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海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

世界海上保安機関長官級会合(第3回) 87ヶ国参加(新たに23ヶ国が参加、11ヶ国が不参加)

20231103151153(日本財団より)

10月31日から11月1日にかけて、「第3回世界海上保安機関長官級会合 (3rd Coast Guard Global Summit)」が東京都内で開催された。

本会合は、海洋資源の枯渇、気候変動による災害の増加など、様々な海洋課題に直面する世界の海上保安機関が、より効果的な連携や対応を議論する世界最大級プラットフォームとして、日本財団と海上保安庁が2017年に世界で初めて開催し、前回の2019年に引き続き、今回が3回目の開催となりました。

第3回世界海上保安機関長官級会合 開催報告 | 日本財団 (2023.11.02)

過去最大規模の「第3回世界海上保安機関長官級会合」を開催!~For Peaceful, Beautiful and Bountiful Seas~ - 海上保安庁

今回は世界87ヵ国から96の海上保安機関及び関係機関が参加した。

「世界海上保安機関長官級会合(CGGS: Coast Guard Global Summit)」は、第1回(2017年)、第2回(2019年)、今回の第3回(2023年)と東京で開催されてきた。次回からの開催国は立候補になるそうだ。次回(第4回)はどこが開催するのだろう?期待をしたい。

第3回会合は昨年(2022年)に開催の予定だったが、新型コロナ下だったこととロシアによるウクライナ侵略の影響で1年延長されただろう。

 

会合の詳しい内容は主催をした海上保安庁や日本財団の結果報告や、報道を見ていただくとして、このブログ記事では第3回での参加国の変化について書いてみたい。(発表概略をブログ記事末尾で引用した。)
(以下、国名を複数書くときは基本的に、海上保安庁が発表した資料の順番をもとにしている。)

 

世界海上保安機関長官級会合の今回(第3回)の報道では、ロシアが参加せず、ウクライナが初参加したところが特に取り上げられているようだ。

今回(第3回)は新たに23ヶ国(前回(第2回)比)が参加して、世界87ヵ国から96の海上保安機関及び関係機関が参加した。その一方で、実は、第2回会合に参加した国のうち11ヶ国が不参加だった。とくに大洋州の5ヶ国(マーシャル諸島共和国、ニウエ、トンガ王国、ツバル、バヌアツ共和国)の不参加が目を引く。

これら大洋州の5ヶ国に南太平洋での大きな地理上の偏りはみられない(ミクロネシア1、メラネシア1、ポリネシア3)。日本との外交関係、中国との関係や台湾との国交の有無が影響しているわけでもないようだ。ここ数年の太平洋諸国との懸念材料というと、今年の福島第一原発からのALPS処理水の海洋放出が始まったことが大きいのでそれが関連しているのではないだろうか。日本語ニュースでは触れられにくいところだろう。

太平洋共同体(Secretariat of the Pacific Community (SPC))も今回(第3回)は代表を送っていない。太平洋諸島フォーラム(Pacific Islands Forum(PIF))(16ヶ国と2地域)は、ALPS処理水の海洋放出に関して強い懸念と対処を表明参照した。議長国(クック諸島)は国際的な安全基準に合致と認識していると発言していても、PIF内で見解の相違があるという報道もあるロイター。それぞれの国内事情から積極的には参加しにくい国もあったのかもしれない。

 

赤い枠を付けた国が、前回(第2回)参加して今回(第3回)は参加しなかった大洋州の5ヶ国。
青い枠を付けた国が、今回(第3回)参加した大洋州の国家。
ソロモン諸島(Sokomon Islands)(黒い枠)は招待をしても参加はしていない。

20231103165249
(外務省の公式発表の画像に描画した)

 

世界海上保安機関長官級会合(第一回) 参加国・地域、国際機関 - pelicanmemo (2017-09-14)

世界海上保安機関長官級会合(第二回) 75カ国から76、国際組織を合わせて84の海上保安機関が参加 - pelicanmemo (2019-11-29)

海事 カテゴリーの記事一覧 - pelicanmemo

 

