(鸣谢:不怕城管的无牌小贩的微博)
中国ネット上で、新型の"高速"海警船の研究開発計画を示す画像が公開された。
日本と関係するところでは、今年8月から尖閣諸島の周辺海域で確認されている中国海警局の新型の5000トン級「海警2501」を建造している会社によるものだ。
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湖北省武漢市にある、武昌船舶重工集团有限公司(以下、武船重工)は、中国海軍の軍艦や、中国海監総隊や中国海警局の法執行船の建造も手掛けている、中国有数の軍事艦船の生産基地だ。旧名:武昌造船厂。
近年は、船舶の大型化および近代化を進めている。
日本と関係するところでは、今年夏から尖閣諸島の周辺海域で確認されている中国海警局の「海警2501」など5000トン級法執行船を建造している。
武船重工によると、国内の科学研究所や、交通運輸部直属の船舶技術検査組織である中国船级社(CCS)と共同で2000トン級、3000トン級の高速海警船(新一代高速海警船)の設計と評価を進めているそうだ。
新一代高速海警船は世界の最先端レベルの、自主研究開発の技術での建造を目指している。
エンジンの効率を20%高めて経済性をあげるとともに、最高速度は35ノットを目標とする。震動や騒音を減らして乗組員の負担を緩和し、劣悪な海況でも作業が出来る法執行任務を行えることを目指すそうだ。
配備された暁には、東シナ海や南シナ海の争議海域での"現代化"法執行活動に大きな影響を与えるだろう、と記されている。
紹介記事では、中国海警局など海上での法執行機関と、日本の海上保安庁を比較している。
中国は、新型3000トン級や4000トン級、5000トン級、さらには「海警2901」のような12000トン級の大型法執行船を多数建造することで、船艇のトン数は海保以上となった。しかし、海上保安庁には「あぶくま型」「ひだ型」「はてるま型」など最高速度が公称30ノットの巡視船がある。
中国海警局が最高速度35ノットの大型海警船を導入することで、尖閣諸島の周辺海域での劣勢を覆すことができるだろうと伝えている。
これは造船会社による、次世代船艇の受注を獲得するための広報活動の一つだと思うが、水面下ではこのような動きも進んでいることを見過ごしてはならない。
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