（Maurice Infoより）
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モーリシャス島の地元NGO "Eco-Sud" から、クラウド・ファンドによる支援が求められています。内容その他、詳しくは次のページをご覧下さい。
”Mauritius Oil Spill Cleaning 2020 - MV WAKASHIO”
NGO "Eco-Sud"の公式サイトはこちら。
Eco-Sud Ile Maurice - azir zordi pou dime
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南インド洋、アフリカに近い島国モーリシャスで、ばら積み貨物船「WAKASHIO」が座礁し、その後に燃料の重油が流出した。
サルベージ会社の関係者が、ヘリから船へと乗りこんで燃料流出対策などの作業を行っている。公開された写真から甲板にも大きな亀裂が生じていることが分かった。
船体の亀裂は、右舷と左舷の両方で複数が確認されている。最悪の場合、船体が２つに破壊され、これまで無事だった燃料タンクも破れてしまい燃料重油がさらに流出する危険性が出てきた。
（追記8/16：船体が２つに破壊された。燃料タンクの重油は8月13日まで大部分が安全に汲み出されており、流出は船倉に溜まっていた回収不能だった100㌧ほどにとどまった）
サルベージ会社は、「WAKASHIO」船上で破損した燃料タンクから残った重油の汲み出し作業などを試みている。とりあえず、破損した燃料タンク（容量1180㌧）に残っていた重油を汲み上げて、破損していないタンクへと移したそうだ。重油の流出は止まっている（記事公開時点）。しかし、悪天候によるうねりが高いため、他の船へ送ることは出来ず、作業も中断を繰り返している。
座礁した「WAKASHIO」を離礁させるには、下から支えるかフロートを付けて浮揚させて、オーシャンタグなど曳船で引っぱらなければならない。船体強度の低下により、その作業にも影響を与える。
座礁した後からの状況は、当アカウントのツイッターで連続スレッドで書いており、ブログ記事にもまとめたので、ご参照いただければ幸いです。
モーリシャス島、貨物船「WAKASHIO」が座礁、燃料油が大量に流出。何が起こっていたのか？ まとめ（~2020/08/07) - pelicanmemo（情報更新：2020/08/10）
ばら積み貨物船「WAKASHIO（わかしお）」は、所有は長鋪（ながしき）汽船（関連子会社のOKIYO MARITIME）で、運航は商船三井が担う。パナマ船籍。
商船三井や長鋪汽船のプレスリリースによると、7月25日（現地時間）（7月26日（日本時間）に座礁をし、8月6日から燃料油の流出が起こった。
当社運航船 座礁および油濁発生の件 | 商船三井 （2020.08.07）
OKIYO MARITIME COPR.(長鋪汽船株式会社 代表取締役:長鋪 慶明、本社:岡山県笠岡市の関連会社)所有のばら積み貨物船WAKASHIOが、モーリシャス島沖で現地時間7月25日19：25に座礁しました。
現地政府当局並びに関係機関の協力を仰ぎながら離礁を試みておりましたが、あいにく悪天候が続き作業がはかどらず、現地時間8月6日08：00に機関室右舷側の燃料タンクに亀裂が生じて燃料油が流出しました。現在、現地と協力して流出油の回収及び除去作業を続けております。当社船 座礁及び油濁発生の件 - 長鋪汽船株式会社（2020年8月8日）
－－（追記:8/16）－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
座礁したばら積み貨物船「Wakashio」は、8月15日の午後3時40分頃（現地時間）、２つに分断された。
サルベージマスターと国際タンカー船主汚染防止連盟（ITOPF）の監督のもと、船体の前半分はオーシャンタグによってゆっくりと牽引された。
島から遠く離れた海域で沈められるそうだ（少なくとも1000kmという情報も）。
La partie avant vers le large – Maurice Info (15 Août 2020)
Détachement du Wakashio : le plan de remorquage enclenché par ITOPF - Le Mauricien (15 Août 2020)
記事タイトルを「モーリシャス島、重油流出した貨物船「WAKASHIO」の亀裂拡大 船体が２つに分断される可能性も」から変更した。
－－（次頁に続く）－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
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－－（追記:8/11）－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
