト国は中国で、中国海警局が主催するのは2018年に続いて2回目だった。
今回のNPCGFサミット(長官級会議)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックで中止された2020年以来、はじめて参加国6カ国の主な責任者が初めてオフラインで集まって開催された。
カナダ沿岸警備隊(マーク・メス(Marc Mes)副長官)、
海上保安庁(瀬口良夫長官)、
韓国海洋警察庁(キム・インチャン(김인창)捜査局長)(*2)、
ロシア連邦安全総局(FSB)国境警備局(ローマン・トロク(Роман Толок)副長官)、
米国沿岸警備隊(ジョセフ・バゼラ(Joseph R. Buzzella)太平洋方面司令官)、
中国海警局(ユ・ゾン(郁忠)局長)および交通運輸部海事局の代表、
計80人余りが会議に参加した。
(参加組織の記載順は中国海警局の発表による。代表者の氏名は海上保安庁の発表を元にした)。
中国海警局の発表によると、NPCGFサミット声明が発表されたそうだ。ただ、海上保安庁の発表の方には”共同宣言を発表”といった文言は無い。
9月23日には黄浦江の上海港の埠頭で、中国海警局「三門艦(海警2307)」の各国代表らによる視察と交流会が行われた。
「海警2307 三門(三门)」艦は054A型海警船と呼ばれる新型のうちの一隻で、昨年から今年にかけて12隻以上が進水・正式配備されている。

(微博 @_老年_)
「海警2307 三門」艦は尖閣諸島の沖で、10月1日にはじめて確認された。尖閣沖では同型艦3隻がこれまでに確認されている。同型艦は直属第一局と直属第二局に2〜3隻配備されるようだ。
(*2) 韓国の海洋警察庁の長官(庁長)キム·ヨンジン治安正監は、9月12日に起きたイ・ジェソク警長殉死事故と関連して辞意を表明している。次長は空席で、後任はまだ決まっていない。そこで捜査局長(治安監)が代表となったようだ。
第25回 北太平洋海上保安フォーラム 専門家会合、中国の南京で開催 ロシア国境警備局も参加 - pelicanmemo (2025-04-12)
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(中国海警局 より)
北太平洋海上保安フォーラム(NPCGF)では、長官級会合(サミット)の他、専門家会合と多国間多目的訓練(MMEX (Multilateral Multi-mission Exercise))が行われている。
今年(2025年)は専門家会合は4月に中国の南京で開催されたが、多国間多目的訓練(MMEX)は開催されていない、…少なくとも今年9月まで開催されなかった。
昨年(2024年)は6月に、京都府の舞鶴市沖の日本海で、日米韓による多国間共同訓練が実施された。
今年(2025年)は6月に、韓国の釜山で、米国沿岸警備隊の巡視船「STRATTON(ストラトン)」入港に合わせて、韓国海洋警察庁が捜索救助(SAR)に関するセミナー及び机上訓練を開催し、海上保安庁の職員も参加した。
これらがMMEXのかわりだったのかもしれない。
一方、中国の発表で「”二国間・多国間”多目的共同訓練(双多边联合演练)」と使い出したので、昨年(2024年)から、中国とロシアで行った二国間での共同訓練もNPCGFの枠組みだと主張をしているフシがある。
昨年の中ロの共同訓練が終了したとき、ロシア側代表はロシアメディアに対して「来年は、中国側の招待を受けて中国の港へ行き、同様の共同訓練を実施する」と言っていた。しかし、今のところ開催されていないようだ。もしかしたら、中国とロシアの方も、二国間での机上訓練で済ませる(済ませた?)のかもしれない。
今年(2025年)のNPCGFサミットにおける中国海警局の発表でも「二国間・多国間の海上法執行協力と共同活動の強化(加强双多边海上执法合作与联合行动)」や「フォーラム合同演習の組織化(组织论坛联合演练)」とあり、残念ながら、以前のNPCGF・MMEXのような参加6カ国による共同訓練は行われにくくなりそうだ。
次期ホスト国は、順番通りにロシアとなった。
中国海警局からロシア連邦保安庁(FSB)国境警備局へNPCGFフォーラム旗が引き継がれた。
ただ、中国海警局による発表で「次年度の協力計画についても初歩的な合意に至った。(并就下一年度合作计划初步达成共识。)」とややトーンダウンした表現が使われている。
