(via. 国家海洋局南海分局)
6月19日、中国南部の海南省の博鳌国際空港で、国家海洋局の南シナ海を管轄する南海分局 南海航空支隊の、国産の中型固定翼機 "新舟60(MA-60)"型「中国海监 B-5002」機の入列式典が行われた。
首架中远程特种海上监测飞机“中国海监B-5002”入列南海分局
試験飛行が行われた後、監視観測等の任務につく。そう遠くない時期に、南シナ海の、台湾やベトナム、フィリピンなど各国と中国との領有権争いが起きている島への飛行と、空からの法執行活動の発表と報道があるだろう。
東シナ海も、他人事ではない。
中国海監 東海航空支隊に「Y-12F」型機 中型航空機「MA-60(新舟60)」型機も - pelicanmemo(2017/5/25)
Ads by Google
(via. 国家海洋局南海分局)
"新舟60(MA-60)"型は、西安飛機工業公司(西安飞机工业(集团)有限责任公司)が、「運-7(运-7, Y-7)」型(*)を改良して設計・製造した、中国国産の、双発ターボプロップの中型航空機。
(*)「Antonov-24」「Antonov-26」をベースとして設計・製造した中型輸送機(コピーともライセンス生産とも言われる)。
全長24.71m、全幅29.2m、全高8.85m。自重13,700kg。最大航続距離2450km。最大飛行高度7620m、最大巡航速度514km/h。("新舟60"機の数値)
海上保安庁の中型航空機、ボンバル300と比較できるだろう。
「中国海監B-5002」機には、遠隔探査、監視観測、通信、捜索救助システムなどを装備している。海洋行政法執行、海域使用管理、海洋環境保護、海島の開発と利用、海洋権益の擁護など、多くの航空監視観測、海洋科学研究と海上捜索救助等の公益任務につく。
運航と整備は中飛通用公航空司(中飞通用航空有限责任公司)に依託される。
中国海警局が正式に発足する時に、船艇・航空機・人員が統合された。しかし中国海監の航空機(固定翼機・ヘリコプター)は未だに「中国海监」「CMS」の文字とマークのままで、中国海警局のマークにはなってはいない。
(via. 国家海洋局南海分局)
ちなみに、博鳌国際空港(博鳌国际机场)は、ボアオ・アジア・フォーラムが開催される海南省瓊海市のリゾート地、博鰲(ボアオ,Boao)に2016年末に開港した国際空港。海口美蘭国際空港(海口美兰国际机场)、三亜鳳凰国際空港(三亚凤凰国际机场)に続く海南省3つめの国際空港。
MA60 (航空機) - Wikipedia、新舟60 - 维基百科(Wikipedia)、新舟60_百度百科
【中国海警局】新型の航空機・ヘリの配備間近か? 空からの監視、法執行能力も拡充へ - pelicanmemo(2015/03/16)
中国海警局 カテゴリーの記事一覧 - pelicanmemo