pelicanmemo

海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

日中高級事務レベル海洋協議第6回会議、開催

日中高級事務レベル海洋協議第6回会議が、中国の海南省・海口市で開催された。第7回は日本で開催される予定。

日中両国の政府が海洋問題について話し合う実務者協議が9日まで中国の海南島で行われ、海上や空での偶発的な衝突を避けるための連絡メカニズムの運用開始を目指して、双方が引き続き努力することなどで一致しました。
日中海洋協議 連絡メカニズム運用開始へ努力で一致 | NHKニュース

 

これまでの会議では、日本側から,外務省,内閣官房(総合海洋政策本部事務局),文部科学省,水産庁,資源エネルギー庁,国土交通省,海上保安庁,環境省及び防衛省が参加していた。

今回(第6回)、はじめて文部科学省が参加しなかった。 

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【中国海警局】 漁政型3000トン級「海警2302」 30mm機関砲を装備

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(海上保安庁・第11管区海上保安本部/時事ドットコム)

12月4日、尖閣諸島の接続水域で、中国海警局の公船4隻が航行しているのが確認された。11月20日以来で、約2週間ぶり。翌5日には日本の領海に侵入した。
海上保安庁第11管区海上保安本部や、中国の国家海洋局の発表によると、4隻は「海警2305」「海警2308」「海警2151」、そして尖閣周辺で新たに「海警2302」が確認された。

4隻は、午前10時20分現在、久場島の北西と西北西およそ22キロの日本の領海内を航行しているということで、海上保安本部が直ちに領海から出るよう警告を続けています。
尖閣沖 中国海警局船4隻が領海侵入 政府が対策室 | NHKニュース(12/5)

尖閣沖 中国海警局船4隻が接続水域を航行 | NHKニュース(12/4) 

 

3000トン級「海警2302」は、30mm機関砲などを装備する武装船。これまでも同船や同型船について、中国ネットで見かけた新情報をもとに紹介や分析をしてきた。簡単にまとめておきたい。

 

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南シナ海、スカボロー礁、フィリピン人漁師2人を中国海警局が救助、フィリピン沿岸警備隊へ引き渡し

20161204092117环球网よりスナップショット画像(12/4))

南シナ海のスカボロー礁(Scarborough Shoal、中国名:黄岩岛、フィリピン名(タガログ語):Panatag Shoal)で、11月21日、台風25号(トカゲ、Marce)の荒天の影響により、フィリピン、サンバレス州の漁船が沈没し、複数のフィリピン人漁師が行方不明になる海難事故が起こった。

仲間の漁船とフィリピン沿岸警備隊の巡視船2隻、そして、スカボロー礁の周辺にいた中国海警局の公船による捜索救助活動が行われた。

12月1日には中国海警局が2人を救助し「海警3501」で保護、天気が回復した後の2日午後に、フィリピン沿岸警備隊の「TUBBATAHA(トゥバタハ)」へと引き渡されている。

スカボロー礁は中国が実効支配した2012年以降、中国公船の妨害で比漁民が近寄れない状態が続いていた。しかし、今年10月のドゥテルテ大統領の訪中後、中国側は妨害を中止。漁民は操業を再開し、比当局の巡視艇も周辺に展開している。今回の漁民救助も、両国関係の改善を示す一例といえそうだ。

中国、スカボロー礁で比漁民救助=関係改善の一環か-南シナ海:時事ドットコム

2 Pinoy fishermen rescued | Inquirer News

2016年12月2日外交部发言人耿爽主持例行记者会 — 中华人民共和国外交部

 

大統領府広報部(Presidential Communications Office (PCO) )のマーティン・アンダナール(Martin Andanar)広報業務担当大臣は会見で、フィリピン人漁師2人の救助に対して感謝を表明している。
時事通信が伝えているように、フィリピンと中国との間の関係改善を示す一例と言えるだろう。

Palace thanks China for rescuing 2 Pinoy fishermen in disputed sea | ABS-CBN News
Palace thanks Chinese Coast Guard for rescuing 2 Pinoys – Update Philippines

 

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「九段線」から「十段線」へ 沖縄、与那国島沖に10本目

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昨日、中国海警局カテゴリーのブログ記事を書いていて、「中国は ...「九段線」という国際法を無視して一方的に決めた境界線を・・・」と書いたけれども、やっぱり違和感がある。

「九段線」という"用語"はともかく、中国政府・行政組織が公式に10本目を載せた地図を公開しているので実情とは違っている。書きそこねていたネタ。メモ。

 

「九段線(Nine-dash Line)」という"用語"だと割り切って使ってきたけれども、「それって南シナ海の話で、日本とは関係のない話なんじゃない?」と誤解してイメージされそうだ。

 

 

別に新たな知見というわけではない。中国の地図やパスポートの透かしに10本目が記されている。2014年にアメリカ合衆国国務省の公式レポートもあるし、日本メディアでも報道されている。

中国当局の認可によって2014年6月に新たに発行された中国の“公式地図”。「九段線」は台湾東岸に破線が1本加わり、何と知らぬ間に「十段線」へと進化を遂げていた=2014年6月27日、中国・湖南省長沙市(AP)

静かに「九段線」を論破 中国は猛反発 - SankeiBiz

--(追記:2023/09/03)----------------

SankeiBizのサービスが終了していたため、引用した記事「静かに「九段線」を論破 中国は猛反発 - SankeiBiz(2014.12.16付)」は閲覧できなくなっていました。

ウェブアーカイブ・サイト archive.org で保存されていましたので、そちらを参照してください。

(archive.org) | 静かに「九段線」を論破 中国は猛反発 (1/4ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
--(追記ここまで)------------------

 

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【中国海警局】 孟宏偉局長、インドネシア海上安全保障局の長官とはじめての会談

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11月24日、インドネシア海上安全保障局(BAKAMLA(Badan Keamanan Laut)RI(*)のArie Soedewo中将が、中国の北京で、中国海警局の孟宏偉局長とはじめての会談を行った。(海上安全保障局(BAKAMLA)は実質的に、インドネシアの沿岸警備隊、コーストガードとなるだろう組織。)

 

8月の、ベトナム沿岸警備隊のグエン・クアン・ダム(Nguyen Quang Dam、阮光淡)司令官との会談に続く、大きな動きと考えられる。

【中国海警局】 孟宏偉局長、ベトナム沿岸警備隊の司令官と第一回会談 - pelicanmemo(2016-09-02)
【中国海警局】 「海警46305」 ベトナムを公式訪問 南シナ海の周辺国への訪問ははじめて - pelicanmemo(2016-11-12)

 

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