(via. YouTube)
来日中のフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Roa Duterte)大統領。
暴言や粗雑な振る舞いが、ニュースやワイドショーで頻繁に、おもしろおかしく取り上げられています。目立つのは分かるけれども、そればかりに時間を使って、貧困や格差の問題など報道して当たり前の事の時間が削られているのは日本メディアの悪いところと感じています。
(書きたい事はいろいろありますが、それはともかく(ツイッターの方で書いてるし))
ドゥテルテ大統領が、10月26日の首脳会談の後の共同記者会見で「日本は兄弟よりも親しい特別な友人だ(special friend who's closer than a brother.)」と述べました。
フィリピンのドゥテルテ大統領は、安倍総理大臣との共同記者会見で、「日本は兄弟よりも親しい特別な友人だ」と述べ、今回合意した日本からの経済支援や、安全保障面での協力を高く評価し、これまでの良好な関係を維持する姿勢を明確にしました。
Duterte on Japan: 'Closer than brother' - CNN Philippines
これにはすごく驚きました。
「どうせ、リップサービスだろ?」と言ってしまうには破格の表現です。
実際にどんな感じだったのか見てみたかったので、動画を探してみました。
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26日夜の晩餐会でも同じスピーチをしています。日本語通訳付きなので、公式記者会見よりもスピーチ全体が分かりやすい。こちらから紹介です。
前半分は安倍総理のスピーチ、ドゥテルテ大統領のスピーチは8分くらいから。(その場面は14分くらいから)。
(環境によっては、埋め込み動画の動画開始時間の設定がうまく働かないかもしれません。)
次の動画リンクは、動画の14分あたりから始まります。YouTube動画サイトに移動してごらんください(再生時間は、そこからスピーチが終わるまで3〜4分ほど)。
TAOS PUSONG SPEECH ni Duterte sa JAPAN napaMANGHA si Shinzo Abe at TAHIMIK na NAKINIG! - YouTube
通して聞いてみると、ドゥテルテ大統領は原稿を読んでいますが、その箇所の段落になると、少し熱を込めて話しはじめていることがよく分かります。
しかも、「...closer than a brother.(兄弟よりも親しい特別な友人)」と述べながら、チラッと日本語通訳の方に、「しっかりと翻訳してくださいね」とサインを送るかのように視線を送っている。
通訳さんが、その箇所の手前で言葉を詰まらせるところはとてもリアルです。日本語でどう表現して伝えたら良いか逡巡されたのでしょうか。少し違う表現を使われています。
記事テキストを読むだけでは分からない、生の声でした。
26日の公式記者会見の方(21分くらいから)。
日・フィリピン首脳会談等-平成28年10月26日 - 政府インターネットテレビ
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