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海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

【中国海警局】 3日連続で領海侵入 「海警2501」「海警14603」の2隻が日本漁船を追尾

20200512060934(海上保安庁, FNN)  

5月8日、尖閣諸島の日本の領海に、中国海警局の船4隻が、午後4時頃から約2時間にわたって侵入し、午後4時50分頃に2隻が、領海内で操業中の日本の漁船に接近して追尾を行った。海上保安庁は、漁船の周囲に巡視船を配備して、安全確保にあたった。

4隻は、5000㌧級「海警2501」と1000㌧級の「海警2102」と「海警14603」、機関砲を装備した3000㌧級の「海警1304」。

そのうち、日本漁船を追尾・接近したのは「海警2501」と「海警14603」で、幸い、30mm機関砲を装備する3000㌧級「海警1304」では無かった。もし、日中の武装船同士が対峙していたら、現場の緊張感はさらに強まっていただろう。

 

「海警2501」から搭載艇が下ろされて、日本の漁船の臨検を試みていたのか、海保の巡視船の搭載艇と対峙していたのか、気になるところだが、日本と中国の公式発表とその報道からは分からない。
中国の外交部報道官の5月11日の記者会見では、漁船の追跡調査を行い、操業の停止と退去を(権利無く不法に(補足:ブログ管理人による))要求をしたこと、そして海上保安庁の巡視船の“妨害”に毅然として対応、という表現に止まっている。

 

海上保安庁第11管区海上保安本部によると、2013年の中国海警局の正式発足以来、同様の事例が4件あった。発足前も含めた回数は、産経ニュースの記事によると、確認中だそうだ。

第11管区海上保安本部は10日、過去に領海侵入した中国公船が日本漁船に接近した事例が、2013年の海警局発足以降、今回以外で計4件あったと発表した。 それによると ① 13年8月、日本漁船1隻へ中国公船4隻が接近 ② 同年10月、日本漁船4隻へ中国公船4隻が接近 ③ 14年8月、日本漁船3隻へ中国公船3隻が接近 ④ 19年5月、日本漁船1隻へ中国公船2隻が接近 ー の4件。
ただ、八重山日報の取材では、この4件以外にも同様の事例が確認されており、実際の数はさらに増える可能性がある。
海保は当初、一部メディアの取材に対し、同様の事例は過去に1件と回答していた。

八重山日報 公式ホームページ

八重山日報 2020年5月11日 - 新聞オンライン.COM

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中国海警局の船4隻は、5月8日は一旦、領海外に出たが、5月9日の午後6時過ぎから2隻が相次いで領海に侵入し、海保の巡視船が漁船の周囲で警戒にあたった。およそ26時間にわたって領海内に留まり、5月10日の午後8時半までに領海を出た。

日本漁船と海警局の船2隻は“漂泊”していたそうだ。漁船は、夜は集魚灯をつけて操業を行っていたのだろう。

 

海保11管は、接近した距離や追尾の状況について「警備上の観点から控える」と明らかにしていないが、関係者によると、漁船と海警局の船との距離は1km以上離れていたらしい。 

「海警2501」から搭載艇が、漂泊している間に、日本漁船の臨検を試みるため下ろされていたのかどうか気になるところ。漁船が帰港した後に、船長や関係者からなにか続報や、現場の写真が公開されるかもしれない。

 

漁船は、与那国島の与那国町漁業協同組合所属の瑞宝丸(9.7トン)。乗っていた3人にけがはない。
与那国町議会は11日の臨時会で、中国政府に厳重に抗議するとともに、日本国政府と沖縄県に対して、警戒監視体制の強化と安全操業を求める意見書を全会一致で可決した。

町議会の意見書の全文が、石垣市議会の仲間均議員のブログで転載されている。

尖閣諸島の歴史と現状 : 与那国町議会が意見書可決 (2020年05月11日)

 

当初、中国海警局の船2隻に追尾された日本漁船とは、昨年(2019年)5月に、この仲間均市議が乗り組んで尖閣沖で操業をした高洲丸(八重山漁協所属)ではないか?という観測が流れていた。ちょうど1年目の同じ5月なので、勘違いは仕方なかっただろう。

尖閣諸島の歴史と現状 : 中国公船が高洲丸を威嚇(2019年05月26日)

 

 

後になって「実は…」と言うのはなんなんだけど😓、

実は当ブログ管理人、そろそろ領海侵入があるかもしれないと予想していた。

昨年以前から、交代する数日前に4隻が領海侵入をする事が何度か起こっている。船隊4隻の交代は前回が4月15日であり、連続3回、一ヶ月間隔での交代が行われているので、次の交代は、現地の海況にも拠るが、5月15日前後かもしれない。

 

【中国海警局】 尖閣沖、海警局の船が1ヶ月ぶりで交代 | 新型コロナウイルスの流行の影響か? - pelicanmemo (2020-02-16)

 

 

尖閣諸島の歴史と現状:中国公船が我が国の領土を侵犯 (2020年05月09日)

尖閣諸島の歴史と現状:与那国町議会が意見書可決 (2020年05月11日)

  

以下、記録のため、時系列で一部引用。(5月11日夜に閲覧しテキストをコピーした)

 

海上保安本部によりますと、尖閣諸島の魚釣島の沖合で、8日午後4時ごろから中国海警局の船4隻が相次いで日本の領海に侵入しました。

4隻は、およそ2時間にわたって領海内を航行したあと、午後6時ごろまでに領海を出たということです。

尖閣沖 中国海警局の船4隻が一時領海に侵入 | NHKニュース (2020年5月8日 20時47分)

 

第11管区海上保安本部によりますと、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船4隻が8日午後4時ごろから、およそ2時間にわたって日本の領海に侵入しました。

