【アフリカ豚熱】インドではじめて発生　アッサム州で約2900頭死亡【ASF, アフリカ豚コレラ】

20200506111844 (The New Indian Express)

中国の遼寧省で、一昨年(2018年)8月に、アジアではじめての発生が確認されたアフリカ豚熱（アフリカ豚コレラ(ASF)）。東アジアから東南アジアで感染拡大が続いている。

5月3日、インドでのはじめてのASF（アフリカ豚熱（アフリカ豚コレラ））の発生が発表された。

ミャンマーに近い北東部に位置するアッサム州で発生し、ボパールの国立動物疫病高等研究所(National Institute of High Security Animal Diseases (NIHSAD))により、ASF(African Swine Fever)と確認された。

州動物畜産部門のアトゥール・ボラ(Atul Bora)大臣によると、5月5日午後5時の発表までに、東部の６つの県(*)の306の村で、飼育されていた約2904頭の豚の死亡が確認されている。

More pigs die in African swine fever in Assam, toll 2904- The New Indian Express

(*)６つの県の名前は、英語報道では具体的には載っていない。アッサム州東部の県（1. Tinsukia, 2. Dibrugarh, 3. Dhemaji, 4. Charaideo, 5. Sivasagar, 6. Lakhimpur, 7. Majuli, 8. Jorhat, (wikipedia(en))）あたりだろうか？

（追記 5/10：アッサム州の地元メディアによると、最初の報道の６つの県は "Sivasagar, Lakhimpur, Dibrugarh, Jorhat, Dhemaji and Biswanath." (TIME8 | 37 Pigs In Guwahati Die Of African Swine Fever)。その後、5月9日までに9つの県で発生し、計13,033頭が死亡した。）

（追記 5/25：OIEの発表によると、アッサム州の北に位置するアルナーチャル・プラデーシュ州でもASF発生があった。中部のPapum Pare地区とEast Siang地区。(OIE)）

20200506151127 赤い丸印が、アッサム州東部。インドではじめてASF発生した地域。
×印はASF発生が、公式発表されたおおよその地域。
中国は農業農村部から公式発表された地域だけ。その一方で、ベトナム北部〜ラオス北部〜シャン州南東部（ミャンマー）ではASF発生が多数発表されているので網掛けで表現した。