pelicanmemo

海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

インターポール(ICPO)の孟宏偉総裁が行方不明に 中国へ一時帰国後、拘束か? | 中国海警局の初代局長

国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)(本部、フランス(リヨン))の孟宏偉総裁が、中国へ一時帰国した後に、リヨン在住の夫人が連絡が取れなくなり、通報によって、リヨンの検察当局が捜査を始めたそうだ。仏Europa1、香港SCMP、ほかが伝えた。

ーー(追記:10/08)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

中国共産党中央規律検査委員会・中華人民共和国国家監察委員会は、10月7日深夜、「違法行為を犯した疑いで取り調べが行われている」と発表した。

公安部副部长孟宏伟涉嫌违法接受国家监委监察调查 - 中央纪委国家监委网站

ICPOは、18日未明、公式ツイッターで、孟宏偉総裁の辞意の表明を受けたと発表した。
副総裁の1人の韓国のキム・ジョンヤン(KIM Jong Yang, 김종양 , 金鍾陽)副総裁(任期2015-2018)が総裁代行に就き、11月のUAE(ドバイ)での総会で新総裁が選出される。

INTERPOL on Twitter: "Statement by the INTERPOL General Secretariat on the resignation of Meng Hongwei.… "

ICPO執行委員会(2018年3月末現在) - 警視庁

ーー(追記ここまで)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

 

孟宏偉(孟宏伟 (Meng Hongwei))は、中国の公安部の副部長(正部級)、副総警監警銜。2016年11月にインターポールの総裁に、中国人としてはじめて選出された。

2013年から2017年12月まで、中国海警局の局長(初代)・国家海洋局副局長を兼任していた。公安部の党組委員だったが、今年4月に外されている。

香港の英語日刊紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)は情報筋の話として、孟氏が中国当局から取り調べを受けていると伝えた。孟氏は「中国に到着してすぐに連れ去られた」という。取り調べの内容や孟氏の所在は不明。

ICPO中国人総裁が行方不明=一時帰国後、取り調べか:時事ドットコム 

孟宏偉は数日前に、ストックホルムから中国への航空便で帰国した。夫人によると、最近、ソーシャル・ネットワークと電話で脅迫を受けていたとも伝えられている。

Quelques jours plus tôt, selon des sources concordantes, il avait rejoint la Chine en avion depuis Stockholm. «Mme Meng indiquait également avoir récemment reçu des menaces via les réseaux sociaux et par téléphone», a ajouté le ministère.
(赤字強調は管理人による)

Le président chinois d'Interpol porté disparu, la France «préoccupée» - Le figaro

(追記10/8:夫人のSNSアカウントに、25日午後12時すぎに、孟宏偉のアカウントから刃物のイラストが送られた。危険を示すものだそうだ。これの事かもしれない。(Agence France-Presse on Twitter))

インターポール(国際刑事警察機構)の新総裁に中国公安部の孟宏偉副部長 中国海警局局長、国家海洋局副局長など兼任 - pelicanmemo (2016-11-11)

 

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メキシコで、海軍の災害救助犬 フリーダたちの切手が発行 #19S 🇲🇽🐶

メキシコ郵便は、海軍省の災害救助犬たち、フリーダ、エビルとエコーの切手を発行しました。

 

メキシコ海軍省の災害救助犬の "フリーダ (Frida)、エビル(Evil), エコー(Ecko) 達は、2017年9月19日に起こった中部メキシコのM7.1の地震の時、首都メキシコ・シティのビル倒壊現場での捜索活躍が話題となり、いまでも人気者です。

1年前、世界的にも紹介されていて、日本で付いた"マリーナちゃん (Marina-chan)"の愛称は、ツイッター・SNSを通してメキシコへも伝わって、ネットだけでなくメキシコ・メディアでも好意的に広まっていました。

 

#メキシコ地震 | 海軍の救助犬フリーダが大人気、日本でマリーナと呼ばれる → メキシコで #MarinaChan かわいいと話題に - pelicanmemo (2017-09-24)

  

メキシコ郵政事業体 (SEPOMEX (El Servicio Postal Mexicano - Correos de México)) 発行の、海軍省 (SEMAR (Secretaria de Marina - Armada de México)) の災害救助犬たちの切手セットは、全国の郵便局で発売されるそうです。

 

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農林水産省 :国慶節の、肉製品のお土産・手土産に注意、持ち込み禁止。 | アフリカ豚コレラ、鳥インフル、口蹄疫、豚コレラ、など

中国(中華人民共和国)は、10月1日の国慶節の祝日に合わせて1週間近い連休です。


日本への中国人観光客や、日本居住者への訪問と手土産、あるいは帰郷した後に再来日する中国の人もおられることでしょう。

農林水産省・動物検疫所は、特に「国慶節」に焦点を合わせて、肉製品や動物由来製品のほとんどは、持ち込みが禁止されていることの注意情報を出しています。

 

