南極、中国の越冬観測基地の長城基地に、四川"火鍋"レストランが開店したそうだ。
長城基地は、南極半島の先端のキングジョージ島にあり外国の基地も多くあるので、さっそく外国隊の隊員たちが来店していると、四川省人民政府弁公室の微博などが伝えた。
【牛牛牛!成都小伙子把四川火锅店开到南极】(四川发布 - 微博)
写真に写っているのは、火鍋を囲む、ロシア、韓国、ウルグアイやチリなどのご近所の基地の隊員たちだそうだ。
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食材やスパイスに限りがあるので、料金はお高め。
火鍋スープが50米ドル、食材が1人あたり70米ドル。チャージ8米ドルなど。
中国から特別に運んだ食材等だけでなく、新鮮な南極オキアミやタラも使って料理に工夫をこらしているそうだ。
記事によると、この火鍋レストランを始めた店主、2代目の南極料理人。
父親が四川省の成都市にある有名な火鍋レストランの料理人で、中国の第一次南極観測隊の隊員だった(料理人、建築技師など兼任)。いろいろあって親の後を継いで料理人として南極観測隊に参加することを決心したと書かれています。
ただ・・・、ここ数年の隊員名簿の料理人(厨师)に、それらしい人がいないのですよ。第一次隊に父親参加と書いてるけど、こちらもはっきりしない。
さあ、怪しくなってきました(笑)
もしかしたら、料理人として採用されたのではなく、コネや企画で潜り込んだのかもしれません。中国なら十分にありえる話と感じられます。同じことを考えた人が多いようで、中国の南極越冬隊の名簿では"郭某"へのアクセスが1番多くなってました。 ノシ(笑)(注:すぐ上のリンクのページの右カラム)
長城基地の指導部も洒落たもので、厨房近くの倉庫での営業を許可、建物の外壁にも「南極火鍋 The South Pole Huo Guo」と店名を書いちゃったとか。
ホントかあ?(笑)
さて、火鍋というと四川、この話題でも出てきている成都のネット紙が検証していました。記事に使われた画像は、ネットにあるものばかりで、長城基地の外壁の文字もフォトショの可能性が高いそうです。
成都小伙把火锅店开到了南极? 假的!_本网最新_新闻首页_成都全搜索
新華社英語版のツイートで見かけて、ほとんど騙されていました。 (ノ∀`) ヤラレター
Man opens #hotpot restaurant at China's Great Wall Station in #Antarctica. Scientists love it! $50-70 a meal pic.twitter.com/b7RVt3aSim
— China Xinhua News (@XHNews) 2015, 9月 15
(追記9月15日23時:ツイートが削除されていました。)
釣られた、大手の中国メディアもたくさんあるようです(笑)