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20231103151150(日本財団より)

その他、世界海上保安機関長官級会合(第3回)では、ドイツとサウジアラビア、モーリシャス、ミャンマー、ブルネイ・ダルサラームが、前回(第2回)参加していたが今回(第3回)は参加しなかった。

中東では、サウジアラビアが参加しなかった。その一方で今回(第3回)新たにイラン、ヨルダン、カタール、オマーン、そしてエジプトが参加した。中東情勢に関連して、イランが参加するからサウジは同席したくないといった地域政治が理由でなければいいのだが…
(サウジアラビア(第2回会合に参加したのはサウジアラビア国境警備隊)。今回(第3回)新たに参加したのは、イラン(イラン沿岸警備隊(Coastal Guard of I.R. Iran))、ヨルダン(ヨルダン海軍)、カタール(カタール沿岸警備隊)、オマーン(オマーン王立警察沿岸警備隊)、エジプト(エジプト海軍)、)

 

ドイツは前回(第2回)参加していたけれども今回(第3回)は参加しなかった。

世界海上保安機関長官級会合(CGGS)を主催する海上保安庁と日本財団は、欧州各国の海上保安機関を招待しているんだけどスウェーデンやフィンランド、デンマークの北欧勢はいまいち腰が重い。ノルウェーやアイスランドは参加しているので、ロシアによるウクライナ侵略戦争による各国の国内政治への影響もあるのかもしれない。バルト3国では前回(第2回)はエストニアだけだったが、今回(第3回)はリトアニアとラトビアも参加した。

 

欧州からは、第1回会合(2017年)にフランス、ジョージア、ポルトガル、ロシア、アイルランドの5ヶ国が参加した。第2回会合(2019年)にイギリスやドイツ、スペイン、トルコなど17ヶ国が参加、今回の第3回会合(2023年)は20ヶ国が参加した。

国際組織では、欧州海上安全庁(European Maritime Safety Agency(EMSA))に加えて、欧州国境沿岸警備庁(European Border and Coast Guard Agency (FRONTEX))、欧州漁業管理庁(European Fisheries Control Agency(EFCA))が参加するとともに、欧州連合(European Union)の代表団も参加している。

2017年の第1回会合ではアジアが中心で、欧州の反応は静かだったことをおぼえている。しかし海洋安全保障のグレイゾーン領域での対応は、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要であり、地域の海だけでなく7つの海をまたいだ国際的な協力や連携が必要だと欧州でも認識されてきているのだろう。

スイス海軍・沿岸警備隊が参加する日を心待ちにしている🙂

 

 

前回(第2回)参加せず、今回(第3回)新たに参加した国・地域は23ヶ国。
このうちフィリピン、コスタリカ、香港の3ヶ国・地域は第1回に参加していて、なぜか第2回では参加一覧に入っていなかった。
その他、大洋州からミクロネシア連邦;中南米からバハマ、エクアドル、グアテマラ、コロンビア、ガイアナ、ジャマイカ、パラグアイ;欧州からラトビア 、リトアニア 、マルタ 、オランダ、ウクライナ;中東からイラン、ヨルダン、カタール、オマーン;アフリカからエジプト、ベナン、カメルーンが初めて参加した。国際組織では欧州漁業管理庁(EFCA)と欧州連合(CRIMARIO Ⅱ ・ ESIWA)の代表がはじめて参加した。
(*)CRIMARIO Ⅱ ・ ESIWA:CRIMARIO (Critical Maritime Routes Indo-Pacific) II(EUの海事能力構築イニシアチブ)第2フェイズ)・ESIWA (Enhancing Security Cooperation in and with Asia(アジアにおける欧州連合とアジアの安全保障協力の強化))

 

余談だが、

中国海警局から郁忠局長(少将)や海警司令部からの参加は無かったようだ。中国海警局の公式サイト・SNSに発表は無く中国メディアの報道も見当たらない。

テレビカメラが撮影した人たちだけが代表団の全員とは限らないけど、中央の初老の男性が武警少将なので代表の可能性が高い。手前右側の背を向けている男性は中校、正面左の男性は上校。

