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pelicanmemo

海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。|メモノメモ新館

中国が、南シナ海にフィリピン領の人工島を造成? ☞ 嘘です。

国際

20161028215114Pars Todayより)

フィリピンのドゥテルテ大統領が中国を公式訪問した際に、南シナ海でフィリピン領となる人工島を造成する事に合意した、という海外メディア日本語版の記事があった。

南シナ海で人工島の造成に当たっている中国企業が、「フィリピンとの合意に基づき、南シナ海にフィリピン領となる人工島も造成する」と表明しました。

中国が、南シナ海にフィリピン領の人工島を造成 - Pars Today

伝えたのは「Pars Today」というイランの海外ニュースサイトの日本語版。この名前はあまり知られていません。もと「イランラジオ日本語版」と聞いたら、「あっ!」と、すぐ思い当たる方もおられるのではないでしょうか。

 

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サイトの一番下に「古いウェブサイト」というリンクがありそこがイランラジオ日本語版に繋がっています(別に隠しているわけではない)

20161028215115イランラジオ日本語より)

 

このニュースは、フィリピンや中国のメディアが広く伝えています。

"人工島"が作られるのは、ドゥテルテ大統領が市長を務めていたダバオ市で、当たり前の事ですが、最初っからフィリピンの領土での話です。 

ダバオ市は、フィリピン南部にあるミンダナオ島の、南部のダバオ湾の奥に位置しています。無理に"〜海"をつけて表現するなら、南シナ海ではなく西太平洋。

例えるなら、日本は「東シナ海に、日本領となる“お台場”という人工島を造成した」と言っているようなものですね。

 

20161028215116

(Google Mapより https://www.google.co.jp/maps/@7.2535867,125.1764141,6z) 

(管理人注:記事公開後に、記事スナップショット画像や地図画像などを追加・追記するかもしれません。追加と追記をしました。)

 

・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・ 

工事は、中国の中交疏浚(集团)股份有限公司(CCCC Dredging(Group) Company Limited.)が、フィリピンのMega Harbour Port and Development Inc.と契約した。

ドゥテルテ政権は、“グローバル・ミンダナオ”計画の一環として、メガ・ハーバーポート・プロジェクトをすすめている。ダバオ市の干拓地に4つの人工島を造成して、広さが208ヘクタール(約2平方キロメートル)の、商業施設、集合住宅地、港湾と工業地域を作る計画で、東アジア成長地域の中心として発展が期待されている。完成予定は2019年末。

CCCCは、ドゥテルテ大統領が市長をつとめていた、フィリピン南部、ミンダナオ島のダバオ市の干拓地208ヘクタール(約2平方キロメートル)に4つの人工島を建設する。

CCCC Dredging will create four artificial islands totalling 208 hectares of reclaimed land in Davao, the port city on the southern island of Mindanao where Duterte was mayor, the Beijing Youth Daily reported.
(赤字強調、補足説明は管理人による)

Dredge report: firm that built China's islands gets Philippines deal (10/27 | GMA News)

该项目位于菲律宾南部棉兰老岛达沃市,项目将沿达沃湾约8千米海岸线进行填海造地,填海面积208公顷,分四个岛进行开发建设,并将用于政府公办、商业、住宅、港口码头及工业等用地。

曾在南海填岛的中国企业,将为菲律宾填海造地208公顷(10/24|观察者网)

(注:达沃湾(ダバオ湾))

メガ・ハーバー・プロジェクトがフィリピン南部ミンダナオ島のダバオシティで実施(フィリピン・プライマー)

Pars Today日本語版(元、イランラジオ(IRIB)日本語版)が参照したという、フランス通信(AFP?)の記事はわざわざ探す気にもならなかった。 

 

海外メディア日本語版はけっこう多く、中にはひどい記事もある。よくある。

元の記事を多段階に翻訳した結果、情報の劣化が激しくなり間違いになってしまったり、転載を繰り返したことで情報が欠落して間違えてしまったり、単純な誤訳だったり、元の記事がウソだったり・・・、そうなった原因はいろいろあるのだろう。もしかすると最初から、外国を煽るための、まったくの嘘の記事もあるのかもしれない。

釣られないように、ご用心、ご用心。

 

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