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海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

【中国海警局】 『怪獣自衛隊』を、マ・ジ・メに検証してみた。

20200523222857月刊コミックバンチ 2020年7月号 Kindle版 より)

『怪獣自衛隊』(井上淳哉/企画協力:白土晴一)が、5月21日発売の月刊コミックバンチ2020年7月号から連載がはじまった。

本作はまず、尖閣諸島に謎の巨大生物が現れるところから始まる。

中国海警局が登場しており、当ブログとしては見逃せない展開だ。

 

ということで、本作第一話の中国海警局を、マ・ジ・メに 検証してツッコミをいれてみた。

 

 

この後、第一話冒頭のネタバレにつながる画像を引用しています。未読の方はご遠慮下さい。(いくつかの電子書籍サービスで、無料公開(要登録)されています)

ネタをネタと分からない野暮助は、この先へは入らずお帰りください。😊

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怪獣自衛隊 | コミックバンチweb

怪獣自衛隊 - 井上淳哉 / 第0話 | くらげバンチ

「BTOOOM!」井上淳哉がバンチで新連載、怪獣VS自衛隊のサバイバルバトル - コミックナタリー

怪獣自衛隊 1巻: バンチコミックス

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【新型コロナウイルス】 中国、吉林省と黒竜江省で“第2波” 武漢のウィルスや症状との違い

20200521055804<新聞1+1> CCTV より)

中国の東北部、黒竜江省と吉林省で、国外から入国や帰国してきた人によって新型コロナウィルス(SARS-Cov-2) の感染拡大があり、流行の“第2波”が起こっています。

特に吉林省では、ホットスポットとなった舒蘭市・吉林市で、封城(ロックダウン)が行われ、外出制限や移動制限など厳しい封鎖措置がとられています。

 

折りしも、延期して開催予定の全国人民代表大会(全人代)を前にして、第2波が起こってしまった。そのせいかどうかは分かりませんが、地方政府などの防疫対策が不十分であり、初期の対応がずさんで遅かったとして、吉林省舒蘭市の党委書記の解任をはじめとして、吉林市の衛生当局の幹部や、黒竜江省ハルビン市の副市長や院内感染が発生した病院の幹部らが解任されました。

 

吉林省の舒蘭市での感染拡大では、警察署の洗濯の仕事をしていた女性の感染が確認され、続いて家族や家族からの二次感染へと拡がったそう。この集団感染の発端は、警察官の制服にウィルスが付着していて、洗濯をする時に感染した可能性があると言われています。

吉林舒兰公安局洗衣工等12人相继确诊,254名密接者隔离 - 澎湃新闻

中国 吉林省 地元政府幹部6人解任 感染拡大の責任問われたか | NHKニュース 

 

中国東北部で起きている新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の第2波は、湖北省の武漢市から感染拡大した第1波と比べて、ウィルスや感染後の症状に違いが有るのか?それとも無いのか?、とても気になるところです。

5月19日の中央電視台(CCTV)の番組「新聞1+1」で、国家衛生健康委員会(国家衛健委)の治療専門家グループの邱海波医師が解説をしていました。 

 

ざっくりと書くと、黒竜江省と吉林省の症例は武漢のそれを比べると、発熱など症状は少なく、感染しやすくて、その一方で、肺の障害が主であり、腎臓や腸は少なく、重症例は10%未満と少ないそうです。
(引用含めて長いので、詳しくは後に後述)

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【中国海警局】 テレ朝「ワイドスクランブル」、5000トン級「海警2501(非武装)」の解説に「海警2506(機関砲装備)」

20200521180210(テレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」より)

尖閣諸島の領海で、日本漁船を、中国海警局の船2隻が追尾した事件、

これについて、テレビ朝日の午後のワイドショー番組「ワイドスクランブル」(*1)の5月21日の番組で取り上げられていたと、ツイッターで教えていただいた。
(*1)正しい番組名は「大下容子ワイド!スクランブル」

ツッコミどころ沢山な内容だったので、これについて少し。(詳しい前置きと解説は省略)
 

 

5月上旬に、沖縄県の与那国町漁協の漁船「瑞宝丸」を、日本の領海内で追尾して操業の監視をしていたのは、中国海警局の5000トン級「海警2501」と1000トン級「海警14603」の2隻。

番組では、特に5000トン級の中国公船が「海警2501」が日本漁船を追尾したと、海上保安庁が提供した写真を使って取り上げていた。

 20200521180214(テレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」より)

 

節子、それは「海警2501」やない、「海警2506」や・・・

 

しかも「海警2506」の名前の船は、今はもう無くなっています。

そもそも「海警2501」の画像は、海上保安庁からマスメディアを通して公表されている。なぜ、それを使わないのだろう? ひと目で違う船だと分かります。

20190902195819(海上保安庁, FNN)

テレビ朝日のワイドショーで、誰が調べたのか、画像を用意したのか、台本を書いたのか、それらは知らないけれど、いいかげんすぎる。

マスメディアが、視聴者に伝える最低限の事は、「正しい情報」を伝える事ではないのでしょうか?

