(大连日报数字报)
中国の空母「遼寧」号の写真などを撮影、売却した中国人男性2人が、遼寧省大連市で拘束された。大連の現地メディアが報道した。
報道によると、ネットの求人情報やSNSを通して、記者や雑誌編集を名乗る人物から接触があり、報酬に魅力を感じて応じたそうだ。
「カメラやスマホで撮影して、ネットで送信する簡単なお仕事」で、割の良い"アルバイト"として始めている。
外国人の関与や、スパイが協力者を募る手口を詳しく報道している。昨年11月に制定された「反スパイ法(反间谍法)」の検挙例であり、手を染めた経緯が典型的なので社会を啓蒙するためだろう。
Ads by Google
中国初の空母、写真500枚売却の男にスパイ容疑か(3/10|AFPBB News)
大連日報ほかが詳しく伝えている。
ニュース映像。取り調べの映像、検挙した時の映像など。(3分45秒)
男子向境外间谍提供500余辽宁舰照 曝审讯现场 - YouTube
韓(韩)という名字の29歳男性(既婚)は失職した後、ネットで求職活動をしていたところ、"記者"と自称する者から接触を受けた。
張(张)という名字の23歳男性は、月給約4千元の仕事に就いていた。ある日、スマホの中国SNS(QQ)を通して自称"外国の雑誌の編集"という知らない人から"友だち"申請を受ける。
どちらも、報道で使いたいからと写真の撮影を依頼され、相応の謝礼を提示された。韓某(29)は失業中で生活が苦しいため、張某(23)は割の良い"アルバイト"だと考えて、応じたそうだ。
制限区域に不法侵入したり、軍事企業に潜り込んで、スマホやカメラで撮影しネットを使って外国への送信を繰り返していた。そのうち、"記者"の指示を受けて、北京で行われた発表会や航空展に入り込んで、映像・音声を録画、資料を撮影するなど、深みに嵌まり込んでいく。
短期"アルバイト"で受け取った金額は、韓某は約9万元(約174万円)、張某は約4万元(約78万円)。
張某は、もっと稼ぎたくなったので仕事を辞めたそうだ。(´ ・ω・`)アラアラ 検挙時には、定期的に撮りつづけた空母「遼寧」号の写真500枚などが押収されている。
(YouTube)(男性の顔のボカシは、管理人による。)
プロどころか、ミリオタやマニアでもなさそうな普通ぽい人たち。
そんなにホイホイと入り込んでいけるものか不思議なのだが、ホイホイと入り込めたようだ。具体的な事はほとんど出てこないが、保安体制が緩かったと感じられる。
二人は取り調べに対して、家族の生活のためや、贅沢をしたかった、と金銭的な動機で始めたと答えている。
大連中級人民法院は被告人2人に、懲役8年と6年、違法所得に対して追徴金を科す判決を下した。
一场从“兼职”到间谍的沦陷(大连日报数字报)
给境外“媒体”兼职俩小伙成间谍(大连晚报数字报)
男子向境外间谍提供500张辽宁舰照片被捕(北京青年报电子版)
めも
スパイ事件と聞いて背景を調べてみたら、ハニートラップも、秘密兵器も出てこず、普通な感じだった。あえてそういう報道をしているのかもしれないが。