(via. twitter)
(地震で行方不明になったペットや、救助されたペットの飼い主を探すために開設された、ツイッターのアカウントMascotas Sismo CDMXより)
「倒壊した建物の中に取り残されました。救助を待っています。連絡をください。」
今月19日、メキシコ中部で発生したM7.1の地震で大きな被害を受けた首都メキシコ・シティで、発災から5日たった24日に、日本の国際緊急援助隊・救助チームによって、倒壊したビルから、白い小型犬が救出されました。内外で大きく報道されました。
このわんちゃんの名前は "Junior"、6才のミニチュア・シュナウザー。
El equipo japonés rescató a un perro! (a las 15hs del 24 de septiembre de 2017) #FuerzaMéxico #LazosJaponMexico pic.twitter.com/6lbu1F4KFR
— JapanEmb_Mexico (@JapanEmb_Mexico) 2017年9月24日
現地メディアの報道とSNSによると、飼い主の家族も無事で、Juniorは倒壊したビルの下敷きになったものと思っていたけれども、再会できて幸せだと話しています。
メキシコ赤十字から、家族のもとへと帰ったようです。目立った怪我もなさそうで安心しました。😊
El perrito rescatado en el multifamiliar de Tlalpan ya está con su familia. 😊🐶 pic.twitter.com/FdGpzrBN7a
— Ivette Morales (@ivemof) 2017年9月24日
Rescatan a perro del multifamiliar en Tlalpan - Grupo Milenio
メキシコ地震、日本の救助隊が犬を救出 発生から5日ぶり:AFPBB News
ーー(追記:9/29)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Facebookのシュナウザー犬コミュニティ"Schnauzer del Continente Americano"へ、飼い主さんがJuniorの写真を紹介していました。
パパさんがJuniorの写真を送ってくれました。いまは家族と会えてとてもハッピーです。
Su papito nos envió fotografías de Junior, ahora se encuentra con su familia y muy feliz.
Recuerdan a Junior el schnauzer... - Schnauzer del Continente Americano | Facebook
ーー(追記ここまで)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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日本から派遣された国際緊急援助隊・救助チームは、25日にメキシコ政府から更に救助が必要な被災現場はない旨連絡があり、同政府と協議した結果、現地での捜索救助活動を終えました。
メキシコにおける地震被害に対する国際消防救助隊の派遣について(第4報) - 平成29年9月26日13時00分 消防庁災害対策室 (pdfファイル)
メキシコにおける地震被害に対する国際緊急援助隊・救助チームの帰国 #FuerzaMéxico #LazosJaponMexico https://t.co/XKoww8KZRe pic.twitter.com/XDJs6HE180
— JapanEmb_Mexico (@JapanEmb_Mexico) 2017年9月26日
今回の、首都メキシコ・シティ(Ciudad de Mexico)と周辺に大きな被害をもたらしたM7.1の地震で起きた被害に対して、現地組織や日本を含む各国からの援助隊による捜索救助活動が行われています。
関連情報だけでなく噂や流言も、報道やネット・SNSなどで多くとびかっていました。
日本に関係するところでは、在メキシコの日本大使館が行っていた、ツイッター・SNSでのネットの情報発信が、的確で良い仕事をしていると感じています。
JapanEmb_Mexico (@JapanEmb_Mexico) | Twitter(在メキシコ日本大使館のツイッターの公式アカウント)
毎日の活動の画像ツイートだけでなく、例えば、日本の救助チームに関するフェイク・ニュースがあったのですが、大きく広がって変な方向で問題になる前に「日本の救助チームは、ビル倒壊の現場で、引き続き捜索救助活動を行っています」と写真を公開していました。(文章の最初の「Si!(はい。その通りです)」に注目。)
Sí! Sigue trabajando con extremo cuidado el Equipo Japonés de Auxilio para Desastres (a las 10 de la mañana del 24 de septiembre de 2017) pic.twitter.com/OzSN2Vb6Kt
— JapanEmb_Mexico (@JapanEmb_Mexico) 2017年9月24日
フェイク・ニュースは、ネットニュース・サイトが書いたデマで、日本の救助チームが被災地の現場から追い払われてしまい、怒って帰国するというもの。そこから政権批判へと繋げています(どこの国の嘘ニュースも変わりませんね)。 記事の中で、「日本の救助チームの隊長によると・・・ (Según el líder de los rescatistas japoneses, ...)」と書いてあり悪質です。
・・・とはいえ、初動の遅れや、現地の救助活動でのあまり良くない噂(いちいち、ツイートはしなかったけど)も聞いていたので、何かが起こっていて、それが元になっているのではないかと心配していました。
救助活動の間にM6の大きな地震があり、日本の救助チームが一時的に活動をとめていた頃なので、もしかすると、それをネタにフェイクをでっち上げたのかもしれません。
日本の救助チームが、ビル倒壊の現場にふたたび戻ったというニュースと、日本大使館からの公式の発表と写真が公開されたことで、一気にフェイク・ニュースだったと周知されました。
【メキシコ地震】海軍、陸軍、警察の救助チームが主導権争い 政府の機能不全に不満うずまく - 産経ニュース (2017.9.24)
メキシコ・メディアのニュースサイトやツイッター・SNSでも、この日本大使館からの発表や写真が使われているニュースを多く見かけます。ネットでの適切な情報発信を行っていると感じます。
次は、捜索救助活動の終了にあたって、国際緊急援助隊・救助チームの川崎敏秀団長による、メキシコの人々へのスペイン語でのメッセージ。
Palabras de agradecimiento y despedida por parte del Sr. Toshihide Kawasaki, líder del Equipo Japonés de Auxilio para Desastres pic.twitter.com/tDr36erSRa
— JapanEmb_Mexico (@JapanEmb_Mexico) 2017年9月25日
ちなみに、朝日新聞のサンパウロ支局が、9月19日(現地時間)の前にメキシコ南部で起こったM8.1の地震の被災地を取材しています。
首都の被害ばかりが注目されるなかで、こちらも良い仕事をしています。(😦え? このフレーズって古い?😆)
(@メキシコ南部)最貧地域を直撃した巨大地震:朝日新聞デジタル(9月26日)
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