pelicanmemo

海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

【中国海警局】 海軍から移管された駆逐艦(旅大I型)、未だに改装されないまま放置

20170207063211(浩汉防务-微博)
(イメージ画像(海警31240は、ちょうど、尖閣周辺に居る))

2013年3月、中国海警局が正式に発足した。
中国の「五竜(五龙)」と呼ばれていた海上法執行機関(海上警備組織)のうち4つ(「海監」「海警(辺防海警)」「漁政」「海関」(*1) )の人員と船舶・航空機、職責が統合、再編された。
このうち中国海警局の発足前から、尖閣諸島の周辺海域へ海洋監視船を送り込んでいた「海監(国家海洋局中国海監総隊)」へは、再編の直前の1〜2年に、退役した海軍軍艦を複数隻、移管させている。

たとえば、今年9月に尖閣周辺で確認された「海警2337」は、もとは海監の海洋監視船「海監137」、その前は海軍の航洋曳船(*)「东拖830」で退役後に2012年11月に移管された。移管当時で船齢38年の老船であり、大掛かりな修理と改装が行われていた。(*) 外洋で海難救助などに従事するオーシャンタグ。

 

移管されたもと海軍軍艦は全て改装されて、海監総隊(その後は中国海警局)での任務についたものと思っていたが、実は、改装されずに係留されたままの駆逐艦もあることが分かった。

 

 【中国海警局】 中国海軍の退役軍艦5隻を改装 駆逐艦(旅大Ⅰ型)2隻とフリゲート(江衛I型)3隻か - pelicanmemo

中国海警局 カテゴリーの記事一覧 - pelicanmemo

 

Ads by Google

 


続きを読む

中国の国産4500m級有人深海潜水艇「深海勇士」号、海洋試験を終えて帰港

20171004061514
中新网より)

中国、国産の4500m級有人深海潜水艇「深海勇士」号と、海洋科学調査母船「探索一号」が10月3日、50数日間のはじめての海洋試験を完了して、海南省の三亜港へ帰港した。
今回、国産4500m級有人深海潜水艇が「深海勇士」号と、はじめて大きく報道された。

 

4500m級有人深海潜水艇は、国家高度技術研究発展計画(863計画)に基づいて、中国船舶重工集団702研究所をはじめとした国内の94の企業・団体が共同で、8年をかけて設計と研究開発が行われてきた。その基礎には、7000m級有人深海潜水艇「蛟竜」号での研究開発と運用の実績がある。

「蛟竜」号の国産化率は約60%だったが、「深海勇士」号では耐圧殻や浮力材などが国産化され、重要な装備で91.3%、主要な装備でも86.4%まで高められている。

 

「深海勇士」号の総設計師である胡震によると、海洋試験の結果、国産の耐圧殻、浮力材(シンタクチック・フォーム)、リチウム電池、推進器、高圧海水ポンプ、マニピュレータ、液圧システム、音響通信、水中測位、コントロール・ソフトウェア等の10のキーテクノロジーの装備の信頼性が確かめられた。

「深海勇士」号の設計最大深度は4500m級で、中国の主な海域と国際海域での海底資源開発が、基本的にカバーされている。中国らしい現実的な計画だ。 

(それぞれの装備についての概略は、拙ブログの関連記事をご参照ください。)

中国の国産4500m級有人深海潜水艇 国産化率は90%以上に - pelicanmemo (2017-05-02)

深海 カテゴリーの記事一覧 - pelicanmemo

 

Ads by Google

 


続きを読む

日本はレアアースを数百年分も備蓄? -中国メディア 元ネタを調べてみた

Rare Earth Elements
(photo by Terence Wright) 

2017年に入ってから希少金属の価格が上がっている。それに合わせてレアメタル(レアアースなど)がふたたび注目されている。

そんな中、中国などの海外ニュースサイトのレコード・チャイナの9月27日付けの記事で「日本のレアアースの備蓄量が数百年分にも上る」という変な内容があった。これについて少し。 