 

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【中国海警局】 排水量12000トン「海警2901」 vs. 排水量6500トン「しきしま型」巡視船、という数字のトリック

20200517114100(海警2901(建造中(2014年)))

海上保安庁のしきしま型巡視船「PLH-31 しきしま」と中国海警局の、万トン級「海警2901」「海警5901(もと海警3901)」の、排水量について、「しきしま型は排水量6500トンで「海警2901」は排水量12000トンだ」と表面的な数字だけが比較されて使われている。

ときどきマスコミ記事で使われたり議員が使ったりで、広く誤解されているよう。

どちらも「排水量」「〜トン」と書かれていても定義が違う数字なので、うっかり勘違いをしないよう注意が必要だ。簡単に書いてみた。

 

20200517114108
しきしま型巡視船 - Wikipedia

海上保安庁のしきしま型(しきしま型/あきつしま型/れいめい型)巡視船、「PLH-31 しきしま」などの排水量でよく使われる公式船型の6500トンは“基準排水量”。

中国海警局の万トン級「海警2901」「海警5901(もと海警3901)(*1)」2隻についてよく使われる排水量12000トンは“満載排水量”。

海保のしきしま型巡視船と冷静に比較をしたいのなら、満載排水量9350トン(*2)の方を使う必要がある。

 

また、「PLH-31 しきしま」は全長150m・全幅16.5m、「海警2901」は全長165m・全幅22m(AIS登録情報)
たしかに大きいんだけど・・・、「6500トン vs. 12000トン」という数字の差からイメージされるほどではない。😊

20160324200217 (via. Google Map)

【中国海警局】 1万トン級「海警2901」と「PLH-31 しきしま」 写真で比較 - pelicanmemo (2016-03-24)

【中国海警局】 万トン級「海警2901」はそんなに大きいのか? | #ホウドウキョク #週刊安全保障 - pelicanmemo (2017-06-25)

 

満載排水量(full load displacement)は、乗組員や燃料・水など、計画上搭載できるもの全てを搭載した状態での排水量。
近年、多くの海軍ではこれを公式の諸元として使用している。

基準排水量(standard displacement)は、満載状態から燃料と水を差し引いた状態の排水量。
船の状態としては不自然に過ぎ実用的ではないため、近年では、この状態を諸元として使用する国はない。海上自衛隊や海上保安庁では公式の諸元として用いているが、実際には乗組員や食料、弾薬の重さも差し引いた値だそうだ。

船のなるほど 「トン数のいろいろ」

排水量 - Wikipedia

(*1)「海警3901」は、船の番号(舷号)が変更され「海警5901」となった。
(*2) しきしまの満載排水量は、公式発表ではないようだが、米国海軍の調査資料によるものなので、確からしい値だろう。 

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【中国海警局】 3日連続で領海侵入 「海警2501」「海警14603」の2隻が日本漁船を追尾

20200512060934(海上保安庁, FNN)  

5月8日、尖閣諸島の日本の領海に、中国海警局の船4隻が、午後4時頃から約2時間にわたって侵入し、午後4時50分頃に2隻が、領海内で操業中の日本の漁船に接近して追尾を行った。海上保安庁は、漁船の周囲に巡視船を配備して、安全確保にあたった。

4隻は、5000㌧級「海警2501」と1000㌧級の「海警2102」と「海警14603」、機関砲を装備した3000㌧級の「海警1304」。

そのうち、日本漁船を追尾・接近したのは「海警2501」と「海警14603」で、幸い、30mm機関砲を装備する3000㌧級「海警1304」では無かった。もし、日中の武装船同士が対峙していたら、現場の緊張感はさらに強まっていただろう。

 

「海警2501」から搭載艇が下ろされて、日本の漁船の臨検を試みていたのか、海保の巡視船の搭載艇と対峙していたのか、気になるところだが、日本と中国の公式発表とその報道からは分からない。
中国の外交部報道官の5月11日の記者会見では、漁船の追跡調査を行い、操業の停止と退去を(権利無く不法に(補足:ブログ管理人による))要求をしたこと、そして海上保安庁の巡視船の“妨害”に毅然として対応、という表現に止まっている。

 

海上保安庁第11管区海上保安本部によると、2013年の中国海警局の正式発足以来、同様の事例が4件あった。発足前も含めた回数は、産経ニュースの記事によると、確認中だそうだ。

第11管区海上保安本部は10日、過去に領海侵入した中国公船が日本漁船に接近した事例が、2013年の海警局発足以降、今回以外で計4件あったと発表した。 それによると ① 13年8月、日本漁船1隻へ中国公船4隻が接近 ② 同年10月、日本漁船4隻へ中国公船4隻が接近 ③ 14年8月、日本漁船3隻へ中国公船3隻が接近 ④ 19年5月、日本漁船1隻へ中国公船2隻が接近 ー の4件。
ただ、八重山日報の取材では、この4件以外にも同様の事例が確認されており、実際の数はさらに増える可能性がある。
海保は当初、一部メディアの取材に対し、同様の事例は過去に1件と回答していた。

八重山日報 公式ホームページ

八重山日報 2020年5月11日 - 新聞オンライン.COM

20200512122133

 

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