中国海警局の5000トン級「海警2506」が、30mm機関砲2基を再装備した。中国の微博とネット掲示板で、撮影された画像が公開された。
「海警2506」は、もと農業部の漁業監視船「漁政206」。その前が中国海軍の海洋調査船なので、日本語ネット・SNSでよく「軍艦がー」というコメントが使われる船だった。
今回、新たに確認された"機関砲らしきもの(笑)"には、よくみる緑色のカバーがかかっている。拡大して画像処理をしてみたところ、「海警2901」の副砲の、单管30mm機関砲とシルエットが似ている。
(微博より)
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H/PJ17型单管30mm機関砲かもしれない。
(微博)
中国海軍「871 李四光号」の時は、同じところに、61型25mm連装機関砲が2基装備されていた。「漁政206」となった時に撤去されたそうだ(砲座は残っていた)。2015年の改修の後に30mm機関砲が搭載されたという噂があり、今回確認することができた。
「海警2506」は、もとは636型中遠洋調査船「海洋18号」。中国海軍「871 李四光号」→ 漁政局「漁政206」→ 海警局「海警2506」と、所属組織と名前を変えてきた(中国の古い公船でときどき見かけるパターン)。
全長129.82m、全幅17m。排水量5,872トン。巡航速度15ノット(最大18ノット)。航続距離15000海里。連続航行日数60日。主な任務は海洋調査で、重力、水深、海底の地形測量、潮位、水質調査、気象観測など多岐にわたる。特に音響探査能力に影響しないよう、エンジンの震動と音を抑える設計が行われていた。
2014年から2015年にかけて大規模な改修工事が行われ、船首に到達距離150mの高圧放水銃を新たに装備し、大型搭載艇も4隻となった。バウスラスターを追加して、発電機や操船システムも改装。法執行能力が強化されている。
(微博より)
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