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【感染症】 米国、ハワイ州、新生児でジカ熱のウイルス確認 母親が妊娠中にブラジルで感染と

https://www.flickr.com/photos/56598064@N06/5283441969

photo by Sanofi Pasteur

米国ハワイ州で、脳障害がある新生児が、蚊が媒介するジカ熱のウイルスに感染していたことが確認された。米国疾病予防管理センター(CDC)が発表した。

ニュースタイトルを見て、最初、ぎょっとしたが、母親が2015年5月にブラジルに滞在し、ジカ熱とみられる症状を発症しているため、妊娠中に母子感染したとみられている。

 

 

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ブラジル保健省は昨年11月、妊婦のジカウイルス感染が胎児に影響しているとして国家緊急事態宣言を出した。

米国CDCは1月15日に、ジカ熱に関する中南米・カリブ海地域の14の国・地域への旅行ガイドラインを発表した。
母体のジカ感染と子供の小頭症との因果関係には触れていないが、妊婦や妊娠しようとしている女性は、蚊に刺されないよう特別な予防措置をとることを勧めている。 

 

米国では、プエルトリコ自治連邦区ではじめての地域内感染が確認された。

テキサス州ヒューストン市でも1月に、ラテンアメリカの国への旅行から帰国した人に輸入感染例が出ている。米国南部、特にテキサス州とフロリダ州での感染拡大が危惧されている。

 

ハワイの新生児の感染例について、米国CDCの Tom Skinner 報道官はロイターの取材に対して「ハワイでジカ・ウイルスが広まっているという兆候は無い」と発表しつつも、「しかし私は、米国にジカ熱の輸入例が出てきており、もしウイルスの地域感染が出始めたとしても不思議はないことを、わたしたちが理解するのは重要だと考えている。」と感想を述べている。

"There's no indication at this point that there's any Zika virus circulating in Hawaii," CDC spokesman Tom Skinner told Reuters.

"But I think its important for us to understand that there are going to be imported cases of Zika to the United States and we won't be surprised if we start to see some local transmission of the virus," Skinner said

Baby born in Hawaii with brain damage confirmed to have Zika infection | Reuters

 

妊婦や、子供を作ることを検討している方々は特に気をつけるべきでしょう。

 

日本では、オセアニアや東南アジアからの帰国者(複数)に、ジカ・ウイルス感染が確認されている(輸入例)。

1月12日、厚生労働省検疫所(FORTH)が、プエルトリコでのジカウイルス発生状況についてと、ブラジルでの小頭症の発生状況について、別記事ながらも同時に発表を行った。

危険性の高い地域を旅行する人々、特に妊娠中の女性では、防蚊対策への基本的な注意が払われるべきです。これらには、明るい色の、長袖の上下衣服の着用、防虫剤の使用、確実に蚊が部屋は入るのを防ぐための網戸の設置などがあります。

FORTH|新着情報|ジカウイルス発生状況について -プエルトリコ米国自治連邦区

FORTH|新着情報|小頭症の発生状況 -ブラジル 

ブラジル:小頭症児急増…蚊媒介感染症、妊婦は渡航自粛を(2015年12月28日|毎日新聞)

 

ーー(追記:01/21)ーーーーーーーーーーーーーーーー

国立感染症研究所から「ジカウイルス感染症(ジカ熱)のリスクアセスメント」が発表された。また厚生労働省から「ジカ熱に関する情報提供」の自治体と検疫所向け事務連絡と報道発表が発表された。

ジカウイルス感染症(ジカ熱)のリスクアセスメント」(pdfファイル)

ジカ熱に関する情報提供について |報道発表資料|厚生労働省

ーー(追記ここまで)ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

今年8月のブラジル、リオ・デ・ジャネイロ、そして2020年の東京オリンピック・パラリンピック。

国内に侵入されたらテロリスト以上に無差別で攻撃され、もし一旦、根付いたのならそこから撲滅するは難しい。個々人の予防と、国内の防疫体制が重要となるだろう。

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