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海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

【感染症】 中国、ジカ熱の防疫管理規則(第二版)を通知 中国国内での予防対策などを追加

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photo by frankieleon

中国、国家衛生・計画生育委員会(国家衛計委)は4月1日、「ジカ・ウイルス感染症防疫管理規則(寨卡病毒病防控方案(第二版))」を通知した。

 

国家卫生计生委办公厅关于印发寨卡病毒病防控方案(第二版)的通知 - 中华人民共和国国家卫生和计划生育委员会

中华人民共和国国家卫生和计划生育委员会

 

第一版と第二版をざっと見比べてみたところ、ジカ・ウイルス感染症について、2月以降に新たに分かった知見を追加し、中国国内での予防対策を追加して強調していた。これについて少し。

【感染症】 中国、ジカ熱の防疫管理規則(第一版)を通知 - pelicanmemo (2016/2/8) 

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第二版では、感染経路に性的接触による感染を追加し、患者の管理(病例管理 )項目でも発病後2〜3ヶ月の性行為を避けるか安全な方法をとるように書かれている。

ジカ熱のウイルスを媒介する、ネッタイシマカの生息域が詳しくなり、ヒトスジシマカの生息域が追加された。

 

特に、「予防と管理コントロール措置(预防与控制措施)」の項目では、(一)「輸入の予防(预防输入)」(第一版)が「輸入と国内伝播の予防(预防输入及本地传播)」(第二版)へ見出しが変わり、「大衆に対する健康教育の展開(3.对群众开展健康教育 )」の項目が追加されている。

 

隣国のベトナムでも、ジカ熱のウイルスの国内感染者が2人報告された。
ベトナム:初のジカ熱の感染者を確認(4/5|毎日新聞)

中国では、今はまだ蚊のシーズンではないので外国からの輸入例だけだ。それでも感染者数はすでに2ケタになっている。

 

中国国内ではまず、海南省や雲南省の一部地域、広東省雷州半島など、ネッタイシマカ(埃及伊蚊)の生息域(台湾の、嘉義県以南と澎湖県の一部地域も記載されている。)で、ジカ熱のウイルスの国内感染者が確認されるのかもしれない。
(なぜか、ベトナムと接している広西チワン族自治区は載っていない。)

根据监测,我国与传播寨卡病毒有关的伊蚊种类主要为埃及伊蚊和白纹伊蚊,其中埃及伊蚊主要分布于海南省沿海市县及火山岩地区、广东省雷州半岛、云南省的西双版纳州、德宏州、临沧市,以及台湾嘉义县以南及澎湖县部分地区;白纹伊蚊则广泛分布于北至沈阳、大连,经天水、陇南,至西藏墨脱一线及其东南侧大部分地区。

中国が国内感染を防ぐことは、とても難しいだろう。