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海外の話が多め。近頃は中国が多め(中国海警局・中国海監、深海潜水艇、感染症など)。

【H7N9鳥インフル】香港で3例目の感染者 病院関係者など17人を隔離

20150226202643 香港經濟日報/Yahoo 新聞香港

香港で、この冬の3例目の、H7N9鳥インフルエンザの感染者(輸入例)が確認された。
香港の61才男性で、隣の広東省東莞市から帰港した後に発症し、診察・入院後にH7N9鳥インフルエンザと確認された。

ただ、今回の例はこれだけでは終わらない。
病院関係者や患者、17人が予防的に隔離され、99人が医学的観察対象となる事態になっている。これについて少し。

 

東莞返港男子疑染H7N9(2/22|香港政府新聞網)

禽流翁求診 疑醫護3重「漏招」(2/25|香港經濟日報/Yahoo 新聞香港)
禽流翁求診 疑醫護3重「漏招」 沒問外遊紀錄 沒安排檢測 沒戴面罩(2/25|香港經濟日報網)

 

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61才男性は、高血圧とアルコール性肝炎の持病を持っている。
2月上旬と中旬に2度、広東省東莞市に行き、14日には市場で生きたニワトリを購入し自分で捌いて食べたそうだ。香港に帰港した後、16日に風邪症状を発症した。

ところが、病院の受診の時に"旅行歴"の聞き取りが行われず、発熱症状が無かったため季節性インフルエンザと考えられて内科病棟に入院してしまった。翌日の診察時には、東莞市への旅行歴があった事が分かったが、"生きた家禽"を扱う市場に行った事は伝えられなかった。
さらに、症状悪化した後、手術の為の準備の時に助手や麻酔医がマスクをしていないなど手落ちがあって、3度のミスが続いたことが分かっている。

しかも感染症の指定病院である、瑪嘉烈醫院(プリンセス・マーガレット病院)で起こった事で、病院の診療体制に不安が残る例となっている。

 

患者家族から、患者は東莞市の生きた家禽市場に言っていた事が伝えられ、H7N9鳥インフルエンザ・ウィルス陽性が確定したので、病院関係者や病室の患者など密接な接触者17人を予防的に隔離し、99人に症状が出ないか医学的観察が行われている。

H7N9鳥インフルエンザ・ウィルスは、ヒトへの感染力は強くない。重症の患者の体液に直接に接触するなど極めて密接に接触した場合(家族や介護者など)を除いて、ヒトからヒトへの感染は確認されていない。

治療準備にあたった病院関係者5人に症状はみられない。

 

中国では、これまでに約600人の感染者が確認されている。
内地で感染した後に香港で発症した例や、感染した後に渡航し外国(台湾、マレーシア、カナダ)で発症した例が確認されている。

 

H7N9鳥インフルエンザの予防のための情報は、在広州日本国総領事館の記事が参考になります。

鳥インフルエンザ関連情報|在広州日本国総領事館

在留邦人の皆様におかれましては、最新情報を随時確認の上、鳥インフルエンザへの感染を予防するため、以下の注意事項を参考に行動することをお勧めします。 

●生きた鳥を扱う市場や家禽飼育場への立入を避ける。
●死んだ鳥や放し飼いの家禽との接触を避ける。
●鳥の排泄物に汚染された物との接触を避ける。
●手洗い、うがいにつとめ、衛生管理を心がける。
●外出する場合には、人混みは出来るだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がける。
●突然の発熱や咳など、呼吸器感染症の症状が現れた場合には、速やかに最寄りの医療機関を受診する。  

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