海上保安庁の発表によると、前回(第2回)は中国海警局と中国海事局の代表が参加したが今回(第3回)は中国海警局の代表だけが参加した。

20231103151855

 

 

--(追記:11/05)------------------ー

閉会後の11月4日に日本テレビが、参加国代表団をアテンドした海上保安官の様子を伝えた。開会式が開催される前の映像があり、この武警少将の男性が席についていた。中国海警局の代表はこの男性と確認できた。

番組では、パラオの代表団とアテンドをした福島海上保安部に所属する女性海上保安官に密着取材している。

世界の海上保安機関トップが集結 会議の裏の“オモテナシ”に密着|日テレNEWS NNN

 

【密着】世界の海上保安機関トップが集結 会議の裏の“オモテナシ” - YouTube

--(追記ここまで)------------------

 

 

https://www.kaiho.mlit.go.jp/info/kouhou/r5/k231101/k231101.pdf
 (https://www.kaiho.mlit.go.jp/info/kouhou/r5/k231101/k231101.pdf)

過去最大規模の「第3回世界海上保安機関長官級会合」を開催!~For Peaceful, Beautiful and Bountiful Seas~ - 海上保安庁

第3回世界海上保安機関長官級会合 開催報告 | 日本財団

 

第3回 世界海上保安機関長官級会合 に参加した、参加国・国際組織の海上保安組織等
(今回(第3回)は主催の海上保安庁のあとはABC順で記載されていた)

