pelicanmemo

海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

【アフリカ豚コレラ】 オーストラリア、旅客の手荷物や国際郵便からウイルス検出 国内への侵入を防ぐため厳戒体制

20190120190345(DAWR)

東欧やロシア西部、中国で発生が続くアフリカ豚コレラ。

周辺の国でも、空港や港で、中国からの旅行者・渡航者が持ち込んだ豚製品(ソーセージや餃子など)から、アフリカ豚コレラ(African Swine Fever(ASF))のウイルスのDNAが検出されている(アジアではこれまでに、韓国、日本、台湾、タイで発表があった)。

 

オーストラリア連邦政府農業・水資源省(Australian Government Department of Agriculture and Water Resources; DAWR)は1月17日、国内に違法に持ち込まれようとしていた旅行者の手荷物や国際郵便から見つかった豚製品、152サンプルのうち6つでアフリカ豚コレラ(ASF)のウイルスを検出したと発表した。

Keeping Australia free from African Swine Fever - Department of Agriculture and Water Resources

Protecting Australia from African Swine Fever - Australian Animal Health Laboratory (AAHL) - CSIRO

 

農業・水資源省のバイオ・セキュリティ部門の責任者Lyn O’Connell氏は、押収された豚製品の中からウイルスが発見されても、「オーストラリアに、アフリカ豚コレラ(ASF)は無い」という状況は変わらない、しかし、(ASFウイルスを検出という)分析の結果は、オーストラリアの厳しいバイオ・セキュリティ(防疫対策)を継続的に守ることの重要性を示していると話している。

アフリカ豚コレラ(ASF)を防ぐため、帰国者や旅行者、国際郵便を送る人を含む全ての関係者が、この脅威に対応するため、防疫での役割を果たすことが求められていると、注意を即した。

オーストラリアは、空港などでの入国前の検疫がとても厳しいことで有名だ。

オンライン購入でも、豚肉・豚製品をオーストラリア国内へ持ち込むことは出来ない。

 

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中国海軍はじめての練習帆船「破浪」号 試験航海へ

20190119075037 
搜狐新闻より(本图来源于网络,版权归属于原作者)图源:@浩汉防务-菜兵)

1月18日、中国海軍のはじめての練習帆船「破浪」号が、試験航海へ出航と思われる写真が、中国ネット・SNSで公開された。 

練習帆船「破浪」号は、3本マストのバーク型帆船。舷号は86。(注:「波浪」号ではない) 
艦名は「乘风破浪(乗風破浪)」、“順風に乗って波を切って進む”から付けられた。
全長85m、全幅11m、標準排水量1200トン余。帆総面積2630平方m。最大帆走速度18ノット。

2016年5月に建造が始まり、2017年末に進水。大連市の"海軍大連艦艇学院"の訓練艦支隊に配備された。

20190119075042(图源:@陈越-漫步海边) 

 

中国海軍はじめての練習帆船 艦名「破浪」号 2017年末に進水予定 - pelicanmemo (2016-09-28)

 

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【アフリカ豚コレラ】 モンゴル国、6つの県で確認 | ロシアでモンゴル国のソーセージからも検出 (追記あり)

20190115200943(via.MNB.mn)

モンゴル国の中央獣医ラボラトリー(SCVL)は12日、4つの県でアフリカ豚コレラが確認されたと発表した。
モンゴルの地元メディアと、中国の新華社通信が報じた。

 

4つの県(アイマク,аймаг)は、中部地方の、ボルガン県(Булган аймаг)、オルホン県(Орхон аймаг)、ドンドゴビ県(Дундговь аймаг)と、首都ウランバートルを囲むトゥブ県(Төв аймаг)

中国の新華社通信の記事によると約250頭が死亡。モンゴル国立公共放送によると、Баян-Өндөр郡(オルホン県)とЖаргалант郡(トゥブ県北部の?)で合わせて239頭の死亡と報道されている。

 

地元メディアの関連記事を調べると、養豚場・養豚農家の飼育豚でのアフリカ豚コレラ(African Swine Fever(ASF))の発症と死亡の発生例だけではなく、豚肉加工品や食料残滓のサンプルからのASFウイルスの検出も、発表に含まれているようだ。
(追記:国際獣疫事務局(OIE)から、ボルガン県での1件のASF発生が発表された(OIE)。(発症85頭・死亡85頭。死亡総数214頭)
(追記1/19:OIEから、オルホン県、トゥブ県、ドンドゴビ県で、合わせて4件のASF発生が発表された(OIE)。)
(追記:ロシアでモンゴル国の会社の輸入ソーセージからウイルスが検出された。詳しくは記事末尾に追記)

(追記 4/28:その後、モンゴル国でのアフリカ豚コレラ(ASF)の発生拡大は報告されていない。詳しくは記事末尾に追記)

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韓国海軍、レーダー照射 | 低空飛行 「距離500m・高度150m」のP−1哨戒機はどう見える?