もしかしたら、なんとなく、"お役所"は、"配慮"や"忖度"をしそうなイメージがあるのではないでしょうか? にもかかわらず、この、ピンポイントで警戒を促す対応。 
それだけ、危機的な状況に直面しています。ご注意ください。

肉製品の日本への持ち込み

現在、中国では、豚やいのししの病気であるアフリカ豚コレラが発生中です。
また、口蹄疫や鳥インフルエンザなど、牛や鶏などの家畜の病気も発生しているため、これらの病気の侵入を防ぐため、肉製品や動物由来製品のほとんどは、日本へ持ち込むことができません。
不正な持ち込みは、罰則の対象となりますのでご注意ください。
(赤字強調は管理人による)

国慶節期間に日本へ入国・日本から出国される皆様へ:動物検疫所

 

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【アフリカ豚コレラ】 ロシアでは200万頭、全豚の8.3%を殺処分? | サッカー・ワールドカップで中国へ拡大か?(2/2)

20180827224001(農林水産省)

8月3日、中国の遼寧省瀋陽市で、アジアではじめてのアフリカ豚コレラ(ASF)の発生が確認されてから、発生した省は増え、9月14日には内モンゴル自治区での発生が発表されました。9月24日までに、8つの省の20の市区でのASF発生が発表されています。

 

(続きです。タイトルは同じにしましたが "ロシアでは200万頭、全豚の8.3%を殺処分? "という部分は前半部分です。)

アフリカ豚コレラ、ロシアでは200万頭、全豚の8.3%を殺処分? | サッカー・ワールドカップで中国へ拡大か?(1/2) - pelicanmemo

 

アフリカ豚コレラについて:農林水産省

・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・

中国のアフリカ豚コレラ(African Swine Fever, ASF)の発生について、どうも、米中貿易戦争というホットな話題と絡めて、中国のアフリカ豚コレラが発生した、というストーリーを語りたい人が多いよう。

「2018年7月に、中国はロシアから豚肉24万トンを輸入」はデマです。 

ロシアからの豚肉の輸入は認められていません。密輸でというならべつですが。

中国のアフリカ豚コレラ、ウイルスはロシアから? | ロシアから中国への豚肉輸出は無かった 誤発表、フェイク・ニュース、そして陰謀論へ - pelicanmemo (2018-08-31)  

 

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【アフリカ豚コレラ】 ロシアでは200万頭、全豚の8.3%を殺処分? | サッカー・ワールドカップで中国へ拡大か?(1/2)

20180827224000(農林水産省)
8月3日、中国の遼寧省瀋陽市で、アジアではじめてのアフリカ豚コレラ(ASF)の発生が確認されてから、発生した省は増え、9月14日には内モンゴル自治区での発生が発表されました。9月24日までに、8つの省の20の市区でのASF発生が発表されています。

 

アフリカ豚コレラ(ASF)は、20世紀はじめにケニアではじめて確認され、アフリカとイタリアの一部(サルジニア諸島)に存在していた豚やイノシシの感染症。2007年にジョージア(もとグルジア)に侵入。コーカサスからチェチェン、ロシアへ伝播し、東ヨーロッパの国々へも広がっています。

ロシアでは、主にロシア西部の東ヨーロッパに近いあたりで流行しています。2017年にはウラル山脈を越えてロシア中部へ、2017年3月にはシベリアのイルクーツク州での発生が確認されました。

 

日本メディアでは、岐阜市の豚コレラ(古典的豚コレラ(Classical Swine Fever (CSF))の話題は多いですが、名前が似ている、中国のアフリカ豚コレラ(African Swine Fever(ASF))についての報道は少なく、あっても情報が偏っていたり、間違ったデータを元にした記事やコメントを多く見かけます。

特に、中国メディアの記事や中国国外の中国語メディア発の情報を鵜呑みにして、そのまま使っているものもあるよう。

 

9月19日付けの日経ビジネスオンラインの記事「日本も要警戒を 中国でアフリカ豚コレラが猛威 疑われる米中貿易戦争の悪影響」でも、正しい情報と間違った情報を組み合わせて"ストーリー"を作っているようで、読んでいてもやもやします。

そこで間違っているところと、ほかの原因の可能性について、少し。

 

日本も要警戒を 中国でアフリカ豚コレラが猛威:日経ビジネスオンライン

  • 2017年3月に、ロシア東部のイルクーツクで大流行?
  • 2017年に、ロシアではASF感染によって、ロシアの全豚の8.3%にあたる200万頭が殺処分された?

また、日本メディアで紹介したものは見かけていませんが、2018年6月〜7月にロシアで開催されたサッカー・ワールドカップの影響で、中国へASFウイルスが侵入という説が出ています。
ジカ熱のウイルスの南米への拡大は、ワールドカップが原因とも言われます。大量のヒトやモノの移動は、感染症が国際的に拡大する大きな要因のひとつです。

 

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