中国、国家海洋局/中国海警局の、新造の5000トン級法執行船。
これまで、東海分局(東シナ海を管轄)に「海警2501」、北海分局(渤海・黄海を管轄)に「海警1501」、2隻の正式配備が報道されている。また南海分局(南シナ海を管轄)の「海警3501」も、報道はないが、中国ネットで埠頭での写真が流れるなど正式配備が確実視されている。
5000トン級の建造契約は、報道によると全部で4隻。
4隻目は「海警3502」であり南シナ海に配備されると考えられてきた。しかし、9月後半から、長江の河口近くの「海警2502」の複数の写真が流れている。
中国海警2502船驶经吴淞口-公务船与海工科技(超级大本营军事论坛)
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船体や上部構造物は「海警2501」「海警1501」とほぼ同じだ。
比較:「海警2501」
(6月の海上救難訓練の時のもの(新华网上海频道))
【中国海警局】5000トン級「海警2501」 尖閣周辺の海域で初確認 - pelicanmemo(2015-08-02)
【中国海警局】5000トン級「海警1501」正式配備 3隻目の5000トン級 - pelicanmemo(2015-09-20)
しかし、なぜかマストが写っていない。
(分かりやすく、少し画像処理しています)(赤丸は管理人による)超级大本营军事论坛
(´ ・ω・`)ん?
あれは、何だろう?
(赤丸は管理人による)超级大本营军事论坛
ひっくり返ったマスト・・・じゃね?
壊した?w
閑話休題(それはともかく)、
思い返せば、万トン級海警船の1隻目も「海警3901」ではなく「海警2901」で、東海分局に配備されていた。
中国の海洋権益の維持活動は、南シナ海から東シナ海にシフトしつつあるのだろうか?
南シナ海では、3000トン級や4000トン級で充分に対応可能だとして、日本の海上保安庁の大型巡視船に対抗するために、東シナ海に5000トン級以上を多く振り分けてきたのかもしれない。
中国海警局 カテゴリーの記事一覧 - pelicanmemo
5000トン級は、中船重工旗下の、湖北省にある武昌船舶重工集团有限责任公司(以下、武船)、双柳造船基地で建造されている。
武船が契約したのは、国家海洋局・中国海監総隊「海監50」をモデルシップとする3000トン級5隻と、海事局「海巡01」をモデルシップとする5000トン級4隻の、計9隻と報道された。(その他に別タイプで、情報が少ない3000トン級「海警2301」がいる。)
武船で建造された、新型の海監型3000トン級5隻(海警2305、海警2306、海警2307、海警2308、海警1305)は全て正式配備された。
(新造の3000トン級は、全部で20隻以上(23隻))
同じく、新型の5000トン級4隻も、3隻が配備。残り1隻。
東シナ海に配備されることになったのか、それとも5隻以上の建造計画だったのか?続報を待ちたい。
中国斥25亿新造5艘3000吨和4艘5000吨公务船(2013-01-17|环球网)
中国海警局 - Wikipedia(かなり充実しています。ここでも4隻目は「海警3502」と記載(記事公開時)。)
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