20190104121719

(Googleストリートビューのスナップショット画像を加工した。。P-1哨戒機の画像は「出典:海上自衛隊ホームページ」よりお借りした。赤字や赤線・矢印などは管理人による。)

韓国海軍の艦艇による火器管制レーダー照射問題。

韓国国防部と韓国メディアの発表と報道によると、自衛隊のP-1哨戒機は、韓国海軍の「971 広開土大王(クァンゲト・デワン(광개토 대왕))」駆逐艦から距離500m、高度150mを 「威嚇的な低空飛行(저공위협비행)」をしたそうです。

500mの距離で、150mの高さを飛んでいる航空機(全長38m)が、どんな風に見えるものなのか、いまいちイメージ出来なかったので、調べてみました。

 

東京駅丸の内出口から皇居前広場への行幸通りが、まっすぐで広々としており、訪れた人は多く、韓国や外国の方にもわかりやすいでしょう。

東京駅の上をP-1哨戒機が飛行している、というイメージで作ってみました。

 

東京駅から皇居の方へ、行幸通りを約500mは、日比谷通りを越え、和田倉濠を越えたところの皇居外苑の噴水の前あたり。(東京駅の真上を飛行中という状況をイメージしたので、こころもち駅に近い位置のストリービュー画像を使用した。)
和田倉噴水公園 | 皇居外苑 | 一般財団法人国民公園協会

東京駅、丸の内駅舎の中央部の高さは約28m。
高度150mは、約5.4個分に相当する。
丸の内駅舎のみどころ|Tokyo Station City

自衛隊のP-1哨戒機は全長38m。
P-1哨戒機の画像は、海上自衛隊のオフィシャルサイトからお借りした。
少し斜めから撮影された画像だったので、縮尺を2割ほど大きめにした(実際よりも、こころもち大きく感じられるだろう)

哨戒機「P-1」|航空機(固定翼)|装備品|海上自衛隊 〔JMSDF〕 オフィシャルサイト

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中国、1万m級・フルデプス有人深海潜水艇、耐圧殻の溶接、終了

20181228221614
(央视网より)

12月15日、中国の1万メートル級有人深海潜水艇の耐圧殻の、南半球と北半球の溶接が行われた。耐圧殻は高強度高靭性のチタン合金材料で作られ、壁の厚さは105mm、直径2m、重量6トン。中国の自主研究開発により製造された。

万米潜器“载人舱球壳”一次焊接成型 - 中国海洋报

 

中国フルデプスの耐圧殻の製造工程について簡単に書いておこう。

耐圧殻は、まずチタン合金の板のプレスによる熱間成形によって、2つの半球が別々に製造される。これらは北半球、南半球と呼ばれる。

20171101071525央视网より)

中国、1万メートル級のフルデプス有人深海潜水艇、耐圧殻の熱間成形に成功 - pelicanmemo (2017-11-26)

 

次に、覗き窓やコニカルハッチ、ケーブル等の貫通金物のための機械加工、溶接、熱処理等が行われる。

20180402070203央视网より)

中国、1万m級・フルデプス有人深海潜水艇、耐圧殻の溶接、始まる。 - pelicanmemo (2018-04-04)

そして今回、"北半球"と"南半球"とを"赤道"で接合して球状にする、高真空チャンバーでの溶接作業が行われた。

 

中国の資料と報道によると、中国の1万m級フルデプス有人深海潜水艇の耐圧殻の製造方法は、日本の「しんかい6500」とだいたい同じのようだ。

「しんかい6500」の資料が参考として分かりやすいだろう。
(中国フルデプスの工程は、現在、2段目の最後「赤道電子ビーム溶接」。)

20180403193443

『「しんかい6500」耐圧殻の設計・製作』 海洋科学技術センター試験研究報告 第23号(1990/03/01 )(pdfファイル)より 

http://www.godac.jamstec.go.jp/catalog/data/doc_catalog/media/shiken23_18.pdf

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