海上保安庁 Japan Coast Guard
アルジェリア沿岸警備隊 Algerian Coast Guard
アルゼンチン海軍 Naval Prefecture Argentine
オーストラリア国境警備隊/海上国境司令部 Australian Maritime Border Command
アゼルバイジャン国家国境庁 Coast Guard of State Border Service
バハマ国防軍 Royal Bahamas Defence Force
バーレーン沿岸警備隊 Bahrain Coast Guard
バングラデシュ沿岸警備隊 Bangladesh Coast Guard
ベルギー沿岸警備隊 Belgian Coast Guard
ベナン海軍 Beninese Navy
ブラジル海軍 Brazilian Navy
カンボジア国家警察 Cambodia National Police
カメルーン海軍 Cameroon Navy
カナダ沿岸警備隊 Canadian Coast Guard
チリ海軍水路海洋局 Directorate General of the Maritime Territory and Merchant Marine
中国海警局 China Coast Guard
コロンビア海軍 Colombian Navy
コロモ沿岸警備隊 Comoros Coast Guard
クック諸島警察 Cook Islands Police
コスタリカ沿岸警備隊 Costa Rica National Coast Guard Serice
ジブチ沿岸警備隊 Djibouti Coast Guard
エクアドル海軍 Ecuadorian Navy
エジプト海軍 Egyptian Navy
エルサルバドル海軍 Salvadorean Navy
エストニア国境警備隊 Estonian Police and Border Guard Bosrd
フィジー国軍 Republic of Fiji Military Forces
フランス海洋事務総局 General Secretariat for the sea
ジョージア内務省国境警察/沿岸警備隊 Georgian Coast Guard of the MIA Border Police of Georgia
ガーナ海事局 Ghana Maritime Authority
グアテマラ国防軍 National Defense of Guatemala
ガイアナ国防軍 Guyana Defence Force
ハイチ海運課 Service Maritime and Navigation of Haiti
ギリシャ沿岸警備隊 Hellenic Coast Guard
アイスランド沿岸警備隊 Icelandic Coast Guard
インド沿岸警備隊 Indian Coast Guard
インドネシア沿岸警備隊 Indonesia Coast Guard Badan Keamanan Laut Republik Indonesia
イラン沿岸警備隊 Coastal Guard of I.R. Iran
イタリア沿岸警備隊 Italian Coast Guard (Minstry of infrastructure and transport)
ジャマイカ沿岸警備隊 Jamaica Defence Force Coast Guard
ヨルダン海軍 Royal Jordanian Navy
ケニア沿岸警備隊 Kenya Coast Guard Service
キリバス警察 Kiribati Police Service
韓国海洋警察庁 Korea Coast Guard
ラトビア国境警備隊 State border guard of the Republic of Latvia
リトアニア国境警備隊 State Border Guard Service
マダガスカル海軍 Malagasy Naval Force
マレーシア海上法令執行庁 Malaysian Maritime Enforcement Agency
モルディブ沿岸警備隊 Coast Guard, Maldives National Defence Force
マルタ国軍 Armed forces of Malta
メキシコ海軍 Secretariat of the Navy
ミクロネシア国家警察 Department of Justice
ナウル警察 Nauru Police Force
オランダ沿岸警備隊 Netherlands Coastguard
ニュージーランド王立海軍 Royal New Zealand Navy
ナイジェリア海事安全庁 Nigerian Maritime Administration and Safety Agency
ノルウェー沿岸警備隊 Norwegian Coast Guard
オマーン王立警察沿岸警備隊 Royal Oman Police Coast Guard
パキスタン海上保安庁 Pakistan Maritime Security Agency
パラオ共和国 司法省/海上保安・魚類野生動物保護部Division of Maritime Security & Fish and Wildlife Protection, Ministry of Justice
パプアニューギニア国軍 Papua New Guinea Defence Force
パラグアイ海軍 Paraguayan Navy
ペルー沿岸警備港務総局 General Division of the Captaincies and Coast Guard - Peruvian Maritime Authority
フィリピン沿岸警備隊 Philippine Coast Guard
ポーランド国境警備隊 Polish Border Guard
ポルトガル海事局 General Directorate of the Maritime Authority
カタール沿岸警備隊 Qatar Coast Guard
ルーマニア国境警備隊 General Inspectorate of Romanian Border Police
セントクリストファー・ネービス沿岸警備隊 St Kitts Nevis Defence Force Coast Guard
セントビンセント及びグレナディーン諸島沿岸警備隊 St. vincent and the Grenadines Coast Guard
サモア警察 Ministry of Police, Peisons and Correction Services
セネガル海上保安・救助・環境調整担当高等庁 High Authority for the Coordination of Maritime Safety, Maritime Security and the Protection of the Marine Enviroment (HASSMAR)
セーシェル国防軍 Seychelles  Defence Forces
シエラレオネ海事局 Sierra Leone Maritime Administration
シンガポール警察沿岸警備隊 Singapore Police Force, Police Coast Guard
ソマリア沿岸警備隊 Somali Coastguard Recourses & Resaerch Centre (SCRRC)
南アフリカ海上安全局 South African Maritime Safety Authority
スペイン治安警察 Civil Guard Maritime Service (Guardia Civil)
スリランカ沿岸警備隊 Sri Lanka Coast Guard
タイ海上法令執行調整センター Thai Maritime Enforcement Command Center
東ティモール海洋警察 Timor -Leste Maritime Police
トリニダードトバゴ沿岸警備隊 Trinidad and Tobago Coast Guard
トルコ沿岸警備隊 Turkish Coast Guard
ウクライナ国境警備隊 State Border Guard Service of Ukraine
英国海事沿岸警備庁 Maritime Coast Guard Agency
米国沿岸警備隊 United States Coast Guard
ベトナム沿岸警備隊 Vietnam Coast Guard
香港警察 Hong Kong Police Force

 

世界海上保安機関長官級会合(第二回) 75カ国から76、国際組織を合わせて84の海上保安機関が参加 - pelicanmemo (2019-11-29)

世界海上保安機関長官級会合(第一回) 参加国・地域、国際機関 - pelicanmemo (2017-09-14)

 

世界の海上保安機関トップ集結…海保など主催「長官級会合」終了 石井長官「対話の場を持ち続けることが大事」|日テレNEWS NNN

世界の海上保安機関トップ級ら 対話や協力体制の構築の重要性を確認

 