8月11日に新しい航空写真が公開された。
ばら積み貨物船「Wakashio」は、へし折れている。
Evacuation of 1000 tonnes fuel oil
— India in Mauritius (@HCI_PortLouis) August 11, 2020
from Wakashio by barge deployed by
Indian Oil (Mauritius) Ltd IOML
in progress #IndiaMauritius 🇮🇳🤝🇲🇺 pic.twitter.com/qC5IEDGLTB
解析した画像を作成してみた。
船体中央（太い赤い点線）に線をひいても、船尾中央への線（オレンジ色の点線）からずれている。そのあたりで、へし折れていると考えられる。
p>右舷と左舷の舷側と貨物ハッチのフタにも、赤い細い点線を4本ひいた。こちらもずれがある。
接舷しているのは、インド国営石油(モーリシャス）(Indian Oil (Mauritius) Ltd (IOML))のタンカー「MT Tresta Star」。首都ポート・ルイスから来ていて、海況が回復したので、貨物船「Wakashio」 の燃料タンクに残っている重油を汲み出し移し替えている。
－－（追記ここまで）－－－－－－－－－－－－－－－－－－
ばら積み貨物船「WAKASHIO（わかしお）」。燃料重油の流出した時点で、こう座礁している。
ばら積み貨物船「WAKASHIO」、右舷の亀裂。
亀裂と歪みは、写真に追加して記載した矢印のように出来ている。
（Le Mauricienより）
ばら積み貨物船「WAKASHIO」、左舷の亀裂。
長鋪汽船のプレスリリースによると、左舷からは原油の流出は起きていないようだ。船体から流れ出ているのは入り込んだ海水だろうか。
（La ‘fissure’ du MV Wakashio vue de prés - Radio One - YouTube より）
今回新たに公開された甲板の亀裂は、船橋構造物のところだろう。
ばら積み貨物船「WAKASHIO」は貨物は無く”空荷”だった。
7月25日夜（現地時間）に座礁した後、うねりによって船尾近くがサンゴ裾礁に接触して浸水したと思われる。船尾が着底し、船体の前半分が浮かんでいるため、水平に浮かんでいればかかることのない大きな負荷がかかり続けているだろう。
Pravind Jugnauth « grand risque ki bato casse en deux » – Maurice Info
Fuite d’huile du Wakashio : Des fissures additionnelles constatées, les autorités craignent au pire
Mauritius Faces Environmental Crisis as Shipwreck Spills Oil in Waters
Wakashio : l’huile s’échappe par quantité par la brèche dans la coque du vraquier | Defimedia
Wakashio : «Nou in resi aret lemorazi. Nou in ferm la ple», affirme Ken Arian | Defimedia
この記事では余談だが…、
ツイッターでの、モーリシャス首相のものというアカウントは、Ken Arian首相官邸顧問によると偽アカウントなのだそうだ。首相官邸の公式アカウントがリツイートしたり、フランスのマクロン大統領もコメント付きリツイートをしているのですが…
「これは首相の公式プロファイルではありません。それは偽のプロファイル（…）です」とKen Arianは言いました。そしてこの記事は、首相官邸の同窓会の公式ページだけでなく、フランスのEmmanuel Macron大統領によっても取り上げられました。
首相の顧問は、警察に苦情が出されると述べている。
（Google翻訳）« Ce n’est pas le profil officiel du Premier ministre. C’est un fake profile (…) », a déclaré Ken Arian. Et ce post a été repris par la page officielle du bureau du Premier Ministre, le Préfet de la Réunion, mais également par le président français, Emmanuel Macron.
Le conseiller du Premier ministre affirme qu’une plainte sera faite à la police.
