【中国海警局】 3000トン級「海警2301」

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中国海警局はこの２〜３年に、２３隻の新型の3000トン級海警船を配備、あるいは進水をさせた。このうち、東シナ海を管轄する東海分局には８隻が配備される。

その設計から、いわゆる"海監型"3000トン級と、いわゆる"漁政型"3000トン級、そして「海警2301」の３種類がある。

8月2日からロシアのウラジオストクで行われた、北太平洋海上保安フォーラム（NPCGF (North Pacific Coast Guard Forum)）に、「海警2301」が派遣された。

この、3000トン級「海警2301」について少し。

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東シナ海を管轄する東海分局には新型の3000トン級海警船が８隻配備される。

"海監型"3000トン級４隻（「海警2305」「海警2306」「海警2307」「海警2308」）は、国家海洋局・中国海監総隊の「海警3383（海監83）」「海警2350（海監50）」をモデルシップとし、上部構造物が大きく改良している。海監が管理運用している。4隻すべてが尖閣諸島の周辺海域で確認され、頻繁に航行を繰り返している。

"漁政型"3000トン級３隻（「海警2302」「海警2303」「海警2304」）は、漁政（農業部東海区漁政局）が管理運用しているのだろう。（追記修正 2018/2/12：「海警2304」は江蘇海警総隊旗艦。）
沿岸での試験航海の様子はたまに話題になるが、これまでに、尖閣沖では確認はされていない（海保の発表はない）。

「海警2301」は、東海区漁政局が発注しており漁政の別タイプとされていた。唯一の新型電気推進（新型电推动力）と伝えられているが、情報がほとんど出てこなかった。

しかし、8月2日からロシアのウラジオストクで行われた北太平洋海上保安フォーラム（NPCGF (North Pacific Coast Guard Forum)）に、「海警2301」が派遣された。公安部に移管されたのだろうか？辺防海警部隊が管理運用していると考えられる。

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建造途中の画像から、

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隣にいる海監型3000トン級（全長98m、満載排水量3980トン）よりも、全長が少し長く一回り大きいようだ。

機関砲を装備している。

ブリッジの上にはよく見る装備群。マストは海監型3000トン級と同じトラス構造だ（漁政型3000トン級は一体構造）。 20160804072638

船体と、船橋構造物からヘリ格納庫までを一体化し、搭載艇（RHIB）と救命艇の設置場所のほかに凸凹を作らない構造は、海監型とも漁政型とも異なっている。

船舶同士の衝突時の耐性を高める意図があるようにも感じられる。

公安部・辺防海警部隊では、3000トン級の818型と2000トン級の718型の建造計画を進めている。すでに新型3000トン級の１隻目「海警46301」が進水した。
3000トン級818型は、建造中から、船体と上部構造物の様子が中国海軍の054型フリゲートと似ていると話題になっている。

美媒：中国054A版海警船将对邻国形成心理威慑 - 环球网（2016-06-03）

では、「海警2301」は、何のために新設計で１隻だけ作られているのか、分かりにくい。電動推進船（アジマス推進器？）を、辺防海警の次期海警船の１タイプとして売り込んでいるのだろうか？　それとも、海監と漁政に3000トン級を作るのなら、辺防海警にも１隻よこせと公安部が作らせたか？
（情報が少ないから妄想気味（苦笑））

「海警2301」を後ろ側から見てみよう。

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