世界の“海保”トップら東京に集結へ 30日から「世界海上保安機関長官級会合」開催|日テレNEWS NNN

【集結】世界の“海保”トップら…東京で「世界海上保安機関長官級会合」開催 - YouTube

世界の海保トップ、東京に 長官級会合でレセプション - 産経ニュース

各国の海保トップ会合で歓迎式典 岸田首相「対話を」|47NEWS(よんななニュース)

世界海保首长级会议在东京开幕 - 共同网

令和5年10月30日 世界海上保安機関長官級会合 | 総理の一日 | 首相官邸ホームページ

3rd Coast Guard Global Summit (The Prime Minister in Action) | Prime Minister's Office of Japan

世界海上保安機関長官級会合 - 海上保安庁

 

太平洋諸島フォーラム、福島原発廃水処理水(the Fukushima treated nuclear wastewater)に関する強い懸念に対処することを表明 | 笹川平和財団 - THE SASAKAWA PEACE FOUNDATION (2023年6月26日)

太平洋島しょ国、福島原発の処理水放出で見解相違も=クック諸島 | ロイター (2023年8月23日)

太平洋諸島フォーラム(PIF)|外務省

 

Crimario II - Interconnecting the Indo-Pacific

CRIMARIO - Critical Maritime Routes Indo-Pacific - EU

 

 

過去最大規模の「第3回世界海上保安機関長官級会合」を開催!~For Peaceful, Beautiful and Bountiful Seas~ - 海上保安庁

10月31日(火)及び11月1日(水)、海上保安庁と日本財団は、「第3回
世界海上保安機関長官級会合」を東京で共催しました。過去最大となる96の海上
保安機関等の代表が参加し、海上保安庁からは石井昌平長官が、日本財団からは笹
川陽平会長が出席し、石井長官が議長を務めました。
会合においては、
・ 世界の海上保安機関間の連携強化、対話拡大、世界中の知恵・技術・知識の結集の重要性を想起
・ 会合運営ガイドライン改正を支持し、もって会合を機能的、持続可能な枠組みとして維持していく決意を確認
・ 先進事例・経験・人材育成のための有益情報の共有のための専用ウェブサイトの構築・運用開始を支持
・ 人材育成オンラインプログラムの教育効果の高い手法の追求及び継続実施、専用ウェブサイトの活用を支持
・ 自動/無人運航船等の先端技術の活用策について知見を深め、将来性・適用可能性について認識などを内容とする議長総括を取りまとめました。

 

第3回世界海上保安機関長官級会合 開催報告 | 日本財団 (2023.11.02)

1.会議の結果概要
(1)会合運営ガイドライン
この会合をより機能的で持続可能な枠組みとするため、オンライン及びハイブリット形式による会合を可能とするほか、開催場所等の決定方法を明確化するなどの内容を含む、会合運営ガイドラインの改正案が支持された。

(2)情報共有手法
各国における先進的な成功事例や経験、人材育成のための有益な情報などを共有し、世界の海上保安機関間の情報共有及び能力向上を促進することを目的として構築を進めてきた専用ウェブサイトについて支持されたことから、以後、同ウェブサイトの公式運用が開始される。

(3)海上保安国際人材育成
「新たな教育機会」として実施してきたオンラインプログラム(オンラインを活用した世界の海上保安機関等の職員が聴講できる基調講演・パネルディスカッション)について、取り組み状況及び評価の報告を行い、その有効性を確認するとともに、今後、海上保安機関の教育機関等の専門家の出演を依頼するなど、より教育効果の高い方法を追求しながら同プログラムを継続実施していくことについて支持された。
また、今後、上記専用ウェブサイトに各海上保安機関の教育機関や研究所に関する情報を掲載するなどにより、内容を充実させることで、各海上保安機関の人材育成に資するプラットフォームとして活用していくことについても支持された。

(4)先進的な取り組みの発表
・無人・自動運航船等の先端技術の活用策

国際海事機関から無人・自動運航船に係る議論の進捗について、日本財団からは無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」の概要・最先端の取り組みを紹介した。
そのほか、オーストラリア、フランス、ノルウェー、イギリス及びアメリカから、それぞれ各国における取り組みなどについて発表がなされた。