ロシアでは、2019年にウラジオストクで第25回 北太平洋海上保安フォーラム・サミットがNPCGF参加国6カ国の協力もあって開催されていた。はたして第26回(2026年)は、いったいどのように開催されるのだろうか。🙄
第20回北太平洋海上保安フォーラム・サミット、ロシアのウラジオストクで開催 - pelicanmemo (2019-10-05)
海上保安庁から発表された結果概要。
北太平洋における最近の密輸・密航の取締事例を含む情勢、最近の各国の捜索救助・海洋汚染事故対応及び「脱炭素化に向けたエネルギー源の海上輸送の防災対策」の動向等について情報交換を行い、引き続き、机上訓練や通信訓練等を通じ、参加国間で各分野における連携・協力を進めていくことで一致しました。 なお、次期ホスト国は、ロシアとなりました。
第25回北太平洋海上保安フォーラムサミットへの参加(結果概要) ~北太平洋の地域6か国の連携・協力を目指して~ - 海上保安庁 (2025-09-26)
中国海警局からの発表。
今回の会議は、2020年以来、六か国の加盟機関の主要責任者が初めて対面で一堂に会したものであり、「第25回北太平洋地域沿岸警備執法機関フォーラム上級会合議長声明」が発表された。
会議では、海上における密航・麻薬密輸などの越境犯罪への協調的な取締り、二国間・多国間の海上法執行協力と共同活動の強化、北太平洋公海における漁業法執行巡航の調整、海上における緊急救助および生態環境保護に関する経験の共有、法執行情報の共有促進、フォーラム合同演習の組織化、そして海上の安全と安定の維持などをめぐって、実務的かつ踏み込んだ議論と意見交換が行われた。また、次年度の協力計画についても初歩的な合意に至った。
今回の活動は、地域を越えた海上安全、海洋環境保護、能力構築といった分野における交流と協力を推進し、地域の海上安全と安定の維持において重要な意義を有している。会議期間中、中国側は、中国海警局による「カーボン・クレジットの法執行」という革新的手法を通じた海洋生態環境保護の有益な実践を紹介したほか、各国代表団に対して中国海警局の基層部隊および艦艇の見学を実施し、中国の無形文化遺産の技術体験や伝統文化に触れる機会も提供した。
会議の最後には、中国海警局から次回フォーラムの主催機関であるロシア連邦保安庁国境警備局へフォーラムの会旗が引き継がれた。
本次会议是2020年以来六国成员机构主要负责人的首次线下齐聚,发布了《第25届北太平洋地区海岸警备执法机构论坛高官会主席声明》。会议围绕协作打击海上偷渡、毒品贩运等海上跨国犯罪,加强双多边海上执法合作与联合行动,协调北太平洋公海渔业执法巡航,海上应急救援和生态环境保护经验交流,加强执法信息共享,组织论坛联合演练,维护海上安全稳定等内容进行了深入和务实的讨论交流,并就下一年度合作计划初步达成共识。本次活动对推动开展跨地区海上安全、海洋环保、能力建设等领域交流合作,维护地区海上安全稳定具有重要意义。
会议期间,中方介绍了中国海警局创新运用碳汇执法保护海洋生态环境的有益实践,组织各参会代表参观了中国海警局基层单位及舰艇,体验中华非遗技艺,感受中国传统文化。会议最后,中国海警局向下一届论坛主办方俄罗斯联邦安全总局边防局移交论坛会旗。中国海警局成功举办第25届北太平洋地区海岸警备执法机构论坛高官会 - 中国海警局 (2025-09-26)
第25届北太平洋地区海岸警备执法机构论坛高官会在上海开幕 - 中国海警局 (2025-04-22)
北太海警论坛高官代表参访中国海警三门舰 - 中国海警局 (2025-04-23)
中国海警局成功举办第25届北太平洋地区海岸警备执法机构论坛高官会 - 中国海警局 (2025-09-26)
第25回北太平洋海上保安フォーラムサミットへの参加(結果概要) ~北太平洋の地域6か国の連携・協力を目指して~ - 海上保安庁 (2025-09-26)
美俄等國派員赴華 出席海岸警備執法機構論壇高官會|即時新聞|國際|on.cc東網
North Pacific coast guard officials meet in Shanghai - Xinhua
해양경찰청, 북태평양 6개국과 해양안보 공조 논의 | 한국경제
해양경찰청, 북태평양 6개국 해양치안기관장, 중국 상하이에 모여 해양안보 논의:전국시사매일
第25回 北太平洋海上保安フォーラム 専門家会合、中国の南京で開催 ロシア国境警備局も参加 - pelicanmemo (2025-04-12)