(海上保安庁 / 八重山日報より)
海上保安庁 第十一管区海上保安本部は、11月3日に尖閣諸島の接続水域で、中国海警局に所属する艦船4隻の航行が確認されたと発表した。
八重山日報の11月4日付け記事によると、4隻は「海警1303」「海警1305」「海警1107」「海警2203」。「海警1107」が尖閣周辺で初めて確認された。
尖閣周辺に中国船4隻 9日連続航行 | 八重山日報 (2024-11-04)
「海警1107」は、もと中国人民解放軍海軍 東海艦隊 所属の056型コルベット(江島型, Jiangdao-class)「宿州」艦(舷号: 503)。
中国海軍から中国海警局へ、退役後に移管された初期型の056型コルベット22隻のうちの一隻で、中国海警局では直属第一局(上海)(*1)に所属する。
22隻の056型海警船のうち、直属第一局に配備されたのは「海警1107」「海警1108」「海警1109」の3隻と言われている。
尖閣諸島沖では、「海警1108」が2023年5月1日、「海警1109」が2024年7月8日にはじめて確認された。直属第一局の056型すべてが確認された。
一方、直属第二局(寧波)には056型海警船は配備されていないようだ。(*2)
ところで「海警1107」の写真はちょっとつぶれている。天気が悪い日に現れるから、いいカメラで撮ってもらえなかった。
「海警1108」
「海警1109」
(*1)中国の海警法には、海警機構は中国海警局およびその海区分局と直属局、省級海警局、市級海警局、海警業務ステーションが含まれる。(海警机构包括中国海警局及其海区分局和直属局、省级海警局、市级海警局、海警工作站。)と書かれているので、”東海分局の直属第一局”とはならない。”東海海区の直属第一局”ならセーフだろう。
(*2) 中国海軍の056型(初期型)コルベット22隻のうち東海艦隊に所属していた艦は9隻。残りの6隻は南シナ海を管轄する直属局2つと広東海警局へ移管された。
【中国海警局】尖閣沖で、もと中国海軍の056型コルベット海警船を初めて確認、「海警1108」、76mm砲を装備 - pelicanmemo (2023-05-02)
【中国海警局】尖閣沖、4隻すべてが機関砲を装備、6月の4隻に続いて2回目。 - pelicanmemo (2024-07-10)
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