そして、「日米欧は中国のレアアースをむしり始めている」と主張する。記事は日本について、「レアアースを生産しないが、レアアースの世界的な保有、消費、輸出大国になっている。備蓄量は数百年分にも上る」と指摘。米国についても、「レアアース資源の保護に病的で、90年代半ばから採掘をやめ、中国から毎年、大量かつ廉価な輸入へと切り替えた」と論じた。
(赤字強調は管理人による)

中国のレアアースをむしり始めた日米欧―中国メディア - Record China

Ads by Google

 


続きを読む

#メキシコ地震 | 日本の救助隊が5日ぶりに救助した白い小型犬、無事に家族のもとへ

20170926193414(via. twitter)

(地震で行方不明になったペットや、救助されたペットの飼い主を探すために開設された、ツイッターのアカウントMascotas Sismo CDMXより)
「倒壊した建物の中に取り残されました。救助を待っています。連絡をください。」

 

今月19日、メキシコ中部で発生したM7.1の地震で大きな被害を受けた首都メキシコ・シティで、発災から5日たった24日に、日本の国際緊急援助隊・救助チームによって、倒壊したビルから、白い小型犬が救出されました。内外で大きく報道されました。

このわんちゃんの名前は "Junior"、6才のミニチュア・シュナウザー。

 

現地メディアの報道とSNSによると、飼い主の家族も無事で、Juniorは倒壊したビルの下敷きになったものと思っていたけれども、再会できて幸せだと話しています。

メキシコ赤十字から、家族のもとへと帰ったようです。目立った怪我もなさそうで安心しました。😊

 


続きを読む

#メキシコ地震 | 海軍の救助犬フリーダが大人気、日本でマリーナと呼ばれる → メキシコで #MarinaChan かわいいと話題に

(¡Qué ternura! (なんて、かわいい!(少し意訳)) )

メキシコ中部で、9月19日午後1時すぎ(現地時間、日本時間の20日未明)に起きたM7.1の地震。首都のメキシコ・シティの一部や周辺地域でビルが倒壊するなどの被害が出ています。
(注:被害と捜索救助活動ばかり注目されていますが、ビルの倒壊など大きな被害が起きているのは、メキシコシティと周辺のごく一部です。観光への影響など、風評被害が起きないことを願います。)

  

そんな中、メキシコ・シティ (Ciudad de México)の倒壊した建物で、捜索救助活動をしている救助犬が話題となっています。

とくに、メキシコ海軍省(Secretaría de Marina)の救助犬、ラブラドール犬の "フリーダ (Frida)" (メス・6~7才)が大人気で、SNSを通して世界中に広まりました。(*1)

 

ーー(追記:02/17)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

#メキシコ地震 | 海軍の救助犬フリーダ(マリーナちゃん)、戌年の新年の縁起物に 新年快乐 #FridaRescatista - pelicanmemo

ーー(追記ここまで)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

 

海軍では50年以上前から「災害時の市民援助計画(PLAN MARINA)」を行っていて (*2)、災害時のための捜索救助犬の訓練と配属もその一環。(救助活動の報道写真で、救助隊員(ヒト)のベストの背中に「MARINA」「PLAN MARINA」の文字を見かけた方も多いと思います。)

日本では、その救助犬 "フリーダ" が付けているユニフォームに所属の海軍省(MARINA)と書いてあったことから、 "マリーナ"、"マリーナちゃん"と人気になりました。

それが、SNSを通して現地メキシコにも伝わって "Marina-Chan" かわいい、と話題になり、ハッシュタグ #MarinaChan まで出来て広まったようです。

ニュース画像がすべてを物語っているような・・・😊 

'Frida' cautiva a los japoneses... la llaman 'Marina' por su 'chalequito' | Publimetro México (「フリーダ」は日本人を魅了しています...「ベスト」の文字から「マリーナ」と呼んでいます)

#MarinaChan ハッシュタグ on Twitter

#FridaRescatista ハッシュタグ on Twitter

実は管理人は、ツイッターで最初に見かけたときに「勘違いですよ。名前はフリーダです」ということを書いたのですが・・・、 こうなってくると野暮に感じられてきました。😊 

 

(注:在日本・メキシコ大使館の公式のツイッター・アカウントより)

Fuerza México. 

続きを読む