中国、１万メートル級のフルデプス有人深海潜水艇、耐圧殻の熱間成形に成功

 
（央视网より）

中国で研究開発が進められている、１万メートル級有人深海潜水艇のチタン合金製耐圧殻の製造の様子が公開された。

１万メートル級有人深海潜水艇（11000ｍ級とも）の耐圧殻は、チタンの都とも呼ばれる陝西省宝鶏市の、宝鶏チタン工業（宝鸡钛业股份有限公司）で製造されている。

チタン合金の円形の圧延板を、プレスによって熱間成形を行って半球にする。一次熱間成形と二次熱間成形の様子が公開された。 

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（央视网より）

この後、覗き窓やコニカルハッチ、ケーブル等の貫通金物のための加工と溶接、熱処理等が行われる。

ーー（追記：11/29）ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ハッチや覗き窓のための穴開け加工が行われた。

（央视网 より）

万米载人潜水器 载人球舱完成“门窗”开孔 - 央视网

万米载人潜水器载人球舱完成“门窗”开孔 2020年将海试-新华网

ーー（追記ここまで）ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

经过仔细检查，碗状物再次回炉加热，等待第二次冲压。10多个小时过去了，第二次冲压开始，“大碗”经过重锤的挤压塑形，变成一个完美的半圆，形状、圆度、壁厚都达到潜水器建造要求，载人球舱冲压成功。半球冲压成功后，将再制造一个相同直径的半球，两个半圆对在一起，形成完整球舱，后续还有加工，焊接，热处理等工作。 

核心构件取得突破！一起看，万米潜水器的载人舱是如何炼成的？ - 央视网

１万メートル級有人深海潜水艇は、使用限度30年で、水中調査や海底探査、海底開発等に使われる。計画では、2020年に完成の予定だ。

中国万米载人潜水器正在建造：核心构件载人球舱冲压成功 - 央视网

【中央电视台】中国万米载人潜水器正在建造，核心构件载人球舱冲压成功 - 中国科学院金属研究所 

核心构件取得突破！看万米潜水器载人舱如何炼成？- 中新网

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ところで・・・、

うちのブログでは、中国の7000m級有人深海潜水艇「蛟竜」号や、研究開発している11000ｍ級の"フルデプス"有人深海潜水艇「彩虹魚」、無人潜水艇と深海底着陸装置の研究開発計画（まとめて"彩虹鱼"とも呼ばれる）、等について紹介してきた。

今回のチタン合金製耐圧殻のニュースも、この「彩虹魚」フルデプス有人潜水艇のものだ。しかし一連の報道で「彩虹魚」の紹介はない。民間と大学が主導している計画なので、どこかで線をひいているのだろうか？近頃、報道や発表を見ていて、他にも、ちょっと戸惑うところもある。

その「彩虹魚」１万メートル級深海探査計画を立ち上げた、7000m級「蛟竜」号の副総設計師をつとめていた崔维成（崔維成）の、インタビューが広州日報に載っていた。 

11000ｍ級の"フルデプス"有人深海潜水艇の研究開発はいわば、三段跳び（ホップ・ステップ・ジャンプ）の２歩目が成功したところで、ほぼ予定通りに進められている。

「蛟竜」号は装備の約６割が外国製だった。１万メートル級は過半数が中国国内製になるようだ。

2018年末には水中試験が行われ、2019年から2020年には海洋試験とマリアナ海溝の最深部、１１０００メートルに挑戦する予定だ。 

万米深潜追梦人——对话“蛟龙号”副总设计师崔维成 -  广州日报(2017-11-07)

中国、1万メートル級深海探査計画 「彩虹魚」超深海探査器、マリアナ海溝の最深部のサンプル採取に成功 - pelicanmemo (2017-01-06)

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