このうちの2隻が、午後4時50分ごろ、尖閣諸島の魚釣島の西南西およそ12キロの海上で、操業中の日本の漁船に接近し、その後、追尾したということです。

海上保安本部は海警局の船に対して、直ちに領海から出るよう警告を行うとともに、漁船の安全を確保するため、周囲に巡視船を配備するなど、現場は一時、緊張状態になりました。

漁船には漁業者3人が乗っていて、いずれもけがなどはありませんでした。

尖閣沖 中国海警局が日本漁船に接近追尾 現場は一時緊張状態に | NHKニュース (2020年5月9日 5時28分)

日本漁船を一時追尾 領海侵入の中国公船―尖閣沖:時事ドットコム (2020年05月09日08時35分)

海保によると、尖閣周辺を航行中の中国船4隻が8日午後4時ごろから約2時間、相次いで領海に侵入。そのうち2隻が漁船に接近、追尾した。昨年5月にも同様の事案があり、2008年に中国船が尖閣周辺で確認されるようになってから今回で2回目という。

中国船が領海侵入、日本漁船を追尾 尖閣周辺で (写真=共同) :日本経済新聞 (2020/5/9 22:57)

尖閣沖 中国海警局船の領海侵入に外務省が抗議 | NHKニュース

 

同本部によると、2隻は午後6時5分ごろ、魚釣島西の領海に侵入。午後9時40分現在、同島北北西約11キロの海上にとどまっている。日本漁船が近くいるため、海保が安全確保に当たっている。

中国公船、2日連続領海侵入 日本漁船近くに―沖縄・尖閣沖:時事ドットコム (2020年05月09日23時33分)

 

第11管区海上保安本部は9日、日本の領海内に侵入した中国海警局の公船2隻が8日午後4時50分ごろ、尖閣諸島・魚釣島の西南西約12キロの海上で、操業中の日本漁船に接近し、追尾したと明らかにした。11管の巡視船が領海から退去するよう警告し、公船2隻は領海外に出たという。関係者によると、漁船は与那国町漁協所属で、乗っていた3人にけがはない。

11管は、接近した距離や追尾の状況について「警備上の観点から控える」と明らかにしていない。関係者によると、漁船と公船の距離は1キロ以上離れていたという。

 公船2隻は再び領海内に入り、9日午後、漁船に接近を開始。11管は「差し迫った距離ではない。公船、漁船共に漂泊状態」としている。

(中略)

11管によると、尖閣周辺を航行中の中国船4隻が8日午後4時ごろから約2時間、相次いで領海に侵入。そのうち2隻が漁船に接近、追尾した。昨年5月にも同様の事案があり、2008年に中国船が尖閣周辺で確認されるようになってから今回で2回目という。

沖縄の漁船を追尾 中国公船が尖閣周辺で 海保が領海からの退去を警告 | 沖縄タイムス+プラス ニュース (2020年5月10日 10:11)

第11管区海上保安本部(那覇市)は9日、尖閣諸島・魚釣島沖の領海に8日に侵入した中国公船が、操業中の日本漁船に接近し、追尾していたと発表した。操業中の漁船への接近や追尾は初めて。

尖閣沖領海侵入の中国公船2隻、日本漁船に接近・追尾…巡視船が間に入る : 国内 : ニュース : 読売新聞オンライン (2020/05/09 11:51)

 

第11管区海上保安本部(那覇)は10日、沖縄県・尖閣諸島周辺で領海侵入した中国海警局の船2隻が、引き続き領海内にとどまっていると発表した。
(中略)
海保によると、中国船2隻の付近では日本の漁船1隻が操業しているため、2隻に領海から退去するよう警告し、漁船の周囲に巡視船を配備して安全を確保している。

(中略)

また海保は10日、2013年の中国海警局発足以降、中国公船が日本の漁船に接近した回数は計4回だったと説明を訂正した。08年に尖閣周辺で確認されるようになってから、今月9日の接近で2回目としていた。発足前も含めた数は、確認中としている。

中国船の領海侵入続く 尖閣周辺で、3日連続 - 産経ニュース (2020.5.10 11:58)

 

  

沖縄県石垣市の尖閣諸島沖で中国海警局の「海警」2隻が領海侵入し、日本の漁船を一時追尾した問題で、2隻は10日午後8時20分ごろ魚釣島南西から日本の領海を出た。 

中国公船が領海出る 日本漁船追尾の2隻―沖縄・尖閣沖:時事ドットコム (2020年05月10日22時40分)

 

海上保安本部によりますと、尖閣諸島の魚釣島の沖合で、中国海警局の船2隻が9日、午後6時すぎから相次いで日本の領海に侵入しました。

2隻は、およそ26時間にわたって領海内にとどまるなどして10日、午後8時半までに領海を出たということです。

午後8時半現在、魚釣島の南西およそ24キロの領海のすぐ外側にある接続水域内を航行しているということで、海上保安本部が再び入らないよう警告と監視を続けています。

中国海警局の船は8日から3日連続で領海内に侵入していてこれは平成28年8月以来となります。

中国海警局の船2隻が領海侵入 26時間 | NHKニュース (2020年5月10日 23時08分)

 

尖閣沖 中国海警局が日本漁船追尾 中国が日本側を批判 | NHKニュース (2020年5月11日 19時50分)

尖閣追跡で中国報道官「騒ぎ起こすな」 日本に責任転嫁 - 産経ニュース (2020.5.11 18:39)

日本漁船は「違法操業」と批判 中国、尖閣巡り「固有の領土」 | 共同通信 (5/11 19:09)

2020年5月11日外交部发言人赵立坚主持例行记者会