(ジャパン マリンユナイテッド株式会社より Parola級巡視船「MALABRIGO(マラブリゴ)(4402)」)
フィリピンのドゥテルテ大統領が、今年10月下旬に、中国と日本を立て続けに公式訪問した。
日本はこれまでも、海上保安庁やJICA(国際協力機構)などの協力のもと、フィリピンの海難救助、海洋監視・警戒能力、海上安全の向上を支援するため、40m級多目的船10隻の建造と供与などの有償資金協力(ODA)や、無償資金協力、技術協力プロジェクトなどを行ってきている。
今回新たに、フィリピン沿岸警備隊(Philippines Coast Guard, PCG)に対して、円借款による、大型巡視船2隻の建造と供与などが決まった。
安倍総理大臣から,海洋安全保障では,フィリピンの能力向上を力強く支援したい,大型巡視船2隻の交換公文の署名を歓迎する,海洋安全保障対話を立ち上げ,具体的な協力について議論したい旨述べるとともに,海上自衛隊航空機TC-90の移転に向けた取極の署名を歓迎し,安保・防衛協力を積極的に推進していきたい旨述べました。
一方、ドゥテルテ大統領の中国への公式訪問の時にも、フィリピン沿岸警備隊(PCG)と中国海警局(CCG)との間の、関係構築のための了解覚書が作成されている。日本メディアはこれについて特に報道していないようだ(日本語のニュースでは、ロシアのSputnik 日本語版が伝えている)。日本語の情報が少ないようなので、